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初代の発売から30年、セガ「サカつく」シリーズが〝試合の外の世界〟に着目した理由

2026.06.16

日本のサッカー文化を語る上で、サッカーをテーマにしたTVゲームの存在は欠かせない。その一つ、セガから発売されている『プロサッカークラブをつくろう!』シリーズのプロデューサーに話を聞いた。なぜ〝サカつく〞は人気シリーズへと成長できたのか? その理由を紐解いていきたい。

※本稿は『DIME 8月号』(2026年6月16日発売)掲載の「【完全保存版】日本サッカー躍進の軌跡」から一部を抜粋・再編したものです

「試合の外の世界」に着目した革新性

サッカー×シミュレーションゲームのカテゴリーを築いた立役者こそ、セガの〝サカつく〞こと『プロサッカークラブをつくろう!』シリーズだ。初代の発売は1996年。その革新性について、同シリーズのプロデューサーは次のように分析する。

「育成ゲームの側面だけでなく、集めた選手たちが織り成すドラマも楽しめて、ゲームなのに本物のクラブを運営しているようなリアリティーがある。そこがほかにはない魅力だったんだと思います」

『J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう!2』(1997年)/第2作『~2』は初代の翌年に発売。エディット選手や光プレイなど、以降の礎となるシステムを確立した。
『サカつく2002 J.LEAGUEプロサッカークラブをつくろう!』(2002年)/『PS2』に舞台を移した2002年発売作は、テンポの良さや特有のドラマ性を持ち、今なお支持が厚い。

その世界観は、監督やスカウト、クラブの経営といった「試合の外の世界」にプレイヤーの興味を引きつけていくものとなった。

「続けるうちに〝何となく〞強くなれる、RPGのようなゲームデザインを心がけてきました。ゲームを進めるうちに『クラブがどう活動しているのか』を、自然と想像できるようになっています」

深みのあるゲーム体験は、プロデューサー自身の体験が原点だ。

「新人時代、当時のプロデューサーから『まずはJリーグを知ることから始めよう』ということで、各クラブのゴール裏の応援に、飛び入りで参加していました。試合やサポーターの熱を肌で感じ、気づけば自分も地元クラブのサポーターに(笑)。その学びは、ゲーム内における集客やプロモーションの仕様に生かされています」

『サカつくDS タッチ and ダイレクト』(2008年)/2008年発売作のタッチペン操作や収集特化型の仕組みは現行のスマホ版タイトルも継承。
『プロサッカークラブをつくろう!2026』/マルチプラットフォーム対応の最新作。Jリーグの公式ライセンスを取得し、J1・J2・J3の60クラブを実名選手で収録。世界のリーグやFIFPRO (国際プロサッカー選手会)などの総勢5000人以上の選手も実名で登場。
『プロサッカークラブをつくろう!2026』/世界的人気を誇る『Football Manager』開発スタジオとの連携で、選手データの精度は過去イチ!

担当者のこうした開発姿勢はゲームの枠を超えた影響を生んだ。

「JクラブやJリーグを目指すクラブを『リアルサカつく』と呼んで経営される方が、最近多く出てきているように思います。監督やスカウト、クラブ経営といった仕事に興味を持つきっかけになれているのなら、嬉しいですね」

〝ピッチ外の視点〞に着目し、現実のクラブ運営をゲームに落とし込んできた『サカつく』は、プレイヤーを新たなクラブ経営者として育むことで、サッカー文化の発展を後押ししつづけている。

元日本代表の本田圭佑さんが発起人の『EDO ALL UNITED』は「リアルサカつく」を象徴するサッカークラブ。「本田さん自ら『リアルサカつく』の名称を使いたいと相談があり、アンバサダーにも就任していただきました」(開発担当者)

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ドーハの悲劇から33年、日本サッカーの躍進は世界を驚かせています。いよいよ北中米ワールドカップが開幕を迎え、盛り上がりは最高潮へ…。

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かつてのサッカー日本代表があと一歩のところで届かなかったアメリカの地に、夢の祭典が再び帰ってきた。現在の代表チームが目指すのは、あくまで〝優勝〟。出場すらかなわなかった32年前を知る世代からすれば、考えられないほどの高い目標設定だ。

わずか30年でここまで代表チームが成長し、日本のサッカー文化自体も発展を遂げられたのはなぜか? その足跡をサッカー協会、Jリーグ、外国人監督、元日本代表のレジェンドたち、スポンサー企業など様々な視点で読み解く。

さらに『アオアシ』をはじめ、サッカー漫画がいかに日本サッカーの躍進に貢献したのか、元日本代表レジェンドたちにも取材もしました。

日本サッカー協会会長 宮本恒靖
日本サッカー協会名誉会長 田嶋幸三
Jリーグ チェアマン 野々村芳和
名古屋グランパス監督 ミハイロ・ペトロヴィッチ
ガンバ大阪 代表取締役社長 水谷尚人
元サッカー日本代表 戸田和幸
元サッカー日本代表 遠藤保仁
元サッカー日本代表 福西崇史
元サッカー日本代表 中村憲剛
『アオアシ』作者 小林有吾先生
お笑い界のサッカー通 カカロニ  など豪華インタビューも!

サッカーという時代を彩り、人々を熱狂させてきたトレンドの背景を読み解く、一大特集になっていますのでご期待ください!

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取材・文/桑元康平、編集/田尻健二郎、Web構成/峯亮佑

Author
大学卒業後、『週刊ポスト』で週刊誌記者としてキャリアを始める。医療、芸能、政治、社会問題などを担当し現場取材を中心に経験を積む。2023年からは@DIMEで編集者兼ライターを務め、ビジネスからエンタメまで幅広く取材・執筆を行なう。取材・執筆した企画(一例)/「ポケモン超進化論」(「DIME 2023年9・10月合併号」)、「ガンプラ45年の軌跡」(「DIME 2025年9・10月合併号」)

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