4月22日、Nothingから最新ミッドレンジスマホ「Nothing Phone(4a)Pro」が発売された。従来のNothing Phoneシリーズは、背面全体がスケルトンになった独特なデザインを採用していたが、今回はカメラ部分のみをスケルトンとすることで、より多くの人に親しみやすいデザインになっている。
見た目のインパクトが強いNothing Phoneシリーズだけに、これまでなかなか琴線に触れなかったという人もいるだろうが、ソフトウエアの作りこみ、カメラ性能の高さなどから、多くの人におすすめできる端末がそろっている。
筆者はコスパの良さに惹かれ、先行販売が行われていたNothing Phone(4a)Proを購入し、今日までメイン端末として活用してきた。本記事では、実際にミドルクラスの端末としてどの程度使えるのかといった観点から、レビューをお届けしていく。
Nothing Phone(4a)Proは楽天モバイルで買うのがお得
Nothing Phone(4a)Proの詳細を見ていく前に、価格について触れておこう。公式ストアでの販売価格は7万9800円で、昨今盛り上がりを見せる10万円前後の“準ハイエンド”と呼ばれるランクから、1つ下あたりの攻めた値付けになっている。
公式ストアのほか、楽天モバイルでも取り扱いを開始しており、一括払い時の価格は7万8900円。キャリアモデルのほうがやや安い設定なのに加え、楽天モバイルへの初めての申し込み、他社からのMNPといった条件をクリアすると、最大1万6000ポイントが還元される。
ここからNothing Phone(4a)Proの動作感、機能について触れていくが、この価格でこれだけの動きができる端末という視点で見ていただければ、本機の魅力はより伝わるはずだ。
■薄型ボディと大画面ディスプレイで操作性抜群
冒頭でも触れたとおり、Nothing Phone(4a)Proは新たに、アルミニウムのメタルユニボディを採用している。従来のNothing Phoneシリーズと比べると高級感が増しており、これまでのデザインが気に入っていなかったという人でも、手を出しやすくなったといえるだろう。
設計思想を変更したことで、本体は7.95mmの薄さを実現している。本体サイズが大きいだけに、片手での操作が難しいシーンがあるのは事実だが、大画面化のトレンドをしっかりと押さえながらも、ある程度の持ちやすさを実現しているのはありがたい。サイズを考えれば、十分手になじむ印象だ。質量は210gで、決して軽いとはいわないが、サイズを考えれば持ちやすいレベルに収まっている。
ゲーム性能については後述するが、メタルユニボディに加え、内部にはベイパーチャンバーを備えることで、放熱性も十分確保されている。本体が熱を持つシーンはほぼなく、日常的に扱いやすい端末だと感じる。
ディスプレイは1.5K解像度の6.83インチ。最大5000ニト、144Hzリフレッシュレートに対応するなど、ハイエンドモデルと比べても引けを取らない仕上がりだ。ベゼルも十分細く、安く見えないデザインに仕上がっているのがうれしい。
■多数のAI機能と独自OSのデザイン性が特徴
搭載OSは、Android 16をベースとしたNothing OS 4.1。基本的な操作性は一般的なAndroid OSに近いが、Nothingらしいモノクロ調をベースとしたアプリアイコンなどが利用できる。アプリアイコンに統一感が出るのは、デザイン面で見ればいいところだが、どのアプリかの判断をしにくくなるのがやや困ったところ。通常のAndroid OSらしいデザインにも変更できるので、ここは好みのデザインを採用してほしい。
Android OSベースであるため、GeminiといったAI機能が利用できるのはもちろん、Nothingは独自AI機能にも力を入れている。中でも印象的なのが、本体左側面の「Essential Key」と、これを使いアクセスする「Essential Space」だ。
Essential Keyをクリックすると、画面上でスクリーンショットを撮影するような挙動をする。実際に写真を撮っているわけではなく、画面上の情報がEssential Spaceへと格納されていく仕組みだ。
