また暑い夏がやってくる。気象庁の長期見通しによれば、今夏の平均気温は平年より高くなるのは確実。さらに雨の日が増え、蒸し暑さに苦しむことになりそうだ。かといって、値上がりが続く電気料金を考えれば、エアコンをがんがん稼働させるわけにもいかない。
安い出費で猛暑を乗り切る方法はないかと探して、目に留まったのが、コメリの「アルミ窓ガラス断熱シート」だ。公式オンラインショップを見ると、窓にシートを貼るだけで「夏は冷房効果アップ!冬は暖房効果アップ!」とあり、価格は998円。
物は試しと入手した。
プチプチとアルミ蒸着シートが熱気を遮断
拙宅に届いたのは、ロール状に丸めた不透明のシート。説明書を兼ねた紙が巻かれており、それには「電気代の節約に! 断熱効果率64%」と書かれていて、期待に胸がふくらむ。
広げると、いわゆる「プチプチ」のポリエチレン緩衝材に、銀色のアルミ蒸着シートが貼られたものが全貌を表す。幅は約90cm、長さ(丈)は約180cmで、標準的なベランダ窓のサイズにぴったり。厚さは4mmと薄くて、かつ非常に軽い。なお、複層ガラスや真空二重ガラスといった窓は、「熱割れ現象」のリスクがあるため、本製品は使えない点には注意。
本製品の「断熱効果率64%」の仕組みはシンプル。窓ガラスを通して入ってくる外の熱気を、アルミシートとプチプチ空気層のダブルの効果で減衰させるというもの。たかが、「空気」と侮るなかれ。実は空気は、熱伝導率がきわめて低く断熱性が高い。ちなみに、空調ウェアがふっくらしているのは、素材の間に空気層があって、それで暑熱を防ぐねらいがあるから。
使い方も説明書に記されている。まず、窓を雑巾などで拭き、ホコリや油分といった汚れを取り除く。シートが貼りつきにくくなるため、化学雑巾はNGだ。次に、シートから「水貼り面」と表記されたシールをはがし、窓のサイズに合わせ、シートを適宜カットする。
窓全体に霧吹きで水をたっぷり吹きかける。そして、シートの水貼り面(銀色の面)を、窓全体を覆い隠すように、手のひらで押さえながら貼る。これで作業完了となる。
室温上昇の抑制効果を検証
貼り終わったところで、断熱効果について検証したい。昼間の最高気温・湿度がほぼ同じになる異なる2日を選び、貼らない日と貼った日とで、正午から午後2時までの六畳間の室温変化を確認する。両日とも開始時はエアコンで室温を25度にし、開始直後にエアコンを切り、カーテンを外した。つまり、25度からの上がり具合を見ることになる。
実験日は、両日とも正午の気温は30度。シートを貼っていない場合だと、2時間後の室温は32.0度であった。南向きで閉め切っているため、外気温よりも高くなり、黙っていても汗ばむ。他方、シートを貼っている場合は27.5度。湿度は40度台ということもあり、個人的には、まだエアコンは要らないレベルにおさまった。
関西に住む筆者の場合、夏季(6~9月)におけるエアコン1機にかかる電気代は1か月あたり4~6千円となるが、総額が本製品に投じた998×2=1996円よりも安くできれば、導入にゴーサインとなる。本格的な夏はこれからなので、厳密な計算はできないが、夏季全体で約6千円の節約効果は見込めるのではと思う。筆者的には申し分なくゴーサインだ。
他方、デメリットと言えそうなのが、外光をかなり遮断する点。例えばリモートワーク部屋だと、照明が必要となって節電効果がやや落ちる可能性が出てくる。それに心理的にも、太陽光がほとんどない部屋に居たいかという問題もある。
そのため、貼ったりはがしたりの手間をかけ不在時や夜間のみに使用する、逆に寝室は終日貼りっぱなしというかたちになるだろうか。もし、暗い部屋がどうしても気になる場合、コメリではプチプチのみの透明バージョン(598円)も販売されており、遮熱効果は多少落ちるだろうが、有効な代替案となりうる。温暖化の進展と電気代の上昇のダブルパンチが確実なこれからの時代、こうした地道な対策は検討する価値はある。
文/鈴木拓也
おすすめポイント解説付き!猛暑のカーライフに欠かせないダイソーのサンシェード使いくらべ【100均】
日本各地で真夏日が出始め、露天駐車したマイカーのサンシェードが欠かせない季節となった。 これだけ暑いと、サンシェードを装着したからといって車内温度はそれほど下が…
猛暑にも豪雨にも強い大容量リュック「ハイプロパック エアV」は背中のムレをどこまで軽減するのか?
今年も、リュック派には辛い猛暑の季節が到来した。 何が辛いかというと背中のムレ。雲ひとつない炎天下でリュックを背負っていると、たちまち背中が汗まみれになる。筆者…







DIME MAGAZINE




















