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世界で大ヒット!Netflixドラマ「九条の大罪」の制作秘話とトリビアを公開

2026.04.29

動画配信サービス『Netflix』で2026年4月2日の配信開始直後から『Netflix』週間グローバルトップ10(非英語シリーズ)入りし、日本の『Netflix』週間トップ10(シリーズ)でも3週連続1位を獲得するなど大ヒットを記録しているドラマ『九条の大罪』。原作は、国民的ダークヒーロー漫画『闇金ウシジマくん』の作者である真鍋昌平による最新漫画で、2020年10月より『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)に連載され、現在までに単行本は16巻刊行、累計部数400万部を超える大ヒット作だ。

豪華キャスト&スタッフによるクライムエンタテインメント!

主人公・九条間人は、半グレや前科者など厄介な依頼人の案件ばかりを引き受ける弁護士。彼の事務所で働くことになったエリート弁護士・烏丸真司は、九条の道徳や倫理に囚われない型破りな仕事に衝撃を受ける。一緒に仕事をして烏丸は九条の「信念」に触れていくが、グレーな手段も辞さない九条の「正義」をつかめない。果たして九条は、「悪徳弁護士」なのか……。

主演は柳楽優弥。厄介でグレーな案件ばかりを引き受ける弁護士・九条間人を演じる。九条の元で働くことになった優秀なエリート弁護士・烏丸真司は松村北斗。犯罪者を見守るソーシャルワーカーの薬師前仁美を池田エライザ、裏社会と繋がり九条に厄介な依頼を持ち込む壬生憲剛を町田啓太、ある過去から九条と壬生を目の敵にする嵐山刑事を音尾琢真、伏見組の若頭・京極清志をムロツヨシが演じる。

製作スタッフも豪華布陣だ。監督は、土井裕泰、山本剛義、足立博。脚本は根本ノンジ。ヒットメーカーの那須田淳がプロデューサーを担当し、クライムサスペンスジャンルで大ヒットを記録した『地面師たち』を生み出した『Netflix』と初タッグを組んで製作された。

『九条の大罪』を観直したくなるネタが満載!

配信がスタートして、法の隙間を突くスリリングな展開や視聴者の価値観を揺さぶる内容がSNSなどで話題を集めている。出演者の町田啓太やムロツヨシが数時間をかけて挑んだ全身刺青や本物の拘置所での緊張感あふれる撮影など画面の隅々にまで散りばめられた「圧倒的なこだわり」も注目ポイントだ。一度観ただけでは気づかなかった美術の細かな仕掛けや制作陣が世界配信を見据えて仕掛けた演出プランなどもあるという。今回はそんな作品に関する「制作トリビア」を紹介していく。劇中で登場する「20日でパイ(釈放)」や「カンモク(完全黙秘)」といった中毒性の高い用語や原作ファンが注目する「目玉焼きハンバーグ」や「シャーラタンタンタン」の再現裏話など、また観直したくなるネタも満載だ。

■トリビアネタ:原作関連

・『九条の大罪』に出てくる登場人物の名前は、京都の地名縛りになっており、原作者の真鍋昌平が京都の読みづらい印象的な名前を中心に採用した。

■トリビアネタ:撮影セット・ロケ地・メイク衣装・美術

・主人公たちの仕事場である九条法律事務所は、墨田区にある設定だが、原作にも何度も出てくる屋上はロケハンも慎重に行われて実際は横浜で撮影された。九条の事務所も原作と異なる。原作は普通の雑居ビルの中の一室という設定だが、ドラマでは元々はナイトパブだったところを居抜きで借りて事務所として使っているという設定に変更された。

・九条法律事務所の室内は緑山スタジオにあるセット。九条のデスクには「九条グッズ」の鼻テープとミントタブレットが置かれていた。

・第1話では、原作第1巻にも出てくる「目玉焼きハンバーグ」が登場。フードコーディネーターは、はらゆうこさん。烏丸と薬師前が行きつけの町中華は、原作には登場しないドラマ版オリジナル。池田エライザは、薬師前の大食い設定に苦戦しながらも、食べながらのお芝居を順調に進めたという。店内に飾られた大量のサインは、スタッフ渾身の美術品。このシーンへのこだわりとして、脚本を務めた根本ノンジは「食事のシーンって、やっぱり人間性が出るじゃないですか。いっぱい食べる人がいることによって、その生命力みたいなものを表現できたりするっていう」とコメントしている。那須田プロデューサーも「やっぱり、食べるシーンって、実写でやると、ものすごく食べている感じになるというか、原作を立体化するときに、食事のシーンって、その人の生活とか、実際に生きている感じを、すごく出しやすいところがあって。それはやっぱり、実写でやることの利点だと思っているんですよね」とコメントしている。

・犬飼役の田中俊介の刑務所シーンは、今も動いている立川拘置所で撮影。現場スタッフ全員が携帯を預けて、トイレに行くときは職員が帯同するなど、さまざまな制限がある中で撮影が承諾された。

・第1話の冒頭の裁判所ロビーの撮影は、群馬県庁で撮影された。象徴的なテミス像はドラマ版オリジナルで、ロケ地のサイズに合うように美術部が作成した。素材は発砲スチロール。蜘蛛の巣まで施されており、細部までこだわって制作されている。

