これまで、航続走行距離の短さがネックとなっていた電気自動車(以下BEV)。しかし最近ではカタログスペックで満充電時の走行可能距離が700kmを超えるモデルが国産、輸入車問わず増えている。アウディは、2020年にブランド初のBEV であるアウディ「e-tron」を導入。その後2ドアクーペの「e-tron GT」を導入するなど積極的にBEVを導入してきたブランドのひとつだ。世相を反映してそのスピード感は若干遅くなっているが、BEVを積極的に導入している欧州プレミアムブランドだ。
アウディ「A6 アバントe-tron パフォーマンス」に試乗!
今回、試乗を行ったアウディ「A6 アバントe-tron パフォーマンス」は、2025年7月に導入されたプレミアムアッパーミドルサイズのBEV。今回試乗したステーションワゴンタイプのアバントと、4ドアクーペのスポーツバックの2タイプが用意されている。
アウディ「A6 e-tron」シリーズは、ポルシェと共同開発したスポーティで、ハイパフォーマンスなBEVプラットフォームのPPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)を採用したモデル。このPPEの採用により、優れた走行性能、一充電の走行距離の長さ、効率、充電そして広い居住空間を実現している。
アウディ「A6 e-tron」シリーズの外観デザインは、ダイナミズム、プログレッシブ、エレガントに焦点を当てたクリーンさが特徴。フロントはスリムなデザインのデイタイムランニングライトと幅の広いグリルによってフラットかつワイドな印象だ。またブラックマスクに囲まれたシングルフレームグリルによってアウディのBEV、e-tronであることを主張している。
さらに、デザインと空力を高次元で両立し、ミリ単位で徹底的に最適化され、スポーツバックの空力ボディは、アウディ史上最も優れたCd値0.21を実現。一方、アバントもCd値0.24を実現しており、「A6スポーツバックe-tronパフォーマンス」は一充電走行距離がWLTCモードで769km。「A6アヴァントe-tronパフォーマンス」は726km。さらにスポーツバックはオプションのレンジプラスパッケージを装着すると864kmまで延長され、国内で販売されているBEVの中で最長の一充電走行距離を達成している。
アウディ「A6 e-tronシリーズ」のインテリアデザインは、要素を意図的に前後に配置しデザインとエルゴノミクス(人間工学)の観点から乗員に最適化された空間設計となっている。インストルメントパネルに配置さえたMMIパノラマディスプレイは曲面デザインとOLED技術を備えた11.9インチのアウディバーチャルコクピットと14.5インチのMMIタッチディスプレイで構成されている。加えて、オプションのテクノロジーパッケージに含まれる助手席用の10.9インチのMMIフロントパッセンジャーディスプレイにより、デジタルステージを形成している。
パワートレインは、強力でコンパクトかつ高効率な電動モーターとPPEのために新開発された100kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。試乗した「A6アバント e-tron パフォーマンス」と「A6スポーツバックe-tronパフォーマンス」は、1機の電気モーターを搭載した後輪駆動でシステム最高出力280KWを発生する。
またアウディ「A6 e-tronシリーズ」の充電機能は、プレミアムチャージングアライアンス(PCA)をはじめとする150kWの急速充電器利用時には最大135kWの充電が可能で、充電状態(SoC)10%から80%の充電を約35分で行える。またAC充電は最大8kWに対応している。
今回、試乗したのは車両本体価格1012万円のアウディ「A6アバントe-tron パフォーマンス」。オプション装備は65万円の「S lineパッケージ」をはじめ、65万円の「テクノロジーパッケージ」、55万円の「ラグジュアリーパッケージ」。20万円の21インチアルミホイール&ホイール。スマートパノラマガラスサンルーフ、9万円のプライバシーガラスというオプション総額256万円を装着した仕様だ。
ラグジュアリーパッケージに含まれているアダプティブエアサスペンションが演出する乗り味は21インチという大径タイヤを装着しているとは思えないほど、フラットで路面からの入力が抑えられた乗り味。この乗り味は高出力モーターがあっという間に加速させるので新幹線に近い感覚だ。
今回は、桜前戦の北上とともに試乗車のネーミングにちなんで、E6と表示される常磐道で行った。東北道と比べると急速充電器の普及が遅れているイメージがあったので、BEVのアウディ「A6アバントe-tronパフォーマンス」で急速充電スポットを巡った。ワンちゃんと一緒にドライブする人にはドッグランを併設したサービスエリアが便利。常磐道では守谷SA(上下線)と南相馬鹿島SA(上下線)がオススメだ。逆に施設はトイレと自動販売機というシンプルな施設が田野PA(上下線)と湯ノ岳PA(上下線)。しかし田野PAは公園のような広大なスペースが広がっており、リード付けていればペットと一緒に気分がリフレッシュできる。
常磐道で最も穴場の充電スポットが千代田PA(上下線)ここは常磐道で唯一の150kWの急速充電器があるだけでなく、最大6台が同時に充電できる。急速充電器は50kWが1台と物足りなさを感じるが、オススメなのが四倉PA(上下線)。ここでは朝港で揚がったばかりの魚を捌いた刺身定食が食べることができるグルメスポットなのだ。30分の充電時間でご当地グルメを楽しむのも良いだろう。
今回試乗したアウディ「A6アバントe-tron パフォーマンス」で100%充電した際の走行可能距離は583km。カタログスペックでは726kmだったので約80%の達成率。エアコンなどを使用しても70%はクリアしそうなので、BEVの走行距離不安は過去の話と言えるだろう。
■関連情報
https://www.audi.co.jp/ja/models/a6-e-tron/audi_a6_avant_e-tron/
取材・文/萩原文博







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