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視力矯正が必要な小学生の4割が未矯正、保護者の約半数が「必要な基準を知らない」

2026.05.07

近年、子どもの視力低下が指摘される一方で、実際にはメガネを使用していない子どもも多く存在している。その背景には、視力矯正に関する認知不足や「メガネは壊れやすい」「スポーツの際に邪魔になる」などのイメージが影響していると考えられている。

メガネブランド「Zoff(ゾフ)」を運営するインターメスティックはこのほど、小学校4-6年生の男女279人に対しメガネと視力に関するアンケートを実施。

あわせて、小学校6校より提供を受けた小学生約2,300人分の視力データを基に分析を行うとともに、小学生の子どもを持つ保護者600人、および小学校教諭200人を対象に「子どものメガネに関する実態調査」を2026年2月26日から3月2日にインターネット調査にて実施し、各調査の結果を発表した。

小学生の視力測定結果

Zoffが実施する出張授業において、小学校6校・約2,300人の視力データを基に分析した結果、下記が明らかになった。

<小学生の視力測定結果>

■視力矯正が必要な子どもは全体の約3割という結果に

小学生2,300人のうち、383人はすでに視力矯正を行っている一方で、一般的に視力矯正が推奨されるC・D判定に該当しながらも、視力矯正を行っていない子どもが328人存在しており、合計711人の子どもが視力矯正を必要としていることが明らかとなった。この結果は全体の約3割にあたり、小学生の視力低下進行の現状が明らかになった。

■視力矯正が必要な視力の子どものうち、46.1%が未矯正なことが明らかに

視力矯正が必要と考えられる子ども711人のうち、視力C・D判定に該当しながらも視力矯正を行っていない子どもは328人で、その割合は46.1%と、約2人に1人が”視力矯正が必要だが、視力矯正をしていない”ことがわかった。

また、矯正後の視力測定においてC・D判定が178人と、視力矯正をした子どものうち約半数が視力矯正をしたにもかかわらず、視力が足りていないことが明らかになった。

子どもの視力に対するリテラシー

■約半数の保護者が「視力矯正が必要な基準を知らない」と回答

一般的に、0.3~0.6以下(C以下)の視力の人に対しては、視力矯正が必要とされている。一方で、子どもの視力について「視力矯正が必要となる視力を知っているか」を保護者に尋ねたところ、約半数の保護者が「知らない」と回答した。子どもの視力矯正の判断基準について、保護者の認知が十分に広がっていない実態が明らかになった。

■48.2%の保護者が「メガネをかけると視力が低下しやすくなる・悪くなる」と思ったことがあると回答

保護者に「メガネをかけると視力が低下しやすくなる、または悪くなると思ったことがあるか」と尋ねたところ、48.2%が「思ったことがある」と回答し、メガネの着用に対して誤解を持つ保護者が一定数いることがわかった。

子どものメガネの使用実態

■メガネを使用している子どもを持つ保護者の47%が子どものメガネの破損経験あり

子どものメガネが壊れた経験があるかを尋ねたところ、47%が「ある」と回答した。子どもの日常生活の中で、メガネの破損が一定数発生していることがわかった。

■スポーツなどで「メガネが邪魔」と感じる保護者は73%

子どもがメガネをかけることに対して、「スポーツなどでメガネが邪魔になるだろうと思ったことはあるか」という問いに対して、73%が「メガネが邪魔になるだろうと感じたことがある」と回答した。運動時の使用において、メガネの扱いにくさを感じる保護者が多いことが明らかになった。

子どものメガネに求められる要素

■子どものメガネに求める要素、1位は66.3%で「安全性」、2位は62%で「壊れにくさ」

子どものメガネに求める要素について保護者に尋ねたところ、1位は「安全性」(66.3%)、2位は「壊れにくさ」(62%)となった。子どものメガネには安全性や耐久性といった機能が重視されていることがわかった。

■保護者の72.5%が「壊れにくいメガネ」が重要だと回答

子どものメガネにおいて「壊れにくさが重要か」を保護者に尋ねたところ、72.5%が「重要」と回答した。子どもが日常的に使用するメガネにおいて、耐久性を重視する保護者が多いことがわかった。

