梅雨が明ければ、夏がやってくる。物価高・円安が続き、国内では猛暑、世界に目を向ければ各国の人気観光地でオーバーツーリズムが問題視される状況下において、日本人の間ではこの夏、どんなスタイルの旅が人気なのだろうか?
世界中の航空会社・旅行会社・ホテルなど約1,200のウェブサイトから最適な旅行プランを提供する“グローバル旅行アプリ” Skyscanner Japanはこのほど、Skyscannerの「2026年 スマート・サマー・レポート」を発表した。
本レポートは、18歳以上の日本人1,000人を対象とした調査とスカイスキャナーのデータをもとに、夏旅の計画にまつわる課題と実践的な解決策をまとめたものだ。
旅行意欲は健在、約8割が今年も夏旅行を予定or検討中
「今年の夏に旅行に行く予定はありますか」という質問に対して、「予定なし」と回答した人はわずか15.4%にとどまり、残りの84.6%が「予約済み」「計画中」「検討中」と回答した。
物価高や円安が続く中でも、夏の旅行に対する熱量はむしろ高まっており、多くの人が今年の夏旅を生活の楽しみとして大切にしていることがわかる。コロナ禍以降”旅行は特別な体験”という意識が定着しつつあり、節約モードの中でも”夏旅だけは諦めたくない”という気持ちが今年も色濃く表れている結果と言えるだろう。
穴場志向は2年連続トレンド!「みんなと違う場所」を選ぶ夏へ
この夏訪れたい行き先について質問したところ、「穴場・静かな行き先」を選んだ人が半数を超え、「人気・混雑する場所」を選んだ人はわずか1割程度にとどまった。
さらに、「友人・家族・SNS上の知人が訪れていない場所へ旅行することに対して魅力を感じますか」という問いには、約8割が前向きに回答。SNSで誰かの旅写真を見て同じ場所を巡るスタイルから、”自分にしか語れない旅”を求めるスタイルへと、旅行の楽しみ方そのものが変わりつつあることがうかがえる。
また、ピークシーズンを避けてショルダーシーズン(混雑期前後)に旅行したい、より静かな行き先を選びたいという声も4割前後にのぼり、”人と違う場所・人と違う時期”を志向する傾向が一段と鮮明になった。
昨年の調査でも”スロートラベル”が注目されていたが、今年はそこからさらに一歩進み、「他の人とは違う、自分だけの場所を見つけたい」というニーズが定着しつつあると言えそうだ。今、SNSやガイドブックに頼らない「アンディスカバー旅行」が、新しい夏のトレンドとして広がりを見せている。
グループ旅行の計画は平均約13時間、日程・好み・予算調整の難しさが明らかに
今回の調査で新たに浮かび上がったのが、グループ旅行の計画に伴う”調整の負担”だ。グループでの夏旅行の計画をまとめて確定するまでにかかる時間は平均約13時間にのぼり、3割超が11時間以上かかると回答した。
その背景にあるのは、複数人の予定・好み・予算をすり合わせる労力だ。「他者と旅行を計画する際の最大の課題」では、日程の調整(43.8%)が最も多く、旅行の好みの違い(31.2%)、全員に合う予算を決めること(23.4%)が続いた。
<調査概要>
調査タイトル:2026年 夏旅トレンド調査
調査方法:インターネット調査
調査時期:2026年4月上旬
調査対象:18歳以上の日本人 1,000人
調査機関:OnePoll
「誰も行ったことのない場所」へ—知る人ぞ知る穴場旅行先10選
スカイスキャナーのデータをもとに算出した「2026年夏の穴場旅行先10選」では、フランスの「ナント」が1位にランクイン。ロワール川沿いの歴史ある芸術都市でありながら、パリやニースほど混雑せず、ゆっくりと街歩きや美食を楽しめることが評価されていると見られる。
国内勢では、鹿児島県の「中種子」、福岡県の「北九州」、「鳥取」、和歌山県の「白浜」、「富山」と、計6都市がトップ10入り。いずれも知名度はあるものの、定番の人気観光地と比べて落ち着いた時間を過ごせる地方都市・離島が選ばれているのが特徴で、「ガイドブックの中心ページに載っていない場所で、自分だけのお気に入りを見つけたい」という旅行者のニーズと重なる。
海外からは、フィリピンの「イロイロ」「プエルト・プリンセサ」、クロアチアの「スプリット」、ノルウェーの「ベルゲン」など、メジャー国の中でも”知る人ぞ知る街”がランクインしており、世界的にも”アンディスカバー旅行”の潮流が確かに広がっていることがうかがえる。
出典元:スカイスキャナー
構成/こじへい







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