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「テトリス」って、対戦ボードゲームのほうが面白いかもしれない!

2026.06.05

落ちゲー(落ちものパズル)の始祖にして金字塔である「テトリス」。これが対戦型のボードゲームとして、メガハウスより2026年4月下旬に発売された。

その名も「テトリスボードゲーム」。

往年の「テトリス」にハマった身としては、タイトルを聞いただけでプレイ欲求が頂点まで高まる。はたしてどんなゲームなのか、試遊も交えながら紹介しよう。

まずはプレイの準備から

届いた箱の中身は上の写真のとおり。基本、カラフルなプラスチックや紙のパーツからなる。さっそく、一つずつ見ていこう。まず、4つあるフィールドは、「テトリス」の画面にあたり、縦16×横8の細かい正方形で区切られている。これを、どちらを上にするか決めて、青いベースにセットする。

24枚の正方形のテトリミノカードには、テトリミノ(ブロック)が描かれている。シャッフルしてから、ランダムに1枚を取り除き、23枚はゲームボードのNEXTの枠に置く。

ゲームの主役ともいえる、基本のテトリミノが7種類、全96個ある。さらに、白ミノ、オジャマミノと呼ばれるテトリミノもある。白ミノ以外は、テーブルの中央に種類別にまとめておく。

ホールドカードは、各プレイヤーの手元に1枚ずつ置き、各自白ミノ2個を置いておく。

以上でプレイの準備が完了♪

テトリミノを落としてスコアをねらう

プレイの仕方だが、「テトリスボードゲーム」といっても、「テトリス」を忠実に移植したものではなく、違いはいくつかある。なかでも最大の相違点は、2~4人のプレイヤーによる対戦型であること(1人のソロモードもあり)。そして、テトリミノは横1列に並んでも消滅はせず、どんどん積み上がっていくことだ。逆に言えば、ほかの点では「テトリス」のエッセンスが再現されて、とっつきやすいものとなっている。

ここから、具体的に説明してみよう。各プレイヤーには、フィールドとホールドカードが1つずつ渡される。それから、テトリミノカードの一番上の1枚を、PLAYの枠に移動。各自、そのカードに描かれたテトリミノと一致するリアルなテトリミノを取り上げ、任意に回転させてから自身のフィールドの隙間に落とす。そして、次のテトリミノカードをPLAYの枠へ。これの繰り返しとなる。

フィールドの上まで積み上がって、テトリミノが上端からはみ出た時点で、そのプレイヤーはプレイ終了となる。そして、最後の2人のうち、どちらかが同様の理由でプレイ終了となるか、テトリミノカードがなくなった時点で、ゲーム自体が終わって、スコアを計算する。

計算方法は、隙間なくテトリミノで埋まった横の1列(ラインと呼ぶ)につき1ポイント。それが、2ライン連続していたら2倍、3ライン連続していたら3倍というふうに加算する。例えばプレイ途中の下の写真だと、1ラインが1つあるので1ポイント、2ライン連続が1つあるので2ライン×2倍=4ポイントになる。いかに連続したラインを形成するかが勝敗の要となるだろう。

くわえて、対戦ゲームらしい面白いギミックがある。1つめは、テトリミノを落とす前に白ミノを2つまで使える点。2つめは、ゲームを通じて1回だけ、落とす予定のテトリミノをホールドカードに置いて、後で使用することができる点。これらは、プレイが行き詰ってしまう状態を回避するのに活用できる。

3つめはその逆で、相手の積み上げを妨害するオジャマミノ。各自のフィールドには、オジャマアイコンと呼ばれる、★印に似たマスが5か所ある。そのマスにテトリミノを落としたときに、オジャマミノの機会が発動。他のプレイヤーのフィールドにオジャマミノを落とせる。

シンプルな面白さにハマって熱い対戦に

ゲームの仕組みを一通り解説したところで、実際にプレイするとどんな感じか。筆者の知人2人に声をかけ、3人で遊んでみた。

2人とも「テトリス」の経験者であり、ルールの説明も一を聞いて十を知る感じで、スムーズに運んだ。もし、「テトリス」を全く知らない人が相手であれば、最初にこのゲームについて軽く話しておくといいだろう。

対戦は2回行い、1戦目は感触をつかむための練習戦、2戦目でガチの本格戦とした。1戦目から白熱したプレイとなり、異口同音に「これ、めっちゃ面白い」と感想を述べたのは、ちょっと意外であった。オジャマミノの存在がヒートアップさせる一大要素で、これをいかに使うかが重要ではないかという見解を共有し、2戦目へ。

筆者は、オジャマミノが出る前の最序盤は、とにかく1~2ラインを早く作ることに集中し、中盤はオジャマミノに妨害されてろくにラインは形成できないが、終盤で手堅くラインを作ってスコアを稼ぐ流れを考えていた。ゲームが始まって、最下段の1ラインはすんなりできたものの、一番端っこが埋められず苦慮し、そうこうするうちにオジャマミノを食らって何列も棒に振った。

終盤で巻き返すつもりが、テトリミノの落とし方でポカミスしてしまい、それで負けてしまった。このときの勝利者は、テトリスだけではなく、様々なゲームに通暁する達人。オジャマミノの妨害にめげず、そつなく複数のラインを形成して、大きな得点を手につかんだ。

2戦を終えて感じたのは、純粋な楽しさもさることながら、戦略的に考えることの重要性。オジャマミノをどこに落とすか、白ミノやホールドしたテトリミノを使うタイミングも考えつつ、どの時点で2ライン、3ラインを形成するか、きちんと考えてプレイしないと勝てない。結構奥が深く、ハマる要素は多い。それは他の2人も同意見であった。家族で遊んでも、ボードゲーム好き同士で対戦しても楽しめるこのゲーム、現在好評発売中である。

メガハウス公式サイト(テトリスボードゲームのページ)

Tetris®&(C) 1985~2026 Tetris Holding. Tetris logos and Tetriminos are trademarks of Tetris Holding. The Tetris trade dress is owned by Tetris Holding. Licensed to The Tetris Company.
Tetris Game Design by Alexey Pajitnov. All Rights Reserved. TM&(C)2026

文/鈴木拓也

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老舗翻訳会社役員を退任後、フリーランスの仕事人となる。ライターとして手掛けるテーマは、トラベル、ガジェット、著名人取材、アートなど幅広い。また、クリエイターとしての活動にも力を入れている。ライフワークは秘境と神社仏閣めぐりで、撮った写真をInstagramに掲載している。 https://www.instagram.com/happysuzuki

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