熱狂的な自動車好きである家具職人とホンダの名車が出会った。デッドストックの『スーパーカブ』純正シートを、暮らしの道具として再生。名車の記憶を受け継ぐ、新たなリビングチェアが誕生した。
購入ページはコチラ《100脚限定!》『スーパーカブ』特別仕様車のシートを利活用
■フォルムから塗装にまで『カブ』の空気を纏わせる
ホンダは生産終了した車両でも補修用の純正部品の供給を続けているが、倉庫には限りがある。旧車部品復刻事業に携わる甲斐さんは、部品が廃棄される状況に歯がゆさを感じたという。そこで有志メンバーとともに、廃棄部品を再製品化する社内事業を立案。2024年にアップサイクルプロジェクト「uppar」が始動した。
DIMEが手がける本品はその第2弾。『スーパーカブ』の純正シートを活用した公式製品は史上初。しかも、特別仕様車由来の一脚だ。
「『スーパーカブ』は業務用途を想定した車両。車両設計の巧みさは有名ですが、小柄な人でも脚を回しやすいこと、制動時に前滑りしにくいこと、内腿でホールドしやすいことなど、シート形状ひとつにもこだわりが凝縮されています。長時間でも疲れにくい座り心地と高い耐久性を追求しています」(甲斐さん)
実際、誕生以来シート刷新の検討は幾度もあったが、そのたびに完成度の高さが見直され、基本設計は受け継がれてきたという。
さて、これをどう手なずけよう。白羽の矢が立ったのは、静岡・焼津の家具工房「木工のデン」の神野さん。スポーツカーのシートを再現にしたチェアで注目を集めた実力派家具職人だ。
「『カブ』は乗り物への憧れの原点。シートが役目を終えることに寂しさもありました」(神野さん)
完成したスツールは、カウルを思わせる独特のフォルムが印象的。木目を交差させて組み上げる独自技法で強度を高め、実用性を磨き込んだ本品は〝カブの家具〟。『スーパーカブ』の記憶を宿す名作だ。
Honda×木工のデン
スーパーカブチェアークラシック
4万9500円(税込み)[特別送料2000円]
約幅37×奥行き40×高さ52cm、約4.3kg。シートは合成皮革、脚部は天然木(ブナ材)ほか。日本製。※シートは加工済みのため、バイクへの転用はできません。
※職人による手作りのため、サイズや重量、風合いが若干異なる場合があります。
※2027年2月以降順次発送予定。※受注生産のためキャンセル・返品不可。
取材・文・編集/渡辺和博 撮影/香西寛司







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