小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

【生成AIやってみた!Granola編】急成長中のBotを使わないAI議事録ツールの実力

2026.05.13

2024年よりDIMEにて連載中の「マンガでわかる生成AI」の原作を担当している、アステリア株式会社、および生成AI協会(GAIS)のエバンジェリスト 森一弥です。本コラムは読者の皆さんにとって身近な生成AIツールや新機能を、実際に森が触ってみてご紹介するコーナー。今回は、会議の議事録作成を ”Botが会議に参加することなく” 実現するAIツール「Granola」のお話です。

Granola(グラノーラ)とは

会議の中でAI議事録ツールを使うケースも増えてきましたね。

会議の内容を録音したり、録画したりして、あとからAIに議事録を作ってもらうこともできますし、AIをBotとして会議に参加させて、録音・AI文字起こしや要約を作ってもらうこともできます。

これらのツールは確かに便利なのですが、そこまで大掛かりな議事録ではなく、軽くメモだけ取ってくれればいいのに、と思ったり、会議の参加者に「Bot」が入室していることに違和感を抱いたりすることはないでしょうか?(私はよくあります)

今回のコラムで紹介する「Granola(グラノーラ)」は、”Botを使わない” AI議事録ツールです。2026年初頭にシリーズC($125M調達、評価額$1.5B)の調達を終えた急成長中のサービスで、海外のビジネスパーソンを中心に急速に広まっています。

出典:「Granola

Granolaはひとことでいえば、パソコン上で動く「録音文字起こしソフト」です。一般的なAI議事録ツールは、クラウド上のBotが会議に「参加者」として入室し、音声をサーバーへ送信して処理します。一方、Granolaはパソコンにインストールしたアプリがマイクとスピーカーの音声を拾い、リアルタイムで文字起こしを行います。Botが会議に入室しないため、参加者の画面には何も表示されません。

またGranolaの特徴として面白いのが、「自分のメモ+AI」の組み合わせです。会議中に自分が走り書きしたメモをもとに、AIが文字起こし内容を参照しながらサマリーを生成します。完全自動の丸投げではなく、会議中の自分の視点やポイントが反映された議事録が仕上がる点が、ほかのツールとの明確な違いですね。

利用環境について

「Granola」にログインするためには、GoogleのWorkspaceを利用しているユーザー、または、企業で使っているMicrosoftのアカウント、シングルサインオン環境のいずれかが必要です(2026年4月末現在)。

実際に個人のGmailアカウントでログインしようとすると、ウェイティングリストに登録する画面が出てきました。「Join the waitlist」をクリックすると、そのまま登録画面に進むことができたので、現時点ではあまり待っている人がいないということかもしれません。

今後どのような対応になるかは分からないのですが、ぜひ実際に試してみてください。

インストールと初期設定の手順

■アプリのダウンロード

granola.aiにアクセスし、「Download」からMac版またはWindows版をダウンロードします。iPhoneアプリもあるようですが、今回はデスクトップ版を使ってみます。

■Google/Microsoftアカウントでサインイン

アプリを起動したら、GoogleアカウントまたはMicrosoftアカウントでサインインします。

アンケートが途中に入るほか、ブラウザーが起動してカレンダーのアクセス許可と、マイクの利用許可を求められますので許可を出しましょう。

無事にHome画面が表示されるはずです。

実際の会議で使ってみた

「Granola」を立ち上げた状態で、ZoomやMeetなどオンラインミーティングを開始したり、カレンダーの会議開始前のアラートが来たりすると、Granolaから通知が入ります。

「Take Notes」を選ぶと、自動的に会議の文字起こしがスタートします。

あとは通常通り会議に集中しながら、気になったポイントや自分の所感をGranola上のメモ欄(下記キャプチャであれば、上半分の部分)に走り書きすればOKです。長い文章でなくても構いません。「予算→要確認」「〇〇さん担当」程度のキーワードで十分です。

