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7月に発売!日産のハイエンドミニバン「エルグランド」の全貌

2026.05.18

2026年7月についに発売予定の、3代目からおよそ16年ぶりに新型となった日産のハイエンドLLクラスミニバンのエルグランド。「プレミアムグランドツーリングミニバン」がグランドコンセプトであり、すでに2025年のJMS(ジャパンモビリティショー)でプロトタイプが公開され、注目を集めているが、今回、その実車に短時間ながら触れることができた。

エクステリアのデザインコンセプトは「リニアモーターカー」

3代目からサイズアップしたエクステリアのデザインコンセプトは「リニアモーターカー」。特筆すべきはフロントグリルで、日本の伝統工芸である「組子」をモチーフとし、シャープでモダンな、威厳と先進性、高級感を高次元で融合させた斬新とも言えるエクステリアデザインに仕上げている。

ボディサイズは全長4995×全幅1895×全高1965mm(日産測定値)。3代目の350ハイウェイスター2WD比ではそれぞれ+30mm、+45mm、+160mmの拡大だ。注目すべきは1965mmに高まった全高で、先代の1815mmに抑えた低めの全高が(ライバルは1935~1945mm)、ライバルに対しての存在感不足につながっていたと思われるからである。もちろんそれは、車内空間のゆとりにも直結する。

インテリアはプライベートラウンジのような空間を目指して開発され、新開発プラットフォームによって、3代目よりアイポイントを高め、視界の広がりとともに安心と誇らしさを感じさせる、しかし華美、装備もりもりではない空間が演出されている。メーターディスプレイは日産として国内モデル初の14.3インチの大画面統合型インターフェースディスプレイを採用。シフトスイッチはリーフ同様のタッチスイッチとなっているが、盤面を黒の木目調パネルとしているのがリーフとの違いとなっている。

新型エルグランドの大きな特徴、ライバルとの違いとして挙げられるのが、まずは全車、進化した電動駆動4輪制御技術であるe-4ORCE、つまり4WDであること。そしてパワーユニットが第3世代のe:POWER、つまりより効率を高めた発電特化型1.5Lターボエンジン(ZR15DDTe)と、モーター・発電機・インバーター・減速機・増幅機の5つの主要部品をひとつにまとめた「5-in e:POWERパワートレインユニット」で構成されていることだ。先代にあった3.5L V6エンジンはもはや存在しないが、新型エルグランドに搭載される第3世代のe:POWERのトルクはアメリカンV8並みの500Nm以上とされ、トルクウェイトレシオは先代の20%増しというのだから、もはや発電特化型エンジンがライバルの2.5L級に対して1.5Lだからといって引け目を感じることは一切ないかも知れない。

サスペンションは全車、シーンに応じてクルマの挙動を瞬時に最適化する、車体の揺れを抑え、落ち着いた挙動を終始、実現するインテリジェントダイナミックサスペンション=電子制御ショックアブソーバーを用いている点も注目に値する。e:POWERと合わせて、快適な乗り心地を提供してくれることになるだろう。また、6つのドライブモード(エコ、コンフォート、スタンダード、スポーツ・スノー、パーソナル)を備え、中でもコンフォートモードは日産のミニバン初採用。全車、電子制御サスペンション装着車だからこそ可能になったモードであると説明されている。

新型エルグランドは国産ミニバン最高峰に位置するプレミアムミニバンだけに、快適性も最高・最上でなければならない。日産が自ら「極上の乗り心地」と説明する快適性については、ヨコハマアドバンV61の235/60R18サイズのタイヤを採用するとともに(ライバルは17/18/19インチ)、F:ストラット、R:マルチリンクのインテリジェントダイナミックサスペンションが道路のジョイントなどの小さい入力では減衰力を下げ、路面のうねりなど大きな入力に対しては減衰力を上げる制御を行い、前後モーターのトルク配分制御によって加減速時の上質でフラットな乗り心地を維持してくれるという。そしてe-4ORCEと、ブレーキ圧を自動で調整するスムースストップ機能によって、ブレーキを踏み停車する最後にカックンとする挙動、揺り返しを制御。止まる際までフラットな姿勢を保ってくれるのだから、同乗者もすこぶる快適に乗っていられるに違いない(この制御は急ブレーキ時にはカットされる)。

