日本のサッカー文化を語る上で、サッカーをテーマにしたTVゲームの存在は欠かせない。その一つ、セガから発売されている『プロサッカークラブをつくろう!』シリーズのプロデューサーに話を聞いた。なぜ〝サカつく〞は人気シリーズへと成長できたのか? その理由を紐解いていきたい。
※本稿は『DIME 8月号』(2026年6月16日発売)掲載の「【完全保存版】日本サッカー躍進の軌跡」から一部を抜粋・再編したものです
「試合の外の世界」に着目した革新性
サッカー×シミュレーションゲームのカテゴリーを築いた立役者こそ、セガの〝サカつく〞こと『プロサッカークラブをつくろう!』シリーズだ。初代の発売は1996年。その革新性について、同シリーズのプロデューサーは次のように分析する。
「育成ゲームの側面だけでなく、集めた選手たちが織り成すドラマも楽しめて、ゲームなのに本物のクラブを運営しているようなリアリティーがある。そこがほかにはない魅力だったんだと思います」


その世界観は、監督やスカウト、クラブの経営といった「試合の外の世界」にプレイヤーの興味を引きつけていくものとなった。
「続けるうちに〝何となく〞強くなれる、RPGのようなゲームデザインを心がけてきました。ゲームを進めるうちに『クラブがどう活動しているのか』を、自然と想像できるようになっています」
深みのあるゲーム体験は、プロデューサー自身の体験が原点だ。
「新人時代、当時のプロデューサーから『まずはJリーグを知ることから始めよう』ということで、各クラブのゴール裏の応援に、飛び入りで参加していました。試合やサポーターの熱を肌で感じ、気づけば自分も地元クラブのサポーターに(笑)。その学びは、ゲーム内における集客やプロモーションの仕様に生かされています」



担当者のこうした開発姿勢はゲームの枠を超えた影響を生んだ。
「JクラブやJリーグを目指すクラブを『リアルサカつく』と呼んで経営される方が、最近多く出てきているように思います。監督やスカウト、クラブ経営といった仕事に興味を持つきっかけになれているのなら、嬉しいですね」
〝ピッチ外の視点〞に着目し、現実のクラブ運営をゲームに落とし込んできた『サカつく』は、プレイヤーを新たなクラブ経営者として育むことで、サッカー文化の発展を後押ししつづけている。

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かつてのサッカー日本代表があと一歩のところで届かなかったアメリカの地に、夢の祭典が再び帰ってきた。現在の代表チームが目指すのは、あくまで〝優勝〟。出場すらかなわなかった32年前を知る世代からすれば、考えられないほどの高い目標設定だ。
わずか30年でここまで代表チームが成長し、日本のサッカー文化自体も発展を遂げられたのはなぜか? その足跡をサッカー協会、Jリーグ、外国人監督、元日本代表のレジェンドたち、スポンサー企業など様々な視点で読み解く。
さらに『アオアシ』をはじめ、サッカー漫画がいかに日本サッカーの躍進に貢献したのか、元日本代表レジェンドたちにも取材もしました。
日本サッカー協会会長 宮本恒靖
日本サッカー協会名誉会長 田嶋幸三
Jリーグ チェアマン 野々村芳和
名古屋グランパス監督 ミハイロ・ペトロヴィッチ
ガンバ大阪 代表取締役社長 水谷尚人
元サッカー日本代表 戸田和幸
元サッカー日本代表 遠藤保仁
元サッカー日本代表 福西崇史
元サッカー日本代表 中村憲剛
『アオアシ』作者 小林有吾先生
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取材・文/桑元康平、編集/田尻健二郎、Web構成/峯亮佑







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