学校現場から見た子どもの視力課題

■学校教諭の約4割が「メガネが原因でケガをしたシーンを見たことがある」と回答

小学校教諭に対し、「メガネが原因でケガをした」ケースを見たことがあるか?」という質問をしたところ、39%が「メガネが原因でケガをしたシーンを見たことがある」と回答した。学校現場でも、メガネの安全性に関する課題が見られることがわかった。

■小学校教諭の68%が「視力低下が原因で授業に集中できていない様子の子ども」を見たことがある

小学校教諭に子どもの視力と学習の関係について尋ねたところ、68%が「視力低下が原因で授業に集中できていない様子の子どもがいる」と回答した。子どもの視力が学習環境にも影響している可能性が示された。

■視力矯正が必要だが、メガネをかけることを様子見した経験がある人は6割以上

子どもの視力がC・Dと答えた保護者に「お子様にメガネを使用させるのを『様子見』したことはあるか」と尋ねたところ、66.0%の人が何かしらの理由で様子見したことがあることがわかった。また、複数回答式で理由を聞いたところ、「視力が低下しやすくなると思った」という理由が60.5%、次いで「子どもが嫌がると思った」が38.4%という結果になった。

■23.3%の子どもが「黒板が見えづらいと思ったことがある」と回答

小学生279人に対して「黒板が見えづらいことがあるか」と尋ねたところ、視力にかかわらず、23.3%の65人が「はい」と回答した。約5人に1人が視力矯正をすることで、学校での見えづらさに対する改善の余地があることがうかがえる。

藤田医科大学・山陽小野田市立山口東京理科大学 教授 山本直樹氏コメント

本調査により、子どもの視力をめぐる課題は、視力低下そのものだけでなく、視力矯正に関する情報、判断基準が十分に行き渡っていない現状、およびメガネに対するイメージ・不安が結果として対応の遅れにつながっている可能性が明らかになりました。

実際に、視力矯正が必要とされる基準について知らなかったという回答や、「メガネをかけると視力が悪くなるのではないか」と感じた経験を持つ保護者も多く、正しい知識や選択肢に触れる機会が限られている実態がうかがえます。その中で、視力矯正が必要な子どもであっても、「とりあえず様子をみる」が選択され、黒板が見えづらいなど、学習や日常生活に影響を感じながら過ごしているケースが存在しています。

また、子どものメガネについては、安全性や壊れにくさを重視する声が多い一方で、運動時の扱いにくさや破損への不安も大きく、子どもの生活シーンに合ったメガネを選ぶことの重要性が浮き彫りになりました。学校現場においても、メガネの破損やケガ、視力低下による集中力への影響が指摘されており、子どもの視力対策は家庭だけで完結するものではなく、教育環境や社会全体で支えていく必要がある課題といえます。

子どもの視力は成長期にあるからこそ、正しい情報に自然とアクセスできることに加え、子どもが安心して日常生活や運動の中で使い続けられる、適切なメガネを選べる環境づくりが重要です。本調査が、子どもの視力を誰かの責任としてではなく、社会全体で向き合う身近な健康課題として捉え直すきっかけとなることを期待しています。

<調査概要>
調査1:子どものメガネに関する実態調査
調査手法:アンケート調査
対象者:Zoffによる出張授業の対象小学校に所属の小学生(4~6年生の男女、279人が回答)
調査期間:2026年2月19日(木)~3月13日(金)

調査2:小学生の視力データ
調査手法:小学校提供
対象者:Zoffによる出張授業実施小学校に在籍する小学生(6校2,300人)
調査期間:2025年4月

調査3:子どものメガネに関するインターネット調査
調査手法:インターネット調査
対象者:全国に居住する25~59歳の男女800名(1.小学生の子どもがいる保護者600名、2.小学生教諭200名)
調査期間:2026年2月26日(木)~3月2日(月)

出典元:株式会社インターメスティック

構成/こじへい

Author
1986年、神奈川県生まれ。ライター歴は15年目で、現在は主にPR、芸能、YouTube関連の記事を執筆しています。

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