キャットショーで優勝する猫は、単に見た目が美しいだけでなく、血統種の特徴に即した健康な体と、初めて出会うジャッジにも好印象を与える「人好きな子」なのだとか。とはいえ、そもそもキャットショーとはどんなイベントなのか。今回、日本最大のキャットショー「TOKYO CAT COLLECTION(トーキョー キャット コレクション)」の特別協賛企業であるロイヤルカナン ジャポン(以下ロイヤルカナン)社長、日下部真一さんに、キャットショーについて聞いてみた。
2団体のキャットショーが行われた日本最大のキャットイベント
「TOKYO CAT COLLECTION」は、今年4月26日、東京ビッグサイトで開催された日本最大級のキャットイベント。世界を代表する国際的な猫の団体の「The Cat Fanciers’ Association」(以下、CFA) と「The International Cat Association」(以下、TICA)の2つの団体のキャットショーが行われた。
会場には展示や企画コーナー、猫グッズの販売などが行われ、全国から約2400名もの愛猫家が参加した。猫だけに特化したイベントとしては日本で最大である。
特別協賛のロイヤルカナンブースでは専門家による「フード相談コーナー」や、同社の猫用食事療法食・総合栄養食の展示紹介、6月1日まで開催されるキャンペーン「集まれうんち顔コレクション」(※注1)についてのパネルが展示された。
他の企画コーナーでは「ブリーダーから教わる猫の飼い方講座」なども開催された。また、ショーエリアでは審査中のパドック内を見ながらブリーダーと会話を楽しむことができるとあって、長い列が続いていた。
今回、イベントの実行委員長を務めたロイヤルカナン ジャポン社長の日下部真一さんはイベント開催にあたって、「ロイヤルカナンは、両団体とともにキャットショーの魅力を伝えながら、健康で美しい猫たちを育む専門家である猫ブリーダーを支援しています。本イベントを通じて、より多くの方々に猫の健康への関心や正しい知識を持っていただき、一人でも多くの人々に愛猫とともに永く幸せに暮らしていただきたいと考えています」とコメントしている。
キャットショーの仕組み
今回のキャットショーは2団体で行われた。CFAは1906年に米国で創立された、世界最大の愛猫協会として活動する非営利団体。猫の品種改良により遺伝的な欠陥を排除した各種血統猫の健康促進を最大の目的とし、アメリカ全土、カナダ、南米、ヨーロッパ、アジア、ロシアや日本など600以上の所属クラブをもっている。
TICAは1979年に米国で創立された、純血種および家庭猫の世界最大の血統登録機関で、キャットショー公認機関として世界最大の団体の1つ。会員は、純血種猫の血統保全およびあらゆる家猫の健康と福祉の推進に協力し合い、取り組むことが推奨されている。
今回開催された「TOKYO CAT COLLECTION」には、全国から242頭のショーキャットが集まった。猫種ごとに異なる審査基準にどうマッチしているかを審査し、まずは部門ごとに審査した後、最終審査が行われる仕組みである。
審査基準は「ボディ(骨格や筋肉、しっぽの長さなど)」、「コート(猫種被毛の長さや手触り、色や柄など)」、「ヘッド(横顔、耳のサイズや位置、目の色や形、顎の発達具合など)」などの項目があり、部門別では「生後4か月~8か月未満の子猫」、「8か月以上の去勢避妊後の猫」、「生後4か月以降の家庭猫」など、年齢などによって区分される。
健康な「その子らしさ」が判断基準になっている
キャットショーについてロイヤルカナンの日下部社長は、以下のように解説してくれた。「キャットショーというと、綺麗で美しい猫を品評する場所のように見られがちですが、実際は一頭一頭がもつ本来のあるべき姿を未来に残していこうと審査するものです。猫種を表す体型や顔や耳の形など、様々な特徴をジャッジは審査していますが、さらに、きらきらした目の輝きだったり、被毛の美しさといった健康美を見ているのです。
もちろん、私はジャッジする立場ではないので、あくまで私自身の捉え方ですが、キャットショーとは単純に人間が見て可愛いとか、美しいとか、ビューティーショーのように外見を評する場ではなく、猫種のもつ本来の健康な姿をジャッジの方が見極める場所だと思っています。審査のベースになっているものは健康です」と教えてくれた。
今回、CFAの「生後4か月~8か月未満の子猫部門」で優勝したオーナーさんに話を聞くと、外見の美しさはもちろんのこと、性格の良さもポイントになっているようだった。「審査でジャッジにフーシャーやってはダメなので(笑い)、ともかく人が大好きな子に育てました」と教えてくれた。
確かにファイナルでジャッジが猫のいるケージに近づくと、どの子も目をパッと輝かせて、「遊んでくれるの?」と興味深そうに注目している。盛大にゴロゴロ言って、会場を沸かせる子もいて、優勝を決める最終審査なのに、どこか和やかな空気に満ちていたのが印象的だった。
優勝したロシアンブルーの女の子も「家に帰って名前を呼ぶと、パーっとすっ飛んで来ます」という大の人好き。そのためには「猫っかわいがりしています(笑い)」と言う。性格が良いだけでなく、近くで見ると美しい被毛が輝いていた。
「性格以外の体のことだと、やはりフードは大切だと思っています。今回、登壇記念でロイヤルカナンをいただきましたが、うちはずっとロイヤルカナンで、他のフードとは違うと感じます。被毛ケアでは、シャンプーは原液を体にかけてもりもり泡立てるのではなく、タライにためたお湯に溶かして上から手で少しずつかけるような感じで洗っています」と、やり方を教えてくれた。日本一の猫になるためには、愛情が不可欠なのだった。
注1)集まれ“うんち顔”コレクション
猫の便の状態から健康状態を知ることの大切さを知ってもらうことを目的として、猫のうんち中の真剣な表情を写真に収めて投稿するキャンペーン。
6月2日までキャンペーンサイトのフォームに入力する他、X公式アカウントをフォローし、ハッシュタグ「#うんち顔コレクション」を付け、テーマに沿った投稿写真を投稿することで参加可能。
文/柿川鮎子







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