駐英国日本大使・鈴木浩氏のXアカウントが、特に英国民に熱狂的に支持されている。要職を歴任したエリートながらパブや名所を巡り楽しむ素顔が良いギャップとなっているようだ。
内閣総理大臣秘書官や外務審議官も務めた超エリート

2024年の着任以来、X上で「ぬい活」など親しみやすい投稿が話題を呼び現在フォロワーは20万人超。IMP数が1100万回を超えることも。

このバズりのメカニズムをひもとく手がかりが、ニッセイ基礎研究所の廣瀬涼さんのレポート『情報・幸福・消費──SNS社会の欲望の三角形』にある。同レポートでは「人の幸福は他人(からの情報)によって規定され、高次化した幸福を満たすために、他人から得た情報を消費する」また「現代では『情報』『幸福』『消費』を結んだ三角形をSNSが媒介となって成立させるのである」とあり、大使の発信は、英国文化を自ら楽しむ幸せな姿の可視化であり、現地の人々は日本の大使が自国文化を満喫する姿に触れ幸福に共鳴しているといえるだろう。
さらに同レポートでSNSのバズる構造について「投稿に対する信憑性が確たるものになり、『バズっているから欲しくなる、バズっているから間違いない』と感じて消費欲求が駆り立てられる構造」だとされている。大量の「いいね」が信憑性を裏付け、「大使が素晴らしいと言うのだから間違いない」という連鎖を生むのだ。
取材・文/久我吉史 編集/轡田緒早







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