近年、大人になってから発症・悪化する「成人喘息」が増加しており、現代人にとって無視できない健康リスクになっている。また、4月・5月は、黄砂やヒノキ花粉などの影響により、症状の悪化に注意が必要な季節だ。
都市部に10院以上を展開するクリニックフォアでは、医師監修のもと、増加する成人喘息や、春に悪化する理由についてまとめたニュースレターを公開。ここでは、その内容をお伝えする。
4月・5月は黄砂やヒノキ花粉などの影響により、症状悪化のリスクが高まる!
かつて喘息は小児期に多い疾患とされてきたが、近年、大人になってから発症・悪化する「成人喘息」が増加。乳幼児期の環境変化(衛生仮説)や、排気ガス、ストレス社会といった現代特有の要因により、大人になってから気道が過敏になる人が増えており、「成人喘息」の患者数は約30年で約3倍に増加しているという指摘もある(※1)。
喘息は一度発症すると「症状がない状態(コントロール状態)」をいかに維持するかが重要であり、4月・5月はその維持が最も難しい季節と言える。
春に喘息の症状が出やすくなるのには、黄砂に付着した「化学物質」の刺激(物理的要因)、前倒しの猛暑と「自律神経の乱れ」(生理的要因)、ヒノキ花粉による「気道の過敏性」向上(免疫的要因)といった理由がある。
具体的には、黄砂そのものの粒子の刺激に加え、飛来中に付着した大気汚染物質(硫酸塩など)が気道の粘膜を直接攻撃し、炎症を深刻化させる。黄砂の飛来後、喘息患者の受診率や入院数が有意に上昇することが疫学的調査でも報告されているという(※2)。
また、近年の4月は最高気温25℃を超える「夏日」が頻発。この急激な気温上昇と朝晩の寒暖差は自律神経を直撃。気管支を拡張させる交感神経と、収縮させる副交感神経のバランスが崩れ、夜間や早朝に「気道が狭まる」ことで発作を誘発する。
さらに、4月に飛散するヒノキ花粉は、粒子が細かくなる性質(花粉破裂など)による影響もあり、鼻粘膜だけでなく気管支まで到達しやすいため、アレルギー反応によって気道の炎症がさらに敏感になる。
■オンライン診療という選択肢
喘息患者にとって、発作時の「病院の待ち時間」は過酷な場所のひとつとなる。そこで注目したいのが、通院や待ち時間の負担を軽減できるオンライン診療。クリニックフォアでは、オンライン保険診療(内科・皮膚科・アレルギー科)にて、喘息に関する診察・薬の処方が可能だ。
■医師からのメッセージ
成人喘息の増加は、現代社会を生きる私たちにとって身近なリスクです。「忙しいから」「これくらいの発作なら」と我慢することは、気道の炎症を慢性化させ、肺機能の低下を招きます。オンライン診療という「移動・待ち時間のない選択肢」をうまく取り入れ、発作の予兆を逃さず、適切なコントロールを続けていきましょう。
※1:厚生労働省「患者調査」および日本アレルギー学会資料より。
※2:鳥取大学等による黄砂と成人喘息の疫学調査(日本呼吸器学会雑誌等)。
関連情報
https://www.clinicfor.life/lp/online-insurance/
構成/立原尚子







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