梅雨入り前に行いたい安全運転のためのメンテナンスとは
間もなくクルマを運転するのにイヤな季節、梅雨がやってくる。雨の日が続き、ときには豪雨に見舞われることもある。運転視界は悪化し、濡れた路面でのスピードの出しすぎや急ブレーキによるスリップし事故を起こしかねない。また、湿気によってジメジメした車内にカビが発生することもあるからやっかいだ。そこで今回は梅雨入り前に行いたいクルマのメンテナンスを紹介したい。
スリップ事故を防ぐためにはタイヤの残り溝のチェックが欠かせない
まずはスリップ事故を防ぐためのタイヤのチェックである。何しろ雨の日の首都高の事故率は、雨が降っていない日の6倍にもなるというから怖い。新品タイヤの溝が8~10mm程度であるのに対して、残り溝が1.6mmになってスリップサインが出たタイヤは使用してはいけないと法律で定められ、車検にも通らない。整備不良車として違反点数と罰金が科せられるのである。では、雨の日でも安心できる残り溝はどのぐらいなのだろうか。ブリヂストンのデータによれば、タイヤの残り溝が4mmになったところを起点に制動距離が伸びていくという(アスファルト路)。雨の日の60km/h走行時では新品タイヤの場合、タイヤはほとんど路面に接地しているのに対して、80km/h走行時では残り溝7.5mmの新品タイヤでも一部浮いた状態になり(100km/hではほとんど浮いている)、残り溝3.2mmでかなり浮いている状態になり、スリップサインの出る残り溝1.6mmに至ってはほとんど浮いている状態なのだというから恐ろしい。ゆえに安全のためには残り溝3mm以下になったらタイヤを交換すべきなのである。
タイヤの溝の点検はディーラーやガソリンスタンドでも行ってくれるが、自身で実施、測ることが可能だ。一般的なサマータイヤなら5円玉を使って残り溝を測ることができる。5円玉をタイヤの溝に垂直に差し込み「五」の文字の三画目の横線が見えたら残り溝は約4mm。さらに、「五」の文字がすべて見えたら残り溝は約1.6mmで極めて危険な状態だから、即、交換だ。そのタイヤ溝チェックはステアリングを切って行うとチェックしやすい。もちろん、同時にタイヤの空気圧を適正にしておくこともお忘れなく。
雨の日のクリアな安全視界の確保も必須項目だ
次に雨の日の運転でとくに重要な項目がクリアな視界だ。ワイパーブレードは6か月~1年ごとの交換が目安。ワイパーを作動させたときにギーギー異音がする、雨滴をきれいに拭きとってくれないという場合も交換時期と考えたい。もし、2025年6月以降、ワイパーゴムを交換していないというなら、この記事をきっかけに交換することをお勧めする。ディーラーで交換すると高額でも、筆者がそうしているように通販などで購入し、DIYで交換すれば安く済む。
梅雨前の視界対策はそれだけではない。雨の日にワイパーを使うと白いスジが残るのであれば、ウインドーガラスに油膜やシリコン被膜が付着している証拠(路面からの油分の跳ね上げ、ルーフにかけたワックスの流れ落ちなどが原因)。ワイパーを使ったとしてもクリアな視界は得られない。そこで行いたいのがウインドーガラス専用の油膜、シリコン被膜落とし。洗車のタイミングでウインドーガラスをきれいに洗ったあと、ケミカルを塗布し、洗い流すだけ。油膜、シリコン被膜が完全に落ちたかは、霧吹きの水をかけ、水をはじく部分がないかでチェックできる。水をはじくところがあれば落ちていない証拠だから再処理である。このウインドークリーニングは、ワイパーのあるフロントウインドー、リヤウインドーだけでなく、サイドウインドー(ワイパーのないリヤウインドー)にも処理しておくといい。筆者は、プロ御用達のキイロビンを長年使っている。
しかし、油膜やシリコン被膜どころじゃない、ガラスに雨シミ、ウロコ状になるウォータースポットがびっしり付着しているとなると、油膜、シリコン被膜落としでは除去できない。そんなときはカーメイトのガラス用ウォータースポットクリーナーC30を使うといい。トリプル研磨粒子と専用パッドの相乗効果で雨シミ、ウロコ状をスッキリ落とすことが可能になる。1回で落ちきれなければ、再度処理しよう。
集合住宅など、自宅で洗車をするのが難しい環境にいる、近所に洗車場などがない、という場合は、せめてウインドーの梅雨前対策として、ケルヒャーのハンディ洗浄機などを使い、処理をするといい。であれば、バケツ状になった洗浄機に水を入れて、ノズルから水を噴射することができる。それも難しく、とりあえずウインドーのケアだけを行うのであれば、一定時間水を噴射できる、1500円以下でも手に入る主に園芸用のポンプ加圧式噴霧器を使えばいいだろう。筆者はクルマのちょっとした汚れを洗うのにも重宝しているアイテムだ。
