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人気VTuber・かなえ先生に聞く「言葉の呪い」とは?令和の時代を生きづらい人たちへの処方箋

2026.05.23

チャンネル登録者数36万人を突破した人気VTuber・かなえ先生。彼が昨今問題視するのが「言葉の呪い」だ。誰しも無意識のうちに蝕まれているらしいが、きっとあなたも例外ではない──。

自分の心を整理して〝日々のもやもや〟とお別れしましょう

犯罪学教室のかなえ先生

元・少年院法務教官(いわゆる少年院の先生)、日本初の元国家公務員の男性VTuber。主に発達障害やコミュニケーションに困難を抱える少年を担当し、社会復帰に尽力した。現在は「事件解説を通じて社会の解像度を上げる」をモットーに、YouTubeチャンネル『犯罪学教室のかなえ先生 V Criminologist』を運営している。

その何気ない言葉が、あなた自身を呪い苦しめる

 ごぶさたしております。事件解説系配信者にもかかわらず、なぜか人生相談が好評な犯罪学教室のかなえ先生です。今回は元・少年院の先生だった経験を踏まえて「令和の日本がなぜ生きづらいのか」についてお話しします。

 私のYouTube配信には日々、「何となく生きづらい」「気づくとネガティブになってしまう」といった声が多く寄せられます。それらに向き合う中で私が重要視するのが「言葉」の扱い方です。

 言葉は単なるコミュニケーションの道具ではありません。発することで、自分自身が世界をどう認識し意味づけているかを固定化する〝装置〟でもあります。

例えば「どうせ自分なんて無理だ」と口に出してみたとします。すると、実際には実現可能なことだったとしても、口に出すにつれ頭が「無理だ」と思い込み、チャレンジできなくなったり、本来の実力を発揮できなくなったりしてしまうことがあるのです。

かなえ先生1

 良くないイメージが言葉を通じて頭の中に固定され、行動に支障がでる状態を「言葉の呪いにかかっている」と私は呼んでいます。

「言葉の呪い」は無意識のうちに自分自身を蝕むのですが、「他人からの呪い」にも要注意です。

 子どもの頃、親から「おまえには無理」と言われたことが頭に残っていませんか。学校で、職場で、何気なく言われた言葉が今でも脳内にこびりついていませんか。それもまた「言葉の呪い」です。昨今だとSNSで投げかけられた言葉で気を病んでしまったり、他人同士の論争を見て陰鬱な気持ちになってしまうケースも多い。言葉の呪いにかかりやすい時代が来てしまったわけです。

言葉は「のろい」にも「まじない」にもなる

 近著『生きづらさの正体』では、人が言葉に呪われるメカニズムを丁寧に解説しました。詳細は本書をお読みいただきたいのですが、私が伝えたいのは言葉の怖さだけではありません。「呪い」は「のろい」とも「まじない」とも読みます。言葉を正しく使えば、あなたの心の支えとなる「おまじない」にもなり得る――それが本書の重要なメッセージです。

 現実そのものを変えることは難しい。でも、「あなたがどう捉えるか」は、言葉の認識を改めることですぐに、そして確実に変えることができます。「できない」と言い切るのか、「できないかもしれないけどやってみる」と言い換えるのか……そのわずかな違いが、あなたの選択と行動、そして未来を大きく分けていきます。

かなえ先生2

 他人からの呪いも同様です。「お前はダメだ」と言われても、「あの人の評価と自分の本当の価値は別だ」と捉え直せたら、世界が変わって見えてくるはずです。

 本書は、「前向きになろう」「ポジティブに考えよう」といった単純な精神論を押しつけるものではありません。これまで無意識に使ってきた言葉を丁寧に見つめ直し、その裏にある認識や解釈のクセに気づくことから一緒に始めていきたい――そんな思いで、様々なケースについて言及しました。

 長い人生、失敗して落ち込むことも多々あるでしょう。しかし、それらの中には、成功よりも大切な学びが詰まっていることもあります。自分や他人の言葉の呪いのせいで、〝大切な失敗〟をないがしろにしてほしくないのです。

 いろんな人から様々なメディアを通じて多種多用な言葉の呪いをぶつけられる令和の世の中。この〝地獄〟を生きやすくする一助に、本書が少しでもなれば幸いです。

かなえ先生3

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「世の中の8割はどうでもいい」犯罪学教室のかなえ先生が説く〝テキトーに生きる〟ことの大切さ

情報過多の世の中を生き抜くためには、テキトーくらいがちょうどいい! SNSやスマホの普及により、コミュニケーションが取りやすくなった昨今、その便利さの代償で逆に…

©夢乃とわ SDイラスト/紀羅わたり 編集/千葉康永

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