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アップルが次世代の「Apple Intelligence」を発表、写真アプリやSafariがAIでより使いやすく進化

2026.06.10

アップルは、年次開発者会議「WWDC26」にて、最新のApple Foundation ModelをAppleのプラットフォームに深く統合し、ユーザーのプライバシーを保護するために独自に設計された、斬新なアーキテクチャを採用した次世代の「Apple Intelligence」を発表した。

写真アプリでは、写真を撮ったあとにその構図を改善できる空間リフレームが利用可能に!

次世代のApple Intelligenceにより、iPhone、iPad、Mac、Apple Watch、AirPods、Apple Vision Proにわたってユーザーが日々頼りにしているアプリや体験が、これまで以上にパーソナルで役立つものになる。写真のパワフルな編集機能、Safariのブラウジングをユーザーに合わせて調整するインテリジェントなツール、パスワードでセキュリティ保護をアップグレードできる機能、写真のようにリアルな画像を作成するまったく新しいImage Playgroundなどによって、アプリがよりスマートで、より使いやすいものになる。

なお、これらの機能は、同日よりデベロッパによるテスト用に提供を開始し、今年の秋にユーザーに提供される予定だ。

■写真の編集のための新しい方法により、飾りたくなる構図を実現

写真アプリは一段とパワフルな画像モデルを活用するため、ユーザーは、撮影されたオリジナルの瞬間を尊重しながら、驚くような編集を行なうことができる。Apple Intelligenceで調整された写真には、非表示のSynthIDのウォーターマークが自動的に挿入され、AIによって編集されたものであることが示される。

また、空間リフレームにより、ユーザーは写真を撮ったあとにその構図を改善できる。空間リフレームは、Apple Vision Proによって得られたAppleの空間モデルに対する深い理解にもとづいて構築されているため、ユーザーは写真をタッチしてドラッグし、まるで元のシーンでカメラの位置を変えたかのように、リアルタイムで視点の変化をプレビューできる。パワフルな画像モデルを使用して、空間リフレームは、視点が変わったところだけ新しいコンテンツを生成し、再構成された写真と元のシーンとの整合性を確保する。

ユーザーは、「画像を拡張ツール」を使用して画像を拡張し、被写体にもっと快適な空間を提供することもできる。例えば、重要なものが切れないように曲がった水平線をまっすぐにしたり、アスペクト比を調整したりでき、画像を拡張が足りない部分を埋めてくれる。また、人気のクリーンアップツールが大幅にアップグレードされるので、シーンが複雑でも、ユーザーはより高品質で、よりリアルな補間処理で不要なものを削除できる。

■Safariでのブラウズとパスワードのアップグレードのためのインテリジェントな新しいツール

Apple Intelligenceのパワーを備えた新しいツールは、ユーザーがSafariでウェブをブラウズする方法を一変させる。Safariのインテリジェンスはプライバシーを念頭に置いて構築されており、Appleを含む誰に対しても個人のブラウジングデータを開示することなく、パワフルな機能を提供する。

Safariは、ユーザーのタブを関連トピックに自動的に整理することによって、複数タブのブラウジングをシンプルにできるようになる。例えば、ユーザーが週末の旅行を計画している場合、Safariは旅行計画のすべてのタブを1つのトピックにまとめることができる。ユーザーのブラウズに応じて、Safariは引き続き、新しいタブを既存のトピックに整理したり、新しいトピックを作成したりする。

「通知を受け取る」により、ユーザーは、製品の再入荷や値下がりなど、ウェブページの変更をモニタリングするようSafariに頼めるので、関心があることについて常に最新情報を把握できる。ユーザーは、自分が求めているものをSafariに伝えることができ、Safariがそのウェブページで変更を検出すると通知が届くので、アクションを実行できり。

安全性の低いパスワードや侵害されたパスワードを警告する機能にもとづいて、パスワードアプリは、タップするだけでそのようなパスワードをユーザーのために自動的に修正できるようになった。パスワードアプリは、Apple IntelligenceとSafariを使ってユーザーの代わりに自律的にアクションを実行する。ウェブサイトを安全にナビゲートしてアカウントにサインインし、強力なパスワードにアップグレードする。