なお、画面下に表示されている音声のボリュームのような部分をクリックすれば、文字起こし状況をリアルタイムで見ることができます。

会議を終えたり、自動文字起こしを止めて「Generate notes」を押すと、AIが自動的に文字起こしとメモから議事録を作ってくれます。これは便利ですよね。

生成されたサマリーを活用してみよう

ここからは、Granolaにあるさまざまな機能を紹介していきます。主なものはこちら。

1.チャットで会議内容を質問できる

議事録のサマリーに対して、チャット形式で質問ができます。「予算についてAさんは何と言っていたか?」「次回までのアクションは?」と聞けば、文字起こしの該当箇所を引用して答えてくれます。

2.Recipesで後処理を自動化

「/」を入力すると「Recipes(レシピ)」と呼ばれるテンプレートコマンドが使えます。

「Write follow up email」や「list my todos」など、そのまま使えるものもありますし、マーケットプレイスのような場所で探すこともできます。

要するにテンプレート化されたプロンプトのようなものです。もちろん自分でレシピを作ることもできますよ。

3.外部ツールへの連携(Businessプラン)

有料のBusinessプランでは Notion・Slack・HubSpot・Zapierなど外部ツールとの連携が可能になります。会議が終わった際に、連携しているSlackのチャンネルに議事録が投稿される、という自動化も設定できます。

なお、GranolaはMCPサーバーにも対応しており(2026年2月リリース)、ClaudeやChatGPTなどのAIチャットから直接、自分の過去の会議内容を検索・参照することもできます。

利用規約もチェック

最後に、利用規約も一応チェックしておきましょう(新しいAIサービスを試すとき、私は必ず利用規約を確認するようにしています)。

Granolaのプライバシーポリシーによると、デフォルトではトランスクリプトが匿名化されてモデルの改善に使用される可能性があります。ただし、全プラン(無料含む)でいつでもAI学習のオプトアウトが可能です。設定画面からオフにするだけなので、業務利用を検討している方は最初に確認しておくことをおすすめします。

話題の議事録ツール「Granola」おまけ

いかがでしょうか?

さまざまな便利機能がありますが、会議にBotが参加しないので、気兼ねなく自分用のメモを残したりできるというのが一番の利点のように感じました。

実はこのツール、マイクとスピーカーの音声を拾っているので、オンラインミーティングに限らず、さまざまな場面で活用することができます。

たとえばオンラインセミナーやオンライン研修の文字起こしをしたり、外国語のオンラインセミナーに参加して日本語でレポートを書いたり、なんてこともできそうです。

さらにAPIやMCPにも対応しているので、AI連携でさらに工夫した使い方もできそうですよね。

興味のある方は、ぜひ無料から試してみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

森 一弥(もり かずや) https://twitter.com/dekiruco
アステリア株式会社 ノーコード変革推進室 エバンジェリスト。 テレワーク推進の波に乗り、某有名SFアニメの聖地である箱根に移住。アニメや漫画、甘いものとかっこいいクルマをこよなく愛す、気ままな技術系エバンジェリスト。 AIやブロックチェーンなど先端技術とのデータ連携を得意とし、実証実験やコンサルティングの実績も多数。見聞きしたことは自分でプログラミングして確かめた上でわかりやすく解説することが信条。 現在は AI や IoTなどの普及啓発に努め、生成AI協会(GAIS)のエバンジェリストとしても活動中。

2025第38回小学館DIMEトレンド大賞は映画「国宝」に決定!話題の人物賞「横浜流星」、ベストアーティスト賞「&TEAM」、ベストキャラクター賞「永野」&「永尾柚乃」

ビジネストレンドマガジン「DIME」の年末恒例企画「2025 第38回小学館DIMEトレンド大賞」が『DIME』2・3月合併号で発表されます。 その年を象徴する…

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2026年4月16日(木) 発売

『コナン』はなぜ、ヒットし続けるのか?伝説の第1話から劇場版最新作まで、制作の裏側に迫る!特別付録には劇場版ロゴの折りたたみモバイルコンテナも!さらに第2特集では躍進を続ける『無印良品』の知られざる活用術を大公開!衣食住を網羅する名品の数々を徹底調査!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。