■トリビアネタ:キャスト・スタッフ関連

・壬生役の町田啓太が、おもちの刺青を含めて上半身全体に刺青を施すためにかかった時間は3時間超え。町田啓太は役作りのために、実際に15キロ増量した。

京極役のムロツヨシの全身刺青は4時間超で、その強烈な存在感がSNSで『ダークムロ』というワードが誕生するほど話題になっている。

・金本役は、原作でのキャラクターが強すぎるが故にキャスティングに苦労したが、映像作品での芝居経験はゼロだったがコントで培われた芝居力とルックスでお笑い芸人の原田泰雅(ビスケットブラザーズ)に決定した。原田は眼鏡を外すと優しい目になるため、怖さ演出のために髪型を地毛でアフロ風にしている。ミヨコ役のマリーマリーえびちゃんも原作通りの風貌に現場が盛り上がったという。

■トリビアネタ:撮影エピソード・本編シーン・制作関連

・曽我部が中年の男に覚醒剤を売るシーンでは、原作にもある「シャーラタンタンタン」という台詞がある。このセリフは、真鍋昌平の『闇金ウシジマくん』第13巻にも登場しており、このシーンが『ちいかわ』の作者ナガノが生んだ「ナガノクマ」と真鍋のSNS上でのイラスト合戦でも話題になった。

・本編に出てくる「パイ」や「カンモク」などの刑事事件にまつわる用語がSNSでも話題となっているが、「パイ」はドラマで描かれている20日間の拘留を乗り切るシーンで出てくる「20日でパイになる」、「カンモク」は同じく勾留中に「完全黙秘」をすることを意味する。

・制作に対して原作者からのリクエストは、”松田優作の『探偵物語』のようなユーモア”だった。そこから脚本家・根本ノンジを起用し、ハードな裏社会ものに「クスッと笑える間」というエッセンスを追及したという。

・本作はあえて「法廷シーン」がほとんどなく、「接見室」のシーンがメインとなっている。それは弁護士たちが専門用語を使って合理的に会話していく中で、どうしても抜け落ちていってしまう“感情”の問題を描いているからだという。

・本編では「テロップ解説」をあえて行っていない。日本の法律・刑罰は特殊なため、文字で説明すると「日本人にしかわからないドラマ」になってしまうため、世界配信を意識して説明ではなく「没入するための“間(ま)”」を贅沢に使うことで世界中の視聴者が理解できる構成を目指したのが理由だ。

型破りな九条と正義を追う烏丸の正反対な弁護士コンビは、現代社会の一角にあるアウトローの生態系のなかで、底辺で生きることにもがく弱者たちと弱者を喰らう強者たちと向き合っていく。このドラマは、弁護士の世界を描きながら、現代社会の不都合な現実をえぐり出すリアリティに溢れた作品だ。法とモラルを揺るがすような作品をぜひ見てほしい。

Netflixシリーズ『九条の大罪』

原作:真鍋昌平『九条の大罪』(小学館『週刊ビッグコミックスピリッツ』連載中)
出演:柳楽優弥、松村北斗、池田エライザ、町田啓太、音尾琢真、後藤剛範、吉村界人、水沢林太郎、田中俊介、黒崎煌代、石川瑠華、原田泰雅(ビスケットブラザーズ)、吉田日向、川﨑皇輝、佐久本宝、和田光沙、水澤紳吾、福井晶一、氏家恵、六角慎司、諏訪珠理、奥野壮、うらじぬの、前原瑞樹、遊井亮子、長尾卓磨、田辺桃子、森田想、杢代和人、岩松了、渡辺真起子、菊池亜希子、長谷川忍(シソンヌ)、香椎由宇、光石研、仙道敦子、生田斗真、ムロツヨシ
・スタッフ
監督:土井裕泰、山本剛義、足立博
脚本:根本ノンジ
音楽:O.N.O
主題歌:羊文学『Dogs』(F.C.L.S. / Sony Music Labels)
エグゼクティブ プロデューサー/髙橋信一(Netflix)、杉山香織
制作統括:石山海太、中野裕介
プロデューサー:那須田淳
撮影:神田創
照明:渡部嘉
録音:小髙康太郎
編集:穗垣順之助(J.S.E.)、張本征治、村﨑達
美術:佐久嶋依里、加藤たく郎
装飾:山本直輝
小道具:宋晴加、藤田真里
スタイリスト:纐纈春樹
衣裳: 森口誠治、稲泉裕夏
スタイリスト(柳楽優弥):伊賀大介
衣裳(柳楽優弥):百井豊
ヘアメイク監修:勇見勝彦
ヘアメイク:山田みずき
刺青:H&M’s Tattoo
特殊メイク:中田彰輝
スクリプター:加山くみ子、森本順子
助監督:足立博、澤由樹
スケジュール:木村政和、佐々木雅之
制作担当:白石治
VFXスーパーバイザー:中村淳
DIプロデューサー/カラーグレーディング:齋藤精二
ミュージックデザイナー:稻川壮
音響効果:猪俣泰史
コープロデューサー:勝野逸未
アソシエイトプロデューサー:大坪彩音
ラインプロデューサー:吉田智
原作協力:小学館『ビッグコミックスピリッツ』編集部 加納由樹、中村一雄 企画協力:岡本順哉
制作協力:TBS SPARKLE
製作著作:TBS
配信:Netflix
話数:全10話(一挙配信)

■Netflixシリーズ『九条の大罪』独占配信中
https://www.netflix.com/九条の大罪

構成/KUMU

30年以上暮らした東京から実家に戻った地方在住フリーライター。得意分野は、ゲーム、アニメ、マンガやIT&デジタル関連など。自宅でリモート取材や自宅作業が増えたので、20年以上ぶりにフル自作PCを作成して活用中。最近の取り組みは、実家で発掘したセガマークⅢ以降の昭和から平成のゲーム機が動くか点検すること。

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