オーガズムとは、性的な刺激によって得られる反応のひとつであり、感じ方や頻度には個人差があるこうした個人差がある一方で、性行為におけるオーガズムの頻度や体験には男女間で違いが見られることがある。
このような違いは「オーガズムギャップ」と呼ばれ、近年、性に関する研究やセクシュアルウェルネスの分野において議論されている概念として注目されている。
その背景には、身体理解やパートナー間のコミュニケーション、教育機会、文化的な要因など、様々な要素が関係していると考えられている。
ドイツ発のセクシュアルウェルネスブランド「ウーマナイザー」はこのほど、「日本におけるオーガズムに関する調査」を公開した。本調査は、日本の18歳から65歳までの男女1,000名を対象に「オーガズムの頻度や体験について調査を実施したものだ。
調査結果(1):オーガズム頻度の分布に男女差
今回の調査で、オーガズム頻度の分布には男女間で異なる傾向が見られた。性行為で「毎回オーガズムに達する」と回答した割合は男性で33%、女性で10%となった。また、「オーガズムをまったく感じない」と回答した割合は男性で25%、女性で41%となるなど、体験の分布に違いが見られる。
特に、男性では高頻度層が一定数見られる一方、女性では低頻度の回答が相対的に多い傾向が見られた。こうした分布の違いは、オーガズムギャップと呼ばれる傾向の一端を示していると考えられる。
こうした結果は、オーガズム体験が一人ひとり異なるものであると同時に、知識や環境といった要因の影響も受けている可能性を示しており、自身の身体や感覚への理解を深める重要性が示唆されている。
調査結果(2):年代別に見るオーガズム頻度の傾向
女性の回答を年代別に見ると、オーガズム頻度の分布には年代ごとに違いが見られた。「毎回」と回答した割合は25~34歳で18%と、他の年代と比較してやや高い傾向がうかがえた。
また、「ときどき」と回答する層が比較的多いほか、「まったく感じない」と回答する割合も各年代で一定程度見られる点が特徴的だ。
男性においても各年代で分布に違いが見られ、18~24歳では「まったく感じない」と回答する割合が38%と、相対的に高い傾向が見られた。一方で、「毎回」または「ほとんど毎回」と回答する割合は、すべての年代で一定の割合を占めている。
このように、年代によって違いは見られるものの、男女ともに「ときどき」と回答する層が一定の割合を占めている点は共通しており、オーガズム体験が一様ではない傾向もうかがえる。
これらの結果から、オーガズム体験は男女差だけでなく、年代やライフステージによっても異なる傾向が見られる可能性がある。
医師・富永喜代氏コメント
「今回の調査で、女性の41%が性行為でオーガズムを感じていないと回答した結果は、男性と比較して高い割合となっており、体験の分布に違いが見られました。
こうした違いは単なる個人差にとどまらず、性教育や性機能理解が十分でない場合もあると考えられます。女性のオーガズムは快楽だけの現象ではなく、骨盤内血流の増加や自律神経反応、ホルモン分泌を伴う生理的な身体反応です。
しかし、女性の身体構造や性反応について体系的に学ぶ機会が必ずしも十分とは言えない面もあり、そうした背景も影響している可能性があります。自身の身体の反応を理解できないまま“個人の問題”として捉えてしまう女性も少なくありません。性反応を身体機能として医学的に理解し、正しい知識を社会で共有していくことが重要だと考えます。」
富永喜代氏 プロフィール
富永ペインクリニック院長。医学博士。愛媛県松山市にて富永ペインクリニックを開院。性の悩み専門の性交痛外来を開設し、全国から1万人以上がオンライン診断を受ける。YouTubeチャンネル『女医富永喜代の人には言えない痛み相談室』は、中高年の性事情に特化した内容で登録者数30万人、総再生回数は7500万回超。SNS総フォロワー数46万人。著書に『女医が教える性のトリセツ』(KADOKAWA)など、著者累計100万部超。
出典元:ウーマナイザー
構成/こじへい







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