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「Nothing Phone (4a) Pro」実機レビュー! 尖った個性とコスパを両立した注目モデルの実力は?

2026.05.23

 英Nothing Technologyが、日本で急成長している。創業者のカール・ペイ氏がXに投稿したデータによると、25年は24年度比で4倍に規模が拡大したという。楽天モバイルとの提携が功を奏した格好で、知名度も徐々に向上している。このような中、売れ筋となるミッドレンジモデルを発売した。「Nothing Phone(4a)」と「Nothing Phone(4a)Pro」がそれだ。

 前者は昨年発売した「Nothing Phone(3a)」の純粋な後継機。これに対し、Nothing Phone(4a)Proは、昨年投入が見送られていたミッドレンジのProモデルだ。ベースモデルとはチップセットの処理能力やカメラの望遠性能で差別化が図られているほか、4aでは、Nothingが売りにするデザインも、2機種の方向性を変えてきた。

Nothingのスマホとして初の金属ボディを採用したNothing Phone(4a)Pro。ミッドレンジのProモデルも、日本に初上陸となる

 Nothing Phone(4a)Proは、同社初となる金属筐体を採用しており、それによって薄型化も実現している。また、カメラもAIとの組み合わせで最大140倍までズームすることが可能だ。一方で、Proモデルだけに、これまでNothingが発売してきたミッドレンジモデルと比べると価格はやや高めの7万9800円。初のカテゴリーとなるだけに、購入前に検討したい方も多いだろう。ここでは、そんなNothing Phone(4a)Proの実力をレビューしていく。

デザインテイストを受け継ぎつつ刷新感も、薄くて持ちやすい点も評価

 昨年は投入が見送られていたProモデルだが、日本市場での拡大を受け、今年はaシリーズを2ラインに拡大した。上位モデルになるのが、Nothing Phone(4a)Proだ。日本で初めて投入されるレンジの端末だが、デザイン面でもNothingとして初となる金属ボディを採用している。

本体のケースを金属にして、これまでのNothing Phoneとは質感を大きく変えた。高級感が高まった印象だ

 透明のケースで、中身が部分的に透けて見えるNothingならではのデザインテイストは、カメラ周りに受け継がれている。カメラや情報を伝える小窓として機能する「Glyphマトリックス」をまとめた“台座”のような部分にクリアなパーツを採用しており、この部分でNothingらしさを打ち出している。

シースルーのボディという特徴は、カメラ周りに集約されている。この部分があることで、Nothingのスマホであることが一目で分かる

 iPhoneをはじめ、背面に島のような土台を設けてカメラを集約するデザインは一般的だが、この部分が透明な端末は確かに珍しい。金属のボディを採用しながら、上手にこれまでのDNAを承継したと言えるだろう。一方で、金属筐体を採用したことで、剛性を保ちつつ、薄型化することにも成功している。

 スペック上の厚みは7.9mmと、8mmを切った。6mmを下回る「iPhone Air」のような突出した薄さではないものの、手に取ったときや、ポケットに入れた際には、厚みを感じにくくなっている。見た目的にも、よりスタイリッシュになった。薄くて持ち運びやすい端末を探していた人には、いい選択肢になりそうだ。

7.9mmと、これまでのNothing Phoneよりも薄い。薄さに特化した端末ではないが、よりスタイリッシュになった

 背面に搭載されたGlyphマトリックスは、フラッグシップモデルの「Nothing Phone(3)」譲りで、着信などの情報を表示することが可能。これまで採用してきた、LEDライトを置き換える形で搭載されており、より情報が正確に伝わる。ただし、一般的なディスプレイとは違い、表示される情報は粗い。

 あくまでアイコンや光のパターンなどで、情報を伝える役割を果たす小窓と言えるだろう。金属筐体だけでなく、このGlyphマトリックスを採用したのも、これまでのミッドレンジモデルとの違いだ。スマホを裏返して置いておいても、必要最小限の情報を知ることができるのは便利。そんな利便性とデザインを両立させたギミックと言える。

Glyphマトリックスを採用。これは、フラッグシップモデルのNothing Phone(3)から受け継がれている

ミッドレンジながらカメラ性能にこだわった1台、望遠は140倍ズームも

 背面に搭載されたカメラは、ミッドレンジモデルの域を超えている。メインカメラは、5000万画素でセンサーサイズは1/1.56インチ。ここに、1200万画素の超広角カメラと、3.5倍の光学ズームを実現する5000万画素の望遠カメラが加わる。望遠カメラでは、高い画素を生かした切り出しができ、劣化のない7倍までの「センサー内ズーム」を利用可能だ。

 実際に撮った写真は以下のとおり。料理の写真は、やや色味があっさりしすぎている印象はあるが、屋外での写真は十分なクオリティ。夜景は、HDRが足りずに白飛びしているところがあるものの、手持ちでもしっかり撮れてノイズが少ない。ハイエンドモデルほどの画質ではないものの、十分、普段使いに耐えるカメラと言えるだろう。