エンジン音とロードノイズを高精度に検知しリアルタイムで打ち消すANC=アクティブノイズコントロールを搭載

プレミアムグランドツーリングミニバンにとって極上の乗り心地とともに重要なのが、車内の静粛性だ。こちらに関してもライバルを圧倒するほど徹底していると説明される。エンジン音とロードノイズを高精度に検知しリアルタイムで打ち消すANC=アクティブノイズコントロールによって、ボックス型ミニバンの宿命として発生しがちなエンジンのこもり音はもちろん、日産初としてロードノイズまで消す効果があるとのこと。さらに遮音に効くボディ剛性10%UPの高剛性・高遮音ボディとともに、ワンランク上の高遮音ガラスをグレード別に採用。それはガラス/高機能の遮音膜/ガラスの3層構造で、セレナやリーフではフロントのみのところ、新型エルグランドではリヤサイドウインドーを除く全面に用いているのである。また、空調に関しても静音エアコンを採用しているほか、フロアカーペットの厚みを増しているのも車内の静かさに貢献。ディーラーOPのフロアマットも静音性能のあるマットを用意しているとのことだ。

ところで、エルグランドの先代、あるいはライバルを知る人にとって、新型エルグランドにふたつの大きな疑問があるかも知れない(筆者もそうだ)。一つ目はなぜ、全車4WD=e-4ORCEなのか?である。セレナにしてもライバルにしても、2WDと4WDの用意があるにもかかわらず、だ。開発陣に問うと「プレミアムグランドツーリングミニバンというコンセプトだけに、主に長距離走行をメインとした使い方を想定し、そのために、SUVではなくミニバンでありながら、長距離走行での安心感、安定性(雪道を含む)を重視した全車4WD=e-4ORCEのみで勝負するという戦略にでた」という答えが返ってきた。ちなみに、未体験だが、e-4ORCEによって雪道を感知し、アンダーステア/オーバーステアの出ない、これまでより+20km/hで走っても怖くないモーター制御による走りが可能になっているというから、そのオールラウンド性能はかなりハイレベルに違いない。

二つ目は、先代にあった2列目ベンチシートを排し、全車2列目中折れ機構付きキャプテンシート(=ゼログラビティシート。中折れ機構によって、最大84度のリクライニング機構を持つ背もたれを適度に倒した際も、前方が見やすくなるメリットあり)にしたことはプレミアムミニバンとして理解しやすいのだが、2列目キャプテンシートにアルファードのような、豪華で贅沢感ある固定アームレストを採用しなかったこと。その理由については、キャプテンシート着座時の姿勢の崩しやすさ、乗降性を重視したから、とのことである(ここは賛否が分かれるかも知れない)。

ちなみに、フラットな座面でヒール段差(フロアからシート座面先端までの高さ)を高めた、より自然な姿勢で着座できるようになった3列目席の格納方法も刷新。先代は3列目席の背もたれを前倒しするだけにとどまり、倒してラゲッジルームを拡大しても、床面の高さと段差が気になったものだが(段差はOPのラゲッジフラットボードで解消できる)、この新型ではボックス型ミニバンで一般的な左右跳ね上げ式に変更。フロアが低く抑えられ、上部の左右幅は制限されるものの、自転車など重く、高い荷物の積載性が向上しているはずだ。

もちろん、先進運転支援機能も日産最新のものを搭載。プロパイロット(1.5相当)、そして進化した高精度地図データと360度周囲センシングによって同一車線内のハンズオフが可能になるプロパイロット2.0を用意。2.0のハンズオフドライブはその制限が+10km/hになっているとのこと。プロパイロット2.0はプレミアムグランドツーリングミニバンという、高速道路を使ったロングドライブを見据えた新型エルグランドのグランドコンセプトにまさに不可欠な装備と言っていいだろう。

新型エルグランドの実車概要報告についてはここまで。日産グランドライブのクローズドコースで20分程度許された試乗インプレッションや特等席の2列目キャプテンシートのかけ心地、頭上、膝回り方向の実測スペースなどについては、このあと報告させていただきたい。極上快適空間、極上の乗り心地、圧倒的静粛性という日産開発陣の新型エルグランドにかける想い、狙いは本当に実現されているのだろうか・・・。

文/青山尚暉
写真/日産 青山尚暉

プロミュージシャンからいきなり自動車専門誌の編集者を経験した後、モータージャーナリストに。新車試乗記や自動車関連コラム、防災記事などを幅広い媒体で執筆。クルマのパッケージング、洗車”オタク”でもある。また、ドッグライフプロデューサーとしても活動。愛犬とのドライブ術、ペットと泊まれる宿厳選紹介、ドッグフレンドリーカー選びについて多方面で情報発信中。著書に「ぼくたちの外車獲得宣言」(リヨン社刊)、「すごい海外旅行術」(講談社刊)、「愛犬と乗るクルマ」(交通タイムス社刊)など。輸入車の純正ペットアクセサリーの開発にも携わっている。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(1994年~。現在は小学館DIME推薦)。

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