「機能拡張を説明」により、ユーザーは何が必要かを説明するだけで、カスタムのSafariの機能拡張を作成できる。Safariは、試したレシピを保存して評価するためのボタンを追加するなど、カスタムの機能拡張をツールバーに直接生成する。

■まったく新しいImage Playgroundで写真のようにリアルな画像が実現

Image Playgroundは、ユーザーが自分の想像力に命を吹き込むための新しいパワフルな方法を提供する。プライベートクラウドコンピューティング上で実行される新しい生成モデルにより、写真のようにリアルな画像を含め、ほぼすべてのスタイルで高品質の画像を作成できる。これは、プラットフォーム全体での画像生成における大きな変革だ。また、生成された画像には非表示のSynthIDのウォーターマークが自動的に挿入され、AIによって生成された画像であることが示される。

Image Playgroundは、画像の変更を簡単かつ直感的にします。ユーザーは、どのような変更を行ないたいかを説明できる。また、シンプルに対象物をタップしたり、丸で囲んだり、ブラシを使ったりしてハイライトし、移動やサイズ変更を行なうことができる。

ユーザーは、作成した画像を新しい方法で活用することもできる。メッセージなどのほかに、ロック画面の壁紙と連絡先ポスターを生成するためにImage Playgroundを使えるようになる。ユーザーは、ウェブサイト用の横向き画像やチラシ用の縦向き画像など、作成しているものに合わせたアスペクト比を選択することもできる。

■コミュニケーションとスケジュール管理をこなすためのパワフルな機能

Apple Intelligenceの新機能は、ユーザーがコミュニケーションを管理するのを手助けし、必要なタイミングで関連情報を表示する。

メッセージは、ユーザーの会話のコンテキストにもとづいてワンタップの提案を提供し、リマインダーやメモの作成など、様々なことをこなすのをこれまでになく簡単にする。例えば、誰かに写真を求められた場合、メッセージは、ライブラリ内のキーワード、場所、人を認識して最適なオプションを見つけることで、ユーザーが適切な写真を見つけるのを手助けすることもできる。さらに、他社製アプリでアクションを実行する機能により、メールアプリの提案がさらに有能になる。また、メールとメッセージのスマートリプライで、ユーザーのパーソナライズされた文体を使用できるようになる。

ユーザーが企業に電話をかける際、通話コンテキストは電話アプリで直接、確認コードや予約番号などの関連情報を自律的に表示する。例えば、ユーザーが航空会社に電話してフライトを変更する場合、電話アプリは自動的にメールで確認コードを見つけることができる。通話コンテキストは、ユーザーが何を言っているかではなく誰に電話しているかを見て、役立つ情報を表示する。完全にデバイス上で実行されるため、Appleにも、ほかの誰にも何も共有されない。

Apple Intelligenceは、予定を説明するだけで、カレンダーで予定を追加または変更することも可能にする。ユーザーが入力するとカレンダーが連絡先と場所を特定し、予定のタイトルを作成する。

■パワフルなショートカットを作成するさらに簡単な方法

ショートカットは、幅広いタスクを自動化することでユーザーが様々なタスクをより速くこなすのに役立ち、ショートカットを説明によってこれまで以上に親しみやすくなる。Apple Intelligenceのパワーを利用して、ショートカットは、ユーザーの説明を受け取り、ユーザーの代わりに必要な手順を組み立てられるようになる。微調整や追加が必要なものをユーザーが見つけた場合、その変更を説明するだけでショートカットアプリが調整してくれる。

例えば、ユーザーは毎晩、翌日のカレンダーの最初の予定にもとづいて朝のアラームを設定する、iPadをMagic Keyboardに接続するとお気に入りの生産性アプリを特定のウインドウ配置で自動的に開く、夜間にフードデリバリーが到着するという通知を受け取ると玄関灯をオンにする、といったことを自動化するショートカットを説明できる。

■ホームアプリのスマート機能

Apple Intelligenceは、アクセサリ通知のアップデートとHomeKitセキュアビデオカメラの新しい機能により、自宅で起きていることをより簡単に把握できるようにする。

