さまざまな分野でリセール商品の需要が高まっているが、バイクを再び売却(=リセール)するときの価格(=プライス)である「リセール・プライス」は人気の基準になっている。“リセール・プライスの高いバイク”は、需要が高い人気のあるバイクと言い換えることができる。
バイク未来総研は、2025年9月から2025年11月の期間を対象とした「再び売却した時に高値の付くバイク」=「“リセール・プライス”の高いバイク」の上位10車種をバイク王が運営するバイク情報サイト『Bike Life Lab』で発表した。55回目となる今回の調査では、「ホンダ・X-ADV」が首位を獲得した。
・ランキング算定基準
国内主要4メーカーが国内で販売しているバイク(2025年5月末現在・逆輸入車を除く)
新車販売価格は2026年2月末現在の価格を基準。カラーなどにより価格が複数ある場合は最安値を基準に算定
モデルチェンジが実施された場合は、最新モデルのみ対象
期間内にバイク未来総研独自の規定台数に達する流通があるバイクが対象
ランキングのトップ3をアドベンチャーバイクが独占!
■『ホンダ・X-ADV』が首位獲得!
2025年9月から2025年11月に『リセール・プライス』ランキングで首位を獲得したのは、ビッグスクーターとアドベンチャーバイクの要素を掛け合わせたデザインが特徴の『ホンダ・X-ADV』だった。アドベンチャーバイクは、オフロードの走破性と長距離走行でも疲れにくい特徴を持つバイクだ。
2022年7月発表のランキングで初登場して以来、街乗りやツーリングやアウトドアレジャーなどオールラウンドな性能を持つことから、国内だけでなく、海外からの需要も非常に高く、2位の『ホンダ・CRF1100L Africa Twin Dual Clutch Transmission』に約7ポイントの差をつける人気だった。
2位と3位は、ホンダの『CRF1100L Africa Twin』シリーズがランクインした。2位はホンダ『CRF1100L Africa Twin Dual Clutch Transmission』。アフリカツインシリーズは、ホンダの大型アドベンチャーとして長年人気のモデルで、オンロードでも未舗装路でも高い走破性を持つバイクだ。長距離ツーリングにも快適なデュアルクラッチトランスミッションを搭載しており、欧州を中心に世界各国でも高い人気だ。
3位はホンダ『CRF1100L Africa Twin Adventure Sports ES DCT』。電子制御サスペンションを搭載したモデルで、ライディングモードに合わせて特性が変化するほか、乗車人数や荷物の有無などを詳細に設定できるなど乗りやすく快適なツーリングが実現できるという評価もある。これらの理由が中古市場で人気を維持している理由のようだ。
■4位はヤマハ『MT-09 SP ABS(RN88J型)』
4位のヤマハ『MT-09』シリーズは、水冷並列3気筒エンジンを搭載したネイキッドバイクで、車両重量が190kg台と大型バイクでは比較的軽量なモデル。加速が良くて取り回しもしやすいため、街乗りでもツーリングでも活躍できるので人気が高い。
2024年の仕様変更では、ヘッドライトなど外観スタイルの変更を受けて、クルーズコントロールやバックスリップレギュレーターなどの電子制御システムを導入。メーターも5インチサイズのカラー液晶で、視認性も向上しているという。
ランクインしたSPモデルは、オーリンズ製サスペンションやブレンボ製ブレーキキャリパーなどを標準装備した上位モデル。発売から1年ほど経過しているが、中古バイク市場での流通量が増加しており、中古購入を検討するユーザーが増えているようだ。
バイク未来総研の宮城光所長は、次のようにコメントしている。「依然としてホンダ・アドベンチャ&ツーリング系マシンが上位存在感を出している。走る場所を選ばず、通勤・街乗り・ロングツーリングまでこなせる印象があり、多用途性が評価されるのだろう。
快適街乗り+ロング適性の融合で、さらに再販価値が高まっている。一方、『MT-09』などのミドルサイズ・スポーツネイキッドも高性能ながらコストパフォーマンスに優れており、合理性を求めるユーザーにも支持率が高いと言える。若手から中堅層の間違いないマシンチョイスだろう。
『スーパーカブ』や『PCX125』は、移動手段としての間違いのない選択肢。特にホンダというブランドであれば、価値が落ちにくいと言う傾向が読み取れる。少し落ち着いて来たのはレトロスポーツ系の『Z900RS』か。このセグメントには『CB1000F』の発表もあり、購買層は様子見とも取れるタイミングだ。所有満足度の高いマシンだけに安定期に入ったとも見える。
トップ10に何とか食い込んだのは『ZX-10R』、人気はあるものの流通も比較的少なく、購入層も限定的。再販価格ではアドベンチャーに太刀打ちできないが、SSモデルには一定層のファンがいるのも事実。国産メーカーの施策に期待したいところだ」
バイクファンにとって「リセール・セール」ランキングはリアルな人気を反映した順位ともいえる。次に乗るバイクを選ぶ参考になりそうだ。
出典:バイク未来総研調べ
構成/KUMU







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