コロナ禍を契機に盛り上がりを見せた「キャンプブーム」。社会の正常化に伴って様々なレジャーへ分散し、しばしば「キャンプブームは収束した」と取り上げられるようになったが、本当にキャンプブームは収束を迎えてしまったのだろうか?
メルカリはこのほど、5月のメルカリトレンド通信として「アウトドアグッズ」の取引データを分析し、リユース市場の動向から「キャンプブームの現在地」を紐解いた。詳細は以下の通り。
1. アウトドアグッズ月間取引件数は10ヶ月連続で前年同月比超え、4月は直近1年間で最大の前年同月比 15.3%増加
昨今、アウトドア市場の変節やキャンプブームの落ち着きが指摘されているが、「メルカリ」におけるアウトドアグッズの取引件数データからは異なる動向が見て取れる。
「メルカリ」内における同カテゴリーの月間取引件数は、10ヶ月連続で前年同月比を上回る推移を記録している。特に2026年4月は前年同月比15.3 %増となり、直近1年間の中で最大の増加率となった。
この背景には、一過性のブームから「定番の趣味」へ移行し、消費行動が合理的になったことが挙げられる。物価高騰を背景に「費用を抑えて賢く楽しみたい」という節約志向が定着、 初期費用が高額になりやすいアウトドアギアにおいて、手頃な価格で調達できるリユースの活用が進んでいると考えられる。
2. 「重装備のフルキャンプ」から「身軽な軽量キャンプ」へのシフトが進行
「メルカリ」におけるアウトドアグッズの購入金額別の取引件数を比較したところ、30,000円以上の高額なグッズの取引件数は前年比2.1%減となった一方、30,000円未満の取引件数は前年比15.0%増となった。
この結果は、高額な専用ギアを揃えるような本格的なキャンプ需要が落ち着きを見せる一方で、初期費用を抑えたいという節約志向や、過度な重装備を避け、より身軽にアウトドアを楽しみたいというカジュアルな需要へのシフトを示していると考えられる。
「キャンプ」をキーワードに含む商品の取引件数をグッズ別で比較したところ、寝袋・シュラフが前年比43.6%減、マット・コットが前年比16.9%減となり、重量や容積の大きい宿泊用の装備が前年比で減少している状況が見て取れる。
その一方で、「軽量」や「コンパクト」といったキーワードを含む商品の取引件数は前年比22.2%増を記録した。さらに、ポップアップテントやワンポールテントをはじめとする簡易テントの取引件数は前年比56.0%増と大幅な伸びを示している。これらのデータは、宿泊を伴うような重装備のキャンプから、日帰りやデイキャンプ、あるいは最小限の装備で楽しむミニマルなスタイルへの移行を示唆していると考えられる。
3. 「ソロキャンプ」の取引件数が減少する一方、「ファミリーキャンプ」取引が活性化
アウトドアグッズ全体の取引件数が増加する一方、その内訳には変化が見られる。「メルカリ」では、ソロキャンプ関連の取引件数が12.4%減と減少傾向にあるのに対し、ファミリーキャンプをはじめとする複数人向けの取引が活性化している。
具体的にサイズ別のテント・タープの取引件数を比較すると、2~3人向けが前年比9.4%増加、4人以上向けでは前年比16.6%の増加を記録した。このデータから、個人で楽しむソロキャンプの需要が落ち着きを見せ、家族やグループでアウトドアを楽しむ「脱ソロ・家族回帰」の動向が鮮明になっている。
出典元:株式会社メルカリ
構成/こじへい







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