Essential Spaceへと格納されたデータは、AIが中身を解析し、簡潔にまとめてくれる。チャットアプリで友人と会う約束をしている際、Essential Keyをクリックすれば、画面上に記載されている日時や場所、持ち物といった情報をまとめ、あとから見返しやすくしてくれるというわけだ。
LINEやX、Instagram、Facebookなど、他社とコミュニケーションが取れるツールが豊富にある昨今、「このやりとりはどのアプリで行ったっけ」と探し回った経験は多くの人にあるのではないだろうか。Essential Spaceを活用すれば、アプリを横断して情報を探す必要がなくなり、簡単に自分が蓄積していった情報へとアクセスできる。
Essential Key、Essential Spaceの活用方法はさまざまだ。Web上で気になった製品、近所のスーパーのセール情報、今日使う電車の遅延情報など、いたるところで目に入る情報に対し、「一応残しておくか」という感覚でボタンをワンクリックするだけで、オリジナルのポータルサイトができるようなイメージだろう。昨今はAI、パーソナライズ化といったワードが広く使われるようになってきているが、スマホでできるパーソナライズAIという意味では、かなり進んでいる機能だと感じられる。
なお、Essential SpaceはNothingのスマホ上でしか蓄積した情報を確認できないのが弱点だったが、今後のアップデートでデバイス間の連携にも対応予定とのこと。つまり、PCやタブレットからもパーソナライズ化された情報を閲覧できるようになり、使い勝手はより向上する見込みだ。
もう1つ触れておきたいのが「Essentialアプリ」という機能だ。現時点ではベータ版として配信されている機能で、ユーザーがスマホ上から、自然言語で欲しい機能を入力することで、適したミニアプリを作成できるというものになる。
アプリストアから自分が欲しい機能を実装したアプリを探すのは、なかなか難しいシーンもある。特にニッチなアプリになればなおさらだ。Essentialアプリを使えば、自分のためのアプリが作成できるのが大きな魅力であり、自然言語での入力に対応することで、だれでも手軽に利用できるのも強みだろう。
■ハードウエアは堅実な作りでおサイフケータイ機能にも対応
アウトカメラは5000万画素広角、5000万画素超広角、800万画素望遠の3眼構成。インカメラは3200万画素となる。ミドルクラスの端末ではあるが、AIの補正も込みで明るく、色味のパキっとした写真が撮影できるのが特徴だ。超広角の歪み、望遠の解像度などやや気になるシーンもあるが、日常的に使うという意味では不満の出にくい仕様だと感じる。以下が作例だ。
バッテリーは5080mAhで、最大50Wの急速充電に対応する。近年の基準で考えると、大容量とまではいわないものの、1日の外出であればバッテリー切れが心配になることはほぼなかった。
防塵防水はIP65に準拠する。最高クラスではないが、生活防水と考えれば十分なレベルだろう。加えて、ミドルクラスの海外メーカースマホながら、しっかりとおサイフケータイ機能に対応しているのもポイントといえる。
使っていて唯一気になるのが、マイクの音質だ。他社スマホと比べるとノイズが多く、音声をあまりクリアに拾えていない印象を受ける。AIによる文字起こし機能などもなく、やや物足りなさを感じる。
尖ったデザインが先行し、なかなか一般層に広く普及するところまではいっていない印象もあるNothingだが、攻めたソフトウエア思想と堅実なハードウエア仕様の絶妙なバランス、手を出しやすい価格で、着々とファンを増やしているのも事実。Nothing Phone(4a)シリーズの先行販売イベントには、長蛇の列をなすほどのファンも駆けつけており、今最も勢いを持つスマホメーカーの1つといえるだろう。
Nothing Phone(4a)Proは、デザインが大きく変更されたことで、より多くの人が手に取りやすくなった点も見逃せない。スペックのバランスとコスパを武器に、さらなる躍進に期待をしたくなる、完成度の高い端末だ。
取材・文/佐藤文彦
何がスゴい?おサイフケータイも使える超コスパスマホ「Nothing Phone(4a)」と「Nothing Phone(4a)Pro」が上陸
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