主に北米や地中海地域で栽培され、パスタの原料として使われるデュラム小麦。
この小麦を原料としたラーメンが、4月に発売された。商品名は、「デュラム小麦のまるでパスタなぺペロンラーメン」。メーカーは、製麺業の老舗イトメン(株)である。
デュラム小麦粉使用率44%にびっくり
本商品は、目に鮮やかな黄色いパッケージに、束ねたストレート乾麺が入った、いわゆる棒状ラーメン。麺は、ほのかに黄色づいている。内容量は202gで、麺自体は180g、粉末スープと調味油が2袋ずつ入っている。
最大の特徴は、デュラム小麦粉がふんだんに使われていること。原材料の小麦粉に占める割合は44%に及ぶのには驚き。実は、ラーメン(中華麺)の原料は強力粉が定番で、デュラム小麦粉はふつう使わない。ごわごわとした硬い食感になりやすいからだ。そのデメリットにあえてチャレンジし、「通常の麺よりもさらに弾力が増し、滑らかで喉越しの良い麺」を実現したという。ちなみに、賞味期限は8か月、希望小売本体価格は320円である。
ペペロンチーノ味のラーメン
百聞は“一食”に如かずということで、実際に食べてみる。イトメンの公式サイトには、応用レシピが載っているが、まずは基本となる粉末スープだけの「ぺペロンラーメン」を作ってみよう。作り方はシンプル。1人前だと、麺1束を500mlの湯で3分間茹で、粉末スープと調味油を1袋ずつ投入。湯切りせず、そのままいただくかたち。
器は、ラーメン鉢がいいのか、深いパスタ皿がいいのか一瞬迷う。あくまでも、「まるでパスタ」なラーメンなので、龍の絵柄の典型的なラーメン鉢に移し、箸とレンゲで賞味することに。
味はまさにペペロンチーノ。対して麺はラーメンそのもので、確かに弾力があって喉越しが良い。これは細麺であることが大きいだろう。「ごわごわ」とか「ぼそぼそ」というふうなネガティブな食感はまったくなく、いくらでも食べられそうなのは、ちょっと予想外であった。
ペペロンチーノ感が一層増す汁なしバージョン
次は、「冷製パスタ風ぺペロンラーメン」にトライ。ツナとトマトなどが加わり、完全に湯を切りした、限りなくスパゲッティ・ペペロンチーノに近いラーメンだ。ということで、これはパスタ皿とフォークを使って食べたほうがよさそう。
汁がないだけに、味は、唐辛子とオイルのペペロンチーノ感が一層増している。でも、麺はラーメンなので、困惑しそうな取り合わせかもしれないが、意外とぜんぜんイケる。品名は伏せて家族に提供しても、違和感なしで受け入れられるだろう。
和風スープパスタ的なアレンジも
最後は、「ベーコン&きのこぺペロンラーメン」。和風パスタの常連であるベーコンときのこ、それにペペロンチーノ、ラーメンの合わせ技は、ちょっとした異次元感覚。
湯切りしないので、ピリッとした味は一気にマイルドに。流行のスープパスタとラーメンのハイブリッドのようなものだが、美味。時期は過ぎたが、冬の鍋物的なレシピとして合格点を上げたいくらい。
メーカーによれば、本商品のターゲット層は、一人暮らしのミレニアル・Z世代。タイパを重視しつつ、「新しい体験」を求めるその世代に評価されるものをということで、開発された。確かに、手早くできて新感覚の風味を体験できる点は、彼らのハートをつかむポテンシャルに満ちている。それに、シンプルにおいしいという点で、他の世代にもおすすめポイントは高い。個人的にも◎な一品だ。
公式サイトの商品ページ:https://www.itomen.com/product/005920
文/鈴木拓也







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