近視人口は年々増加しており、2050年には世界人口の約半数が近視になると予測されている。中でも日本を含む東アジアは深刻で、都内中学生を対象とした調査では9割以上が近視と報告されている。
近視は、緑内障や網膜剥離など失明につながる疾患のリスクも高める。こうした世界的な健康課題に、全く新しいアプローチで挑むデバイスがある。窪田製薬ホールディングス開発の近視進行抑制メガネ型デバイス『Kubota Glass』だ。
近視進行抑制メガネ型デバイス『Kubota Glass』77万円

価格は決して安くないが、近視進行を抑制することでこれ以上の視力低下を防ぎ、将来的な失明リスクの軽減にもつながる。目の健康を長期的に守る投資として、検討する価値は十分あるだろう。
同社代表取締役会長の窪田良氏は「近視は遺伝ではなく、環境が引き起こす疾患です。つまり環境を変えれば、進行は止められる。それどころか、改善につながる可能性を示す研究も出てきています」と語る。
近視の原因は、眼球の奥行き(眼軸)の異常な伸長だ。眼軸が過度に伸びると、ピントが網膜より手前で合うようになり、遠くのものが見えづらくなる。眼軸は、生まれた時点の約12mmから、成人までに約24mmまで伸びる。この成長自体は正常だが、成長期の子供の目は環境の影響を受けやすい。「室内で手元ばかり見ていれば、眼軸は必要以上に伸びていきます。そして近視の発症が早いほど、進行する期間も長くなります」と窪田氏は指摘する。
眼軸が伸びることで進行する近視のメカニズムとは?

『Kubota Glass』はAR技術で網膜周辺に映像を投影し、遠くを見ている状態を再現するデバイスだ。
「映像は視界の先に投影されるので、スマホを見ていても読書をしていても、遠くを見ているのと同じ状態が目に再現されます」
使用の目安は1日2時間程度で、臨床データでは、近視の進行速度が低下した例や、眼軸長の伸長が抑制された例が確認されている。
台湾や中国の研究では、1日2時間ほど外で遠くを見れば近視になりにくいというデータがある。だが現代の生活環境で、子供も大人もその時間を確保するのは容易ではない。『Kubota Glass』を活用すれば、屋内にいながらその効果を得ることができる。今、〝近視を進行させない〟というアプローチへの関心が、世界的に高まりつつあるのだ。
取材・文/宮﨑 駿 編集/井田愛莉寿
※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2026年3月31日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。







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