クリアな視界確保にはウインドー外側だけでなく内側もきれいにしたい
しかし、フロントウインドーから油膜、シリコン被膜を除去し、ワイパーゴムを新品に変えても、雨の日の前方視界が完全にクリアになるとは限らない。そう、フロントウインドー内側が汚れていると視界がまだらになりスッキリしないのと同時に、曇りやすくなるのだ。ここは精製水またはウインドー内側専用のクリーナーときれいなマイクロファイバークロスで拭き上げる。※水道水を使うと残留成分で曇りやすくなる可能性がある。
とはいえ、フロントウインドー下端が遠くて手が届かない、ダッシュボードとの隙間が狭く手が届かない、ディスプレイがジャマで拭きにくい・・・といったこともあるだろう。例えばプリウスやエスティマのような角度が大きく寝たフロントウインドーがそうだ。そんなときはカーメイトのC190エクスクリア360ワイパーを使うといい。ウインドー内側を拭くのに最適なグリップの長さ、角度に設計されたワイパーで、楽な姿勢でフロントウインドーの隅々まで拭き上げることができるのだ(専用クロス付き)。ちなみにC190エクスクリア360ワイパーは以前のエクスクリア360ワイパーC100のリニューアル商品で、C100よりヘッドを薄くし、傾斜が鋭角なフロントガラスでも奥までしっかり届く仕様になっているからより使いやすくなっている。
ウインドー内側専用のカーメイトエクスクリア ガラス内側クリーナーEX C116を併用すればさらに効果的に拭き上げられ、よりクリアな視界が得られることになる。もちろん、サイドウインドー、リヤウインドーの内側もクルマ専用のガラスクリーナーによるクリーニングをお忘れなく。ウインドー外側、内側に使えるガラスクリーナーは拭きスジの残らないタイプを選ぶと作業効率が高まる。
愛車のフロントサイドウインドーが立ち気味で手が届きやすい、というなら、エクスクリアプレミアム 内窓用ウェットシート くもり止め強化C179を使えば、サッと簡単にフロントウインドー内側のクリーニングと曇り止めが行える。従来品と比較して高密着ポリマーを増量しくもり止め効果を200%向上としているから心強い。
ドアミラーの視界確保には親水性と超撥水性の2つのケミカルを使い分ける
そして忘れてはいけないのが、視界の確認に欠かせないドアミラーのクリアな視界の確保である。サイドウインドーやドアミラーの鏡面に水滴が付いていると後方確認が難しくなり、極めて危険だ。ドアミラーに熱線による水滴、くもり除去機能が付いていても、フロントサイドウインドーに水滴が付きまくっていたら意味なし、である。
そこで、まずはフロントサイドウインドーにコーティングを施しておこう。合わせてドアミラーの鏡面にもより持続効果の長い親水性のコーティング剤を処理しておけば完璧だ。コーティング剤には超親水性(雨水が水膜になる)と超撥水性(視界を妨げないように撥水してくれる)があり、どちらを選ぶかは好み。筆者はサイドウインドーにカーメイトのエクスクリア リア・サイドガラス用超親水コートC135を使い、サイドウインドーのクリアな視界を確保している。
合わせてドアミラーの鏡面には、カーメイトのエクスクリアミラー用超親水コートC134を塗布。こちらも鏡面のクリアな視界を確保するのに大いに役立つケミカルだ。親水効果は約6か月の耐久性があり、梅雨前に施工しておけば、ほぼ年内、効果が持続するから頼りになる(秋の長雨もあるわけで)。
また、カーメイトでは超撥水性のフィルムタイプのゼロワイパー フィルムタイプ サイドミラー用C204も用意。フィルムタイプには車種専用品もあるのだが、C204は汎用タイプ。愛車のドアミラーの鏡面に合わせてカットして使えるのだ。この合わせ技で、フロントサイドウインドー越しのドアミラーによる後方確認もバッチリ、クリアになるというわけだ。
梅雨時期に発生しやすい車内のカビ対策も忘れずに
最後は車内に積んである濡れ雑巾、汚れた野球のグローブなどの撤去である。放置すると車内の湿気からカビの発生を促し、悪臭の充満、カビ菌の飛散による健康被害を引き起こす可能性があるからだ。
以上のような対策を、梅雨前にぜひ行って、雨の日の安全・安心な運転、ドライブをおこなっていただきたい。
繰り返すと
1.タイヤの残り溝チェックと空気圧チェック
2.ワイパーゴムの状態確認&交換
3.ウインドー外側&内側のクリーニング
4.サイドウインドーとドアミラーの水滴対策
5.カビの発生を促す荷物の撤去
の以上5点である。ぜひ、雨の日の安全運転のために、本格的な梅雨に入る前の5月中に対策しておきたい。
文/青山尚暉
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