料理の写真は、やや暖かみが足りない印象だが、あまり加工感がなく、素直な写りだ

夜景の写真も、ノイズが少ない。ただし、明るい場所はやや白飛びしてしまっており、HDRの効きが弱い

 なかなか優秀だと感じたのは、望遠カメラだ。F値が2.88で、かつセンサーサイズも1/2.75インチとあまり大きくないものの、7倍まで寄ることができ、かなり遠くの被写体をしっかり捉えることが可能。スペック的に、暗い場所には弱い反面、明るい場所であれば十分なクオリティで撮影できた。遠くの被写体に、寄りたいときにも便利だ。

1倍と3.5倍、7倍で撮った写真。明るい場所で撮るには十分な性能だ

 使いどころは限定されるが、AIを掛け合わせたウルトラズームを使うと、最大で140倍までズームすることが可能だ。以下のように、ビルのロゴの1文字にまでしっかりズームでき、文字も破綻がない。ただ、AIの処理が入らない7倍までのズームと比べると、どこか現実感が薄い写真に仕上がるのも事実。ボケて引きのばしている印象も受けるため、そこまで実用的とは言えない。

1倍と140倍。建物の文字にしっかり寄ることができた。ただし、写真はややボケており、きれいとは言えない

 とは言え、デジタルズームがすべてダメというわけではなく、40倍程度であれば、等倍表示には十分なクオリティになる。140倍という倍率はさすがにマーケティング的な要素が強い印象を受けるが、数十倍まではギリギリ許容範囲の画質になる。遠くにあるものにどうしても近寄れないときなど、いざというシーンで活躍しそうだ。

40倍ほどにズームを抑えれば、そのぶん画質は高まる

処理性能が高く、Glyphマトリックスも便利

 チップセットにはクアルコムの「Snapdragon 7 Gen 4」を採用しており、ミッドレンジモデルながら処理能力は高い。先に挙げた超高倍率ズームの処理にも、このプロセッサーの性能が生かされている。ベンチマークを取ると、ハイエンドには及ばないものの、ミッドレンジモデルの中では上位に入る性能であることが分かる。

パフォーマンスはまずまずの高さ

 背面に搭載されたGlyphマトリックスは、デザイン的に優れているだけでなく、実用性も兼ね備えている。ディスプレイをふせた状態で机に置いたままにしていても、時刻がきちんと分かる。時刻ではなく、バッテリー残量や月の位相を表示することが可能。音量をGlyphで確認するといった機能にも対応している。

Glyphマトリックスには、時刻やバッテリー残量などを常時表示させておくことが可能だ

 着信の相手によって、アニメーションを変える設定が用意されており、何気に電話としての使い勝手もいい。ディスプレイと言っても、ドットは非常に粗いため、細かな情報までは表示できない。一方で、それでもアニメーションによって、必要なことは伝わる。むしろ、ここが精細なディスプレイだと、味気なく感じてしまうはずだ。その意味では、レトロ感を出しつつ、必要十分な情報を伝達する絶妙なバランスが取れている印象を受けた。

着信に連動させてアニメーションを表示できる
進捗をシンプルなアニメーションにすることも可能。細かな情報ではないが、きちんと必要なことが伝わる

 個人的にお勧めしたいのが、AIを使った「Essential Space」という機能だ。左側面に搭載された「Essential Key」を押すと簡単にスクリーンショットを取ることができ、AIでその中身を解析してまとめてくれるというもの。参加したいイベントや、友だちとの約束をしたメッセンジャーの画面を表示した状態でキーを押すだけで、予定がまとめられる。

左側面にはEssential Keyを備える

 スケジュール調整をしたあと、項目1つ1つを入力してカレンダーに予定を登録すると比べ、手間がかからない。Essential SpaceはこれまでのNothing Phoneにも搭載されてきた機能だが、同シリーズから、キーが左側面に移り、電源キーとの押し間違えがなくなった。操作性が向上し、より使い勝手が増した印象だ。

予定が書かれたサイトを保存したところ、自動的にタスクリストが作られた

 ただし、現時点では情報がEssential Space内で完結してしまうため、PCやタブレットなど、他のデバイスを使い分けている際に情報を参照できない。Nothingは、Essential SpaceのWeb対応をうたっているため、この機能が本領を発揮するのはその時になる。

 もっとも、現時点でも完成度は高く、8万円を下回る端末としては性能も評価できる。フラッグシップモデルまでは必要ない一方で、何か尖った個性を求めている人にはいい端末と言えるだろう。デザインの影に隠れがちだが、実はコストパフォーマンスもいいNothingの売りは、Nothing Phone(4a)Proでも健在だったと評価できる。

文/石野純也

慶應義塾大学卒業後、宝島社に入社。独立後はケータイジャーナリスト/ライターとして幅広い媒体で活躍。『ケータイチルドレン』(ソフトバンク新書)、『1時間でわかるらくらくホン』(毎日新聞社)など著書多数。

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