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株価のチャートってどこを見ればいい?初心者のための「これだけ見れば十分な話」

2026.05.02

55歳でファーストクラス世界一周という夢を叶えた旅する投資家・ 藤川里絵さんが、投資1年生のギモンをわかりやすく解説!今回は、多くの初心者が見方に迷う「株価チャート」の超シンプルな読み解き方を紹介します。藤川さんの最新刊『知識ゼロでも週3000円の投資で100万円が勝手に貯まる本』は好評発売中です。

株式投資は自分にはできないと思っている人の中には、一定数の「チャート」嫌いがいるのではないかと思います。いかにも理系脳が必要そうなビジュに「はい、無理!」と瞬時に拒絶してしまうのも無理はありません。

でも実は、株価チャートで見るべきポイントはたったの3つだけ。難しい数式もテクニカル指標の暗記も不要です。この3つさえ押さえれば、「この株は今、上昇トレンドにあるかどうか」が一目でわかるようになります。そして、上昇トレンドかどうかの判断ができれば、その株を買うべきか否か、さらにいつ買えばよいかも自ずと判断できます。

この記事では、チャートが苦手な初心者でも今日から使えるシンプルな読み方を解説します。

そもそも株価チャートとは何か

株価チャートとは、過去の株価の動きをグラフにしたものです。「過去のことがわかっても意味がないのでは?」と思うかもしれませんが、そうではありません。

株価には「上昇しているものはその後も上昇しやすい」というパターンがあります。絶対ではないものの、過去の動きから「この株は今、勢いがある状態かどうか」を判断できるのがチャートの役割です。

チャートを構成する3つの要素

株価チャートには主に3つの情報が表示されています。

(1) ロウソク足

一定期間(1日・1週間など)の値動きを1本の棒で表したもの。中が空洞の「陽線」(始値より高く終わった)と塗りつぶされた「陰線」(始値より低く終わった)があり、上下に飛び出た線(ヒゲ)からその期間の最高値・最安値がわかります。

(2) 移動平均線

過去の株価の平均値をつないだ線。13週・26週・52週など期間を変えた複数の線が表示されます。この線の向きと、ロウソク足との位置関係が上昇トレンドを判断する鍵になります。

(3) 出来高

チャートの下に棒グラフで表示される、取引された株数。出来高が多い株は取引が活発であることを意味します。株価が上昇する時に出来高が増えていれば、より信頼性の高いトレンドと判断できます。

「上昇トレンド」の判断はこれだけでいい

チャートを見る目的は、ひとつだけです。「この株は今、上昇トレンドにあるかどうか」を確認すること。そしてその判断は、実はとてもシンプルです。

移動平均線がすべて上向きで、ロウソク足がその上に乗っていること。株価チャートは期間によって見え方が違いますので、まずは週足チャートで確認してください。たいていはデフォルトで13週・26週・52週の移動平均線が添えられています。それらのいちばん右先端の向きがすべて上を向いていて、ロウソク足がいちばん上の移動平均線の上に乗っていれば、紛れもなく上昇トレンドです。

逆に、ロウソク足が移動平均線の下に潜り込んでいたり、移動平均線が下向きになっていれば、トレンドが崩れてきているサインです。そういう株は、いくら業績が良くても買うのを見送った方が無難です。

まだ見えていないネガティブ材料を、株価が先んじて織り込んでいる可能性があります。下がっているとお買い得に見えるのですが、安易に近づくことは避けましょう。

上昇トレンドの「押し目」が最高の買い場

上昇トレンド中の株は、一直線に上がり続けるわけではありません。上がってはちょっと下がり、また上がる……というリズムを繰り返しながら上昇していきます。

この「ちょっと下がった時」のことを「押し目」と言います。この押し目が、絶好の買いチャンス! 具体的には、移動平均線に株価が近づいてきた時が押し目のサインです。

そこからはね返されて再び上昇し始めたタイミングが、絶好の買いポイントになります。3本ある移動平均線のうち、どれに近づいたら跳ね返されるかは、銘柄によっても、時期によっても違います。過去のチャートを見て、この線に近づくと跳ね返されてると思う線を見つけて判断しましょう。

目標株価は「チャートの節目」で決める

チャートは、いくらで売るか、つまり「目標株価」や「損切り株価」を決めるのにも使えます。その目安になるのが「チャートの節目」です。

節目とは、多くの投資家が意識している株価のことです。主に3つあります。

A. 直近の高値(過去につけた最高値)

B. キリのいい数字(1000円・2000円など投資家が意識しやすい価格)

C. 過去に何度も上値を押さえられている価格(上値抵抗線)

たとえば日経平均株価が1989年につけた高値3万8915円は、多くの投資家が長年意識し続けてきた節目でした。2024年にそこを超えた時に大きく注目されたのは、まさにその節目を突破したからです。

節目を目標株価にする場合の具体的な方法は、たとえば★の位置で買った時、AやBを近い目標株価に、Cをやや遠い目標株価に設定し、段階的に売っていきます。そうすると売ったあとにあがっていくリスクを分散できます。

一方、損切り価格は、今まで支えてくれていた移動平均線を目安にその線を割ったときとします。チャートで損切りする位置を決めておけば、感情に左右されず事務的に判断できるため、損切りが苦手な人にもおすすめです。

まとめ:チャートで見るのはこの3点だけ!

(1)移動平均線がすべて上向きか

(2)ロウソク足が移動平均線の上に乗っているか

(3)節目はどこにあるか

チャートは「株価の地図」です。現在地(今の株価)と方向感(上昇トレンドかどうか)がわかれば、あとは目標地点(節目の株価)に向かって乗っていくだけ。

難しい知識より、まずこの3点を実際のチャートで確認する習慣をつけることが、チャートを味方につける一番の近道です。

文/藤川里絵

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文/藤川里絵

ふじかわ・りえ/個人投資家・株式投資講師・CFPファイナンシャルプランナー。2010年より株式投資をはじめ、主に四季報を使った投資方法で、5年で自己資金を10倍に増やす。趣味として楽しめる株式投資を広めるため活動し、DMMオンラインサロン「藤川里絵の楽しい投資生活」を主宰。2025年には、ファーストクラスで世界一周旅行を実現した。新著『知識ゼロでも週3000円の投資で100万円を貯める本』(小学館)が発売。

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