星野リゾートが全国展開する温泉旅館ブランド『界』は、ブランド誕生15周年を迎えるが、日本独自の「温泉文化」を現代のマーケットや世界へ届ける「橋渡し」となるべく、新プロジェクト「30の温泉宿、30の温泉文化」を始動することを発表した。
2026年は、「界 草津(群馬県・草津温泉)」、「界 宮島(広島県・宮島口温泉)」、「界 蔵王(山形県・蔵王温泉)」の新規開業に加えて、「界 松本(長野県・浅間温泉)」が全館リニューアルオープンを予定。2027年には、佐賀県・嬉野温泉に初進出して「界 嬉野」を開業する。
新プロジェクト「30の温泉宿、30の温泉文化」で「温泉文化いろは」へ進化
2030年に向けて「温泉文化」をユネスコ無形文化遺産に登録することを目指す動きが本格化しているが、「王道なのに、あたらしい。」を掲げる『界』の15年間を経て始動するプロジェクト「30の温泉宿、30の温泉文化」では、社会的慣習としての深みを現代のゲストが心底心地よいと感じる「至福の体験」として提示する試みをしていくという。
『界』の全施設で展開してきた温泉の知識を楽しく学ぶプログラム「温泉いろは」は、「温泉文化いろは」へ進化するという。これまで培ってきた現代湯治の知恵を軸に、各地の温泉地に根付いてきた心と体を癒す文化を伝えるプログラムとして深化させて、ご当地の温泉文化を楽しみ尽くす導入として誰もが気軽に至福の体験として享受できるプログラムを提供していく。雲仙地獄のすぐ側にある「界 雲仙」では、地獄と人々が共生してきた歴史を知り、高温の蒸気を活用した「燗つけ」のシステムを実際に見学することで地獄パワーを体感できるという。
■「温泉文化いろは」概要
期間:2026年6月1日から通年
料金:無料(体験の内容により、一部有料)
予約:不要(体験の内容により、一部予約が必要)
2030年に向けて開業・リニューアルオープンする5施設
プロジェクトに合わせて2026年に開業される3施設と全館リニューアルオープンする1施設と2027年に開業する1施設も発表された。
■「界 草津」
日本を代表する名湯である草津温泉にあり、草津白根の麓に広がる高台に建つ温泉旅館。専用トンネルでつなぐ「温泉街の賑わい」と「静謐な温泉宿」を体感できる。トンネルを行き来することで、木立に囲まれた静謐な湯宿と賑やかな温泉街というふたつの世界観を自由に楽しめる。2026年6月7日開業予定。
■「界 宮島」
世界遺産「嚴島神社」を望み、静かな瀬戸内海が目の前に広がる温泉宿。館内は全館畳敷きのため、素足で過ごせる快適さは魅力。全室が瀬戸内海ビューの客室や瀬戸内海で古くから親しまれてきた古式サウナ「石風呂」からは「見晴らしの湯で、いつくしみの凪逗留」を感じられる。瀬戸内が育んできた奥深い温泉文化が体験できる。2026年7月23日開業予定。
■「界 松本」
信州の中心にあり、豊かなカルチャーが日常に息づく長野県松本市で、『界』ブランド初の「イタリアン」を導入。音楽とワインで奏でる「松本エレガンテに浸る湯宿」を満喫できる。和食から一歩踏み出したイタリアンへの刷新や音楽が響く「GAKUの間」など、洋の感性が響き合う滞在を提案しつつ、サウナを含む8種13通りの湯浴みや生演奏と洗練されたスモールラグジュアリーな休日を満喫できる。2026年8月4日全館リニューアルオープン。
■「界 蔵王」
日本屈指の強酸性を誇る蔵王温泉に誕生する「界 蔵王」のコンセプトは「御釜で整う、温泉スパイラル」。ブランド初の回遊型ウェルネスエリアでは、名湯やサウナで絶景のルーフトップで究極の整いを体験できる。紅花の色彩や職人の技が息づく客室、山の味覚をふんだんに取り入れたヘルシーで美味しい「べにばな山彩会席」など心身ともに健やかに滞在できる。2026年10月15日開業予定。
■「界 嬉野」
2027年夏に開業予定の「界 嬉野」は、『界』として佐賀県に初進出する施設。嬉野温泉は、『肥前風土記』(713年)に「東の辺に湯の泉ありて能く、人の病を癒す」と記されるほど長い歴史を誇る名湯。島根県の斐乃上(ひのかみ)温泉、栃木県の喜連川(きつれがわ)温泉と並んで「日本三大美肌の湯」として名高い温泉地で、嬉野温泉の魅力を最大限に活かした滞在を提案予定だという。
現在、『「温泉文化」ユネスコ無形文化遺産全国推進協議会』は、自然の恵みである温泉につかって心と体を癒やすという日本人に根付いている社会的慣習を「温泉文化」と定義して、世界に誇るべき日本固有の文化としてユネスコ無形文化遺産への登録に向けた活動を推進している。日本は、古くから蒸気浴や砂湯、湯治など多様な形で温泉を活用してきたが、世界屈指の温泉資源を誇る温泉大国として、さらに魅力を広げていく可能性がありそうだ。
https://hoshinoresorts.com/ja/brands/kai
構成/KUMU







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