鏡を見て「最近、顔がたるんできたな」「目が小さくなった気がする」と感じることはありませんか? 年齢のせいだと諦めて高級な美容液を塗る前に、少し考えてみてください。
その原因、実は肌ではなく「脳の老化」にあるかもしれません。現代人の必須アイテムであるスマホやPC。これらを長時間見続けることが、実は脳を急速に老けさせ、結果として顔のたるみや見た目の老化を引き起こしている可能性があります。
今回は、脳科学と整体の視点から、脳と美容の意外な関係と、今日からできる若返りメソッドをお伝えします。
スマホやPCの見過ぎが「脳の老化」を加速させるメカニズム
私たちの目は、脳と密接な関係があります。つまり、目を使いすぎることは、脳を使いすぎることと同義です。スマホやPCの画面を見ている時、表情を使うコミュニケーションが減る結果、表情、コミュニケーションにかかわる前頭前野及び顔面神経の活動が減りやすいと言われており、結果表情筋を動かす脳の回路が使われにくくなりたるみやすくなる可能性があります。一点を凝視し、瞬きが少なくなり、眼精疲労が起こり、眼輪筋がガチガチに固まります。
また、目を動かす上、下、内、外の筋肉のうち内直筋ばかり使い過ぎになってしまい、外眼筋がさぼるようになってしまいます。外眼筋と顔のたるみはかなり関係しています。実は、外眼筋は首の後ろにある筋肉(後頭下筋群)と脳幹で連動しています。目が固まれば首も固まり、首が固まれば脳への血流が滞ります。
さらに深刻なのが「脳幹」へのダメージです。目の動きや姿勢制御を司る脳幹は、生命維持の中枢でもあります。目の酷使によってここが疲弊すると、自律神経のバランスが崩れ、全身の代謝が落ち、肌のターンオーバーも乱れる可能性があります。また、脳が疲労すると、顔の表情筋をコントロールする信号も弱くなります。脳からの「顔を引き上げろ!」という指令が届かなくなるため、重力に負けて顔全体がドヨンと垂れ下がってしまうのです。これが「スマホたるみ」の正体です。
「遠くを見る」だけで自律神経は整う
では、どうすれば脳の疲れを取ることができるのでしょうか。一番簡単な方法は、「ぼんやりと遠くを見る」ことです。スマホを見ている時、目は近くにピントを合わせるために緊張状態(交感神経優位)になりやすいです。逆に、遠くの景色をぼんやり眺める時、目の筋肉は緩み、脳はリラックスモード(副交感神経優位)に切り替わります。これは「周辺視野」を使うことにも繋がります。一点集中(中心視野)ではなく、視界全体をなんとなく捉える使い方は、脳のストレスを解放し、固まった思考をリセットする効果があります。1時間に1回、窓の外を眺めるだけでも、脳にとっては極上の休息になるのです。
片足立ち体操で脳が衰えているかわかる!?今すぐできる衰えチェック!
ここで、あなたの脳がどれくらい老化しているか、簡単なテストをしてみましょう。
「目を閉じて、片足立ち」をしてみてください。何秒キープできるでしょうか?
●10秒未満の人:要注意! 脳(特に平衡感覚を司る小脳や前庭系)の機能がかなり低下しています。見た目の老化も進みやすい状態です。
●30秒以上の人: 合格ライン。脳のバランス機能は保たれています。目を閉じてバランスを取るには、足裏からの感覚や内耳(三半規管)の情報を脳が瞬時に処理し、全身の筋肉に指令を出す必要があります。これができないということは、脳の情報処理能力が落ちている証拠です。
この「片足立ち」は、そのまま脳のトレーニングにもなります。毎日続けることで、小脳が活性化し、姿勢が良くなり、若々しい立ち姿を取り戻すことができます。
タコ焼き体操で顔のたるみ改善に直結!
最後に、顔のたるみを内側から引き上げ、脳も活性化させる最強のエクササイズ「タコ焼き体操」をご紹介します。使うのは「舌」です。舌は、脳神経(迷走神経など)と直結している重要な器官であり、かつ首や顔の深層筋肉とも繋がっています。
《タコ焼き体操のやり方》
口を閉じます。
舌先で、口の内側から頬っぺたを強く押します(タコ焼きのようにプクッと膨らませるイメージ)。
そのまま、舌で歯茎の外側をなぞるように、大きくグルグルと回します。右回り10回、左回り10回。
やってみるとわかりますが、かなり疲れます。後頭部や首筋まで響く感じがするはずです。これは、普段使われていない舌の根元の筋肉や、顔のインナーマッスルが総動員されている証拠です。この運動を続けると、以下のような効果があります。
●フェイスラインのリフトアップ: 舌骨筋群が鍛えられ、顎下のたるみ(二重顎)が解消します。
●ほうれい線が薄くなる: 口周りの筋肉が内側から刺激され、ハリが出ます。
●脳の活性化: 舌の動きは脳への強力な刺激となり、血流をアップさせます。
高い美容液を買う前に、まずは1日3分の眼球運動とタコ焼き体操を。脳が元気になれば、顔は勝手に若返ります。内側から輝く美しさは、スマホを置いたその瞬間から作られるのです。ぜひ、このエクササイズをつかって美容に応用してください。
文/松本光平
治療家、柔道整復師、整体師、カイロプラクター、オステオパス。1980年島根県生まれ。京都産業大学外国語学部卒業。大学在学中にお笑い芸人を志し、吉本興業NSC25期生として5年間活動(同期にジャルジャル、銀シャリ)。過労で椎間板ヘルニアを患い歩行困難となるが、整体で改善した経験から治療家へ転身。整体院ボディーケア松本を開院し、独自の「癒楽心体療法」を開発。セルフケアのアプローチが評判となり、プロ・スポーツ選手や芸能人など著名人からも信頼を得ている。
※医療監修者
銀座プラタナクリニック院長・コッツフォード 良枝 先生







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