55歳でファーストクラス世界一周という夢を叶えた旅する投資家・ 藤川里絵さんが、投資1年生のギモンをわかりやすく解説!今回は、推し活感覚で個別株投資を楽しむ方法を紹介します。あなたの好きな企業から、個別株投資のヒントを見つけるには?川さんの最新刊『知識ゼロでも週3000円の投資で100万円が勝手に貯まる本』は好評発売中!
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「投資って難しそう」「怖そう」「向いてない気がする」、そんな風に感じている人に、ぜひ伝えたいことがあります。株式投資は、勝つか負けるかのギャンブルでも、数字と睨めっこする苦行でもありません。好きな会社を応援しながら、その成長を一緒に楽しむ「推し活」に、実はとてもよく似ています。
わたし自身、15年間株式投資を続けてきましたが、続けてこられた理由のひとつは「楽しいから」に尽きます。今日はその楽しさの正体をお伝えします。
投資と推し活の「驚くほどの共通点」
推し活とは、好きなアイドルやアーティスト、キャラクターを応援する活動のことです。株式投資の「推し株」も、本質的には同じです。好きなお店、毎日使っているアプリ、行列ができているカフェ ——そういう「身近な推し企業」の株を買って、その会社の成長を株主として応援する。業績が上がれば株価も上がり、あなたの資産も増える。消費者としての好きが、投資家としての利益につながる。これが推し株投資の醍醐味です。
しかも今は1株数千円から買える時代。何十万円といった大金をリスクにさらす必要はありません。気軽に推し活感覚で始められます。
アンテナは日常の中にある!推し株の見つけ方

推し株を見つける一番の近道は、日常生活に意識を向けることです。
・毎日使っているアプリや商品の会社
・行列ができているお店やブランド
・友人に勧めたくなるほど好きなサービス
・「この会社の理念、好きだな」と思える企業
例えば、自分がよく行くラーメン屋さん、いつ行っても行列だけど、並んででもぜったい食べたいと思うほど偏愛しているならば、そのラーメン屋さんを運営している会社を調べてみてください。上場していれば、そこに投資のチャンスがあります。つまり「好き」という誰にでもある直感が、投資の入り口になるわけです。
もちろん「好き」だけで買うのは禁物です。業績・割安度・株価トレンド・事業内容・決算タイミングの5つのポイントをチェックして、条件をクリアした推し株だけを買うのが基本ルールです。
推し株は「担降り」も「出戻り」もできる
推し活マインドで株式投資をする時に覚えておきたい大事なポイントがあります。それは「一途な愛は禁物」ということです。
株式市場では、どの株も同じように応援する「箱推し」ではなく、今いちばん条件のいい推し株に集中する「単推し」が基本です。保有している推し株の業績が悪化してきたら、潔く担降りして別の推し株に乗り換える。限られた予算でやりくりするなら、常にベストな推し株でポートフォリオを固めることが大切です。
「でも、好きな会社の株を売るのは心が痛い……」という気持ち、よくわかります。ただし、株価が下がっている株を、推しだからと持ち続けるのは、お財布に直結するリスクです。一歩引いて客観的に判断する監督目線を忘れないようにしましょう。
行動経済学では、自分が保有しているものに対して市場価値より高い価値を感じ、手放すことに抵抗を覚える心理を「保有効果」と呼びます。
これは人間の本能的な反応なので、誰でも陥りやすい。自分はこの会社のことを信じているからという気持ちが、冷静な損切り判断を邪魔するのです。推し株愛が強ければ強いほど、このワナにかかりやすい。だからこそ、事前にルール(損切りライン・売却条件)を決めておくことが大切です。
そして担降りしても、またその株の輝きが戻ってきたら出戻りもできます。株式市場には出戻りを咎める人はいません。気兼ねなくふたたび推していいんです!
優待目的だけで持ち続けるのも要注意
推し活感覚の株式投資でよくある落とし穴が、株主優待目的で持ち続けてしまう塩漬けです。好きな会社が魅力的な優待を出しているからと株を買ったものの、株価が下がってきた、でも優待があるから売らなくていい——これは損切り回避の心理ワナのひとつです。
優待をもらうためにと持ち続けた結果、業績悪化で優待廃止、さらに株価も下落というダブルパンチになることも珍しくありません。数千円の優待のために数万円の損失を抱えるのは、冷静に考えれば割に合いません。優待はあくまでおまけ。株価の判断とは切り離して考えることが鉄則です。
「今を楽しむ投資」と「未来のための投資」を両立する
推し株投資の楽しさを語る一方で、積立投資もセットで続けることが大切です。
積立投資は「未来のための投資」——毎月決まった金額でオルカンなどの投資信託を自動で買い続けるだけ。ほったらかしで資産の土台を作ります。
一方、推し株投資は「今を楽しむ投資」——自分で銘柄を選び、買うタイミングを考え、売るシナリオを描く。そのプロセス自体が楽しいし、利益が出た時の達成感はひとしおです。
この2つを組み合わせることで、地味な積立投資だけでは得られない投資の楽しさを体験しながら、資産形成も着実に進めることができます。推し活感覚で個別株を楽しみつつ、老後の資産はオルカン積立で育てる——これが、長く投資を続けるための最強スタイルです。
まとめ:推し活マインドが、投資を長続きさせる
・推し株とは「好きな会社・応援したい企業」の株を買うこと
・日常のアンテナが推し株発掘の最大の武器
・「好き」だけで買わず、5つのチェックポイントで確認する
・担降りも出戻りも自由。一途な愛は禁物
・(今を楽しむ)推し株投資+(未来のため)積立投資の両立が最強
投資は難しそうだから、自分には無理と思っている人ほど、推し活マインドで始めてみてほしいのです。好きな会社を応援しながら資産も育てる。しかも、年齢性別に関わらず一生続けられる。こんなに楽しい趣味は、そうそうありません。
文/藤川里絵
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