サントリーが3月末に発売した『ギルティ炭酸 NOPE』が発売から一週間で出荷本数2000万本を突破とのことです。ピンクでやんちゃなジャケット、600mlという大容量、SNSでも話題とのことで確かに発売当初は自動販売機でも売り切れが目立っていました。私も飲んでみました。味はあんずや桃、北海道のガラナジュースのような味わい、強めの炭酸と甘味、600ml完飲したら300キロカロリー超えと確かにギルティでした。健康志向の製品が人気を集める中、ギルティを全面に押し出してヒットを飛ばすのは時代の逆張りって感じがして面白いですよね。
『NOPE』なんですが99種類以上のフレーバーを掛け合わせた味わいということでコーラの分類に入れてもいいかな、なんて思っているのですが、日本においてコーラは2強ですよね。『コカ・コーラ』と『ペプシコーラ』。ネット調べですが、この2つのシェアは合わせて9割にのぼる、とか。そんな中、コーラの亜種ともいえるのが『ドクターペッパー』ではないでしょうか。味はチェリーコーラですよね。好き嫌いはあるようですが独特のフレーバーが人気で、なんとアメリカではペプシを抜いて近年人気を高めているらしいですよ、特に若い世代に。これって『NOPE』人気とも繋がるところがある気がします。かくいう私も『ドクターペッパー』は好きで、ジャンクフードを食べるときは一緒に飲みたいランキング1位です。
そして沖縄県民にはおなじみ、『ルートビア』も忘れちゃいけない。沖縄を中心に展開するハンバーガーチェーン『A&W』で飲み放題サービスがある、でおなじみの『ルートビア』。ビアとついていますがノンアルコール。コーラ色をしたバニラフレーバーの炭酸飲料ですが味が湿布にソックリなんですねえ。それゆえに苦手な方が多いんですが、私はこれまた大好物です。ほら、歯磨き粉に似たチョコミントと同じ感覚ですよ。『ルートビア』がダメなら納豆やこんにゃくはどうなるんだ、って話です。くさやも鮒寿司も臭豆腐もドリアンもね。何と比べてるんだ、って話ではありますが。

『NOPE』は生き残れるか。過激なコーラの行く末
さてさて温故知新。今回のギルティ炭酸のヒットで思い出したのが『ジョルトコーラ』でございます。元々アメリカで展開していたジョルトをUCCが1990年にライセンス契約、「カフェイン2倍の過激なコーラ」として売り出しました。テレビCMがビートたけしさんで「ジョルト党」として演説をするという過激さを演出したものでした。缶のデザインも過激に攻めたものでまさに『NOPE』の原型ともいえると思います。当時小学生だった私も興味本位で親が買ったジョルトを一舐めしたものですが、強すぎる炭酸と強気な味付けに拒否感を示したものです。そう、過激と謳うだけあって従来のカフェイン量の2倍入っていたんですねえ。言ってみれば現代のエナドリの原型でもあります。しかし当時は新しすぎたんでしょうか、あんまり売れなくて96年に味をリニューアルしたもののコカ・コーラとペプシの牙城は崩せず、ほどなくライセンス契約終了となりました。プロモーションの方法も悪くなかったと思うんですけどねえ。時代とマッチしなかったのかな。

2025年になんと復刻されていましたがそこまでヒットもしませんでした。エナジードリンク界も『レッドブル』や『モンスターエナジー』に占拠されていますからねえ。なんとも間が悪いとしか言いようがないジョルト党が議席を取る時代は来るのでしょうか。
さて、『NOPE』の話に戻りますが、今後スタンダード化しますかね。初動はお試し期間みたいなものですからこれからの長いスパンの動向は興味深いです。個人的にはビートたけしさんが「NOPE党」としてCMしてくれたら一生好きになっちゃう! あとお酒好きとしてはラムコークみたいな公式カクテル作ってくれたら好きになっちゃう!

ヒャダイン
音楽クリエイター。1980年大阪府生まれ。本名・前山田健一。3歳でピアノを始め、音楽キャリアをスタート。京都大学卒業後、本格的な作家活動を開始。様々なアーティストへ楽曲提供を行ない、自身もタレントとして活動。
文/ヒャダイン







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