ホームアプリはApple Intelligenceを活用して、関連する通知を単一のアクティビティとして理解するため、ユーザーは、アクティビティの発生時に更新される通知を1件受け取る。

生成されたビデオの説明により、ユーザーは、一連のビデオクリップを見なくても、何が起こったかをすばやく理解できる。カメラクリップの検索もできるため、荷物の配達など、探しているものを簡単に見つけることができる。検索ページの上部で、ホームアプリは、ユーザーが確認したいと思う注目すべきクリップを上に表示するので、重要な瞬間をすばやく見ることができる。

■さらにパワフルになったアクセシビリティ機能

Apple Intelligenceは、多くのユーザーが日々頼りにしているツールに新しい機能をもたらす、アクセシビリティ機能に関するアップデートを実現する。

VoiceOverはこれまで以上にパワフルになり、視覚に障がいのあるユーザーが周囲にあるものや画面上の画像を把握するのに役立つ。ユーザーは、画像のより詳しい説明を受け取ることができ、ライブ認識のアップデートにより、iPhoneのアクションボタンを押して周囲にあるものについてすばやく質問し、詳しい回答を得ることができる。拡大鏡では、Apple Intelligenceにより、弱視のユーザー向けに設計された高コントラストのインターフェイスで、従来と同様に探索のサポートを提供する。

ユーザーが声だけでiPhoneやiPadを操作できるようにする音声コントロールが、これまで以上に直感的に進化する。ユーザーは正確なラベル名や番号を記憶しなくても、画面上のボタンやコントロールをシンプルに説明できる。また、様々な障がいを持つユーザーのためのカスタマイズされた読書体験を提供するアクセシビリティリーダーは、より複雑な資料にも対応するようになり、オンデマンドの要約と翻訳を提供できる。

■その他の新機能

Apple Intelligenceは、オペレーティングシステム全体でさらに多くの機能強化を実現する。自動校正により、ユーザーは、システム全体で入力する際にスペルや文法に関する改善案を受け取ることができる。ファイルやフォルダの内容にもとづいて、ファイル名やフォルダ名のインテリジェントな提案を受け取ることもできる。Workout Buddyはスペイン語で利用できるようになり、ユーザーのiPhoneが近くになくてもApple Watchで使用できる。Workout Buddyはまた、モチベーションを高める洞察を提供する際に、さらに多くのフィットネスデータを取り込む。さらに、ジェン文字の品質がさらに向上し、ユーザーはどのような変更を行いたいかを説明できる。

■プライバシー最優先で構築された、斬新なアーキテクチャ

これらの新しい機能は、深く統合されたApple Intelligence体験のためにGoogleおよび同社のGeminiモデルとの連携によって独自に構築された、次世代のApple Foundation Modelによって実現する。これらの最新モデルは、デバイス上およびプライベートクラウドコンピューティングを使用してサーバ上で実行される。

最新のApple Foundation Modelから、これらのモデルをAppleのプラットフォームに深く統合する中核のオペレーティングシステムテクノロジーまで、新しいApple Intelligenceアーキテクチャのあらゆる側面がプライバシー最優先で構築されている。Apple Intelligenceは、ユーザーのプライバシーを保護するのに役立つ、オンデバイス処理とプライベートクラウドコンピューティングを使用する。プライベートクラウドコンピューティングは、最先端のインテリジェンスへのアクセスをユーザーに提供すると同時に、iPhoneのプライバシーとセキュリティをクラウドへと拡張する。

プライベートクラウドコンピューティングがユーザーのリクエストを処理している時、ユーザーの個人データは、Appleにも、ほかの誰にも、保存またはアクセスされることはない。外部の専門家はいつでも、このプライバシーに関する約束が守られているかを継続的に検証できる。

関連情報
https://www.apple.com/jp/

構成/立原尚子

東京都出身。出版社勤務を経て、現在はフリーライターとして活動中。好きなジャンルは家電まわり。最新ガジェットから暮らしに役立つアイテムまで、読みやすくて、ちょっとためになる記事を目指して執筆中。

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