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クレカやスマホの不正利用被害、7人に1人が「経験あり」

2026.05.08

キャッシュレスの普及を受け、決済の中心が財布からスマートフォンへと移行しつつある中、新たなリスクも顕在化している。

警察庁によると、2025年のインターネットバンキングにおける不正送金の被害総額はおよそ104億円と初めて100億円を突破。不正送金の手口のおよそ9割は、実在する企業を装ったメールで偽サイトに誘導してパスワードなどの情報を盗む「フィッシング」で、2025年の報告件数は過去最多の245万件となった。

こうした状況を受けてTISはこのほど、キャッシュレス決済を利用したことがある全国15~69歳の男女600名を対象に「キャッシュレス防犯意識調査」を実施し、その結果を発表した。

クレジットカードの不正利用など、約7人に1人が“過去にキャッシュレス被害を経験”

クレジットカードやスマートフォンに関する不正利用や詐欺などの被害経験について、自身では13.8%、家族や知人・友人では15.3%が何かしらの被害に遭ったことがあると回答。自身の経験、家族や知人・友人の経験ともに、複数回答で「パスワードや暗証番号の漏えいによる不正利用」が最も多い結果となった。

不正利用・トラブルの認知では、「フリーWi-Fi使用による不正利用」について、「見た、聞いたことはなく、知らない」と回答した人が26.7%と最も高く、まだ認知されていないトラブルも見られた。

約6割が「同じパスワードの使いまわし」の習慣あり

日頃の行動習慣では、59.7%が「同じパスワードを複数のサービスで使いまわしている」と回答。中でも10代では64.0%と、全年代で最も高い結果に。その理由については「危険性は理解しているが利便性を優先している」と71.5%が回答し、危険だと分かっていながらパスワードを使いまわしてしまう人が多いことがうかがえる。

約6割がキャッシュレス決済での防犯対策に「気を配っている」と回答

キャッシュレス決済を利用する際の防犯対策について、「気を配っている」が18.0%、「やや気を配っている」が40.8%と、約6割は防犯対策を意識していることが明らかになった。特に50代では74.0%が「(やや)気を配っている」と回答し、他の年代に比べ高い傾向であった。

一方で、防犯対策に「(あまり)気を配っていない」と回答した人の理由として、複数回答で「何をすればよいかよくわからないから」が46.2%と約半数存在。正しい対策を知らない人が多いことがうかがえる。そのほかの理由では、「現在の使い方で問題や被害が起きたことがないから」が27.9%、「決済をするたびに防犯対策を考えたり実施するのが面倒だから」が20.6%と続いた。

また、現在行っているキャッシュレス決済の防犯対策では、複数回答で「生体認証(指紋・顔認証)の設定をしている」が38.2%、「定期的に利用履歴を確認している」が37.0%、「二段階認証ができる場合は必ずONにしている」が33.3%とトップ3に挙がった。

全体の8割以上は何かしらの防犯対策を行っている一方で、10代の22.0%、20・30代の24.0%は「キャッシュレス決済の防犯対策として行っていることはない」と回答。10~30代の割合は、40~60代の回答の2倍となり、若年層の方が防犯対策を行っていない人が多い傾向であった。

財布やスマホの紛失を約3割が経験!財布より“スマホ紛失”を恐れる人が6割超

財布やスマートフォンの紛失経験は、28.5%が財布・スマートフォンの両方、またはいずれかを「紛失したことがある」と回答し、約3割が紛失を経験していることがわかった。

また、財布とスマートフォンでは「スマートフォンの方が紛失するのが怖い」と61.8%が回答し、財布紛失を恐れる人の割合を上回った。30代70.0%、20代65.0%、10代62.0%と若年層は比較的高い傾向であった。

「スマートフォンの方が紛失するのが怖い」と回答した理由として、「あらゆる個人情報が漏れてしまう可能性があるから」が39.4%、「スマートフォンがないと生活全般に支障があるから」が37.5%、「キャッシュレス決済の不正利用の恐れがあるから」が14.0%となった。

「財布のほうが紛失するのが怖い」と回答した理由では、「クレジットカード等の不正利用の恐れがあるから」が35.8%と最も高かった。

「自分はキャッシュレス決済での詐欺や不正利用等の被害に遭いやすいと思わない」と、6割以上が回答

自身がキャッシュレス決済での詐欺や不正利用といった被害に遭いやすい(ひっかかりやすい)と思うかの認識について、「どちらかというとそう思わない」が50.0%、「そう思わない」が15.2%と、65.2%に上った。年代別では、50代が74.0%と他年代に比べ最も高い結果に。

一方で、「被害に遭いやすい(ひっかかりやすい)と思うか」について「(どちらかというと)そう思う」と回答した方が「被害に遭いそう/ひっかかりそう」と感じるものでは、「フリーWi-Fi使用による情報抜き取り被害」が25.4%、「クレジットカードのスキミング」が24.9%、「フィッシング詐欺のSMSやメール」が24.4%と、この3つがほぼ同率で挙がった。

安心して使うことができる決済は「生体認証や暗証番号などの認証がある決済手段/方法」が24.8%と最も高い

安心して使うことができる決済手段・方法の特徴では、「生体認証や暗証番号などの認証」が24.8%と最も高い結果になった。続いて「不正利用時に補償がある決済手段/方法」が19.8%と、2番目に高かった。

一方で、20代の29.0%は「安全だと思う決済手段はない」と回答し、今後より安心できる決済手段/方法の検討や、既存サービスの認知浸透の必要性もうかがえる。

<調査概要>
調査手法 :インターネット調査
調査期間 :2026年2月18日(水)~2月20日(金)
調査対象者:キャッシュレス決済を利用したことがある、全国 15-69歳男女 計600名

出典元:TISインテックグループ

構成/こじへい

Author
1986年、神奈川県生まれ。ライター歴は15年目で、現在は主にPR、芸能、YouTube関連の記事を執筆しています。

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