もうすぐ夏がやってくる。多くのビジネスパーソンがお盆のタイミングなどに合わせて長期休暇を取得することが予想されるが、今夏はどんな旅行先が人気なのだろうか?
エクスペディア・グループはこのほど、2026年夏の旅行トレンドレポート「Unpack ’26 Summer」を発表した。
本レポートでは、今夏の旅行者の旅行計画や行動傾向を分析し、2026年夏に注目される3つの旅行トレンドを紹介している。各トレンドは、エクスペディア、Hotels.comにおける検索や予約データ、旅行者を対象にした調査をもとにまとめている。
気軽にアクセスできる「この夏の注目旅行先」
今年の夏は、国内旅行への関心が世界的に高まっている。国内旅行に関するSNS上での投稿数は世界全体で前年比77%増加している。
エクスペディアにおける日本の検索データによると、温泉地や自然豊かなエリアに加え、気軽にアクセスできる都市周辺などに、より多くの旅行者の関心が高まっていることがわかった。
都道府県別では、人気の「東京都」への検索数が48%増加した。次いで、日本最大の湖・琵琶湖を擁する「滋賀県」(32%増)、そして同率3位となった都市観光から温泉、自然、グルメまで楽しめる「福岡県」と、名湯や高原リゾートを有する「群馬県」(ともに22%増)などが人気を集めている。
市町村別では、自然豊かな温泉地「箱根」(51%増)を筆頭に、歴史とアートの街「金沢」(36%増)や、南国リゾート「宮古島」(31%増)といった、温泉や大自然、文化を満喫できるエリアへの関心が高まっている。
【都道府県】
【市町村】
「熱狂の旅か、静かな旅か」サッカーイベントの影響でニーズが分かれる夏旅
この夏開催される世界的な大規模サッカーイベントに向けて、6月から7月にかけて北米への旅行需要が世界的に高まっている。エクスペディアの世界9か国における検索データでは、特にアメリカの「カンザスシティ」や「フィラデルフィア」、メキシコの「モンテレイ」への関心が高く、現地観戦を希望する旅行者から注目を集めている。
また、日本の検索データでも、日本戦の開催地である「ダラス」は前年同期比で6,655%増と大幅に伸び、「モンテレイ」も75%増加しており、本イベントをきっかけに、日本人の北米旅行への関心が高まっていることがうかがえる。
【世界9か国のデータ】サッカーイベントの影響により検索数が増加した都市
一方で、試合開催日に向けて北米の開催地に旅行者が集中するなか、混雑を避け、比較的価格が落ち着く人気旅行先を選ぶ動きも見られる。
ヨーロッパ、アジア、南米の人気旅行先の一部では、この夏のホテルの平均宿泊単価が最大約25%低下している一方、旅行先への関心は平均で前年比35%以上増加しており、イベント期間中の混雑を避けながら、コストパフォーマンスの高い旅を求める旅行者にとって魅力的な選択肢となっている。
ヨーロッパ、アジア、南米の人気旅行先のうち、ホテルの平均宿泊単価の下落率が高い旅行先として、日本からは都市観光から温泉、自然、グルメまで楽しめる「福岡」(-35%)や、世界遺産と古都の風景が日常に溶け込む歴史都市「奈良」(-30%)、日本を代表する歴史・文化観光都市「京都」(-15%)が挙がっている。そのほか、日本人にはまだあまり知られていないタイの自然派ビーチリゾート「クラビ」や、ギリシャの地中海リゾート「タソス島」なども上位に入っている。
【世界9か国のデータ】サッカーイベント期間中に注目される「混雑回避コスパ旅」の旅行先
人気のテレビ番組や映画のロケ地へ!「2026年夏のロケ地巡り旅」
動画配信サービスで人気の作品や大作映画などの舞台を訪れる「ロケ地巡り旅」は、2022年以降、旅行スタイルの一つとして注目を集めており、今夏の旅行需要にも引き続き影響を与えている。
2025年10月に発表した2026年の旅行トレンドレポート「Unpack ’26」では、英国を舞台にしたクラシック作品の世界観を感じられるイギリスの「ヨークシャー」、南国の島々を舞台にしたアニメ映画の実写版公開で注目が高まる「サモア」や「ハワイ」、ギリシャ神話を題材にした映画で注目されたギリシャの「ペロポネソス半島」などの旅行先で需要の拡大が期待されると予測していた。
実際に「ロケ地巡り旅」の旅行先としてさまざまな旅行先の検索数が増加し、関心が高まっている。
ヨークシャー(イギリス):英国の古典文学を原作とした映画作品の公開後6週間で、旅行検索数が60%増加した。
マスコーカ(カナダ):アイスホッケーを題材にした人気ドラマシリーズが配信開始後、旅行検索数が110%増加。さらに、作品内で登場するアメリカのボストン(旅行検索数+85%)、カナダのモントリオール(+65%)、トロント(+55%)への関心も高まっている。
ローマ(イタリア):パリを舞台にした人気海外ドラマの新シーズンで舞台がローマへ広がったことを受け、配信後2か月間でローマへの旅行検索数が35%増加。
この夏はドラマや映画の新作公開が相次ぐなか、「ロケ地巡り」をきっかけに注目が高まる新たな旅行先を紹介する。アメリカのウィリアムズバーグの歴史ある街並みから、イタリアのドロミテの雄大な山岳地帯まで、作品の舞台となった風景を実際に訪れる旅行需要が高まると予測されている。
2026年夏のロケ地巡り旅におすすめの旅行先
<調査方法>
本調査は、グローバル戦略調査会社のOnePollが、Market Research Society(市場調査協会)の行動規範に基づき、実施した。調査期間は2026年4月29日から2026年5月11日、オンラインで実施され、旅行経験があり、ホテルに宿泊したことのある9か国(アメリカ、イギリス、カナダ、メキシコ、フランス、デンマーク、ノルウェー、韓国、日本)・計11,000人の成人を対象としている。
出典元:エクスペディア・グループ
構成/こじへい







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