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WorldがAIの時代に人間であることを証明するデジタル認証基盤として次世代版World IDを発表

2026.04.24

Worldは2026年4月20日(日本時間)、インターネット上の信頼性向上を目的とした「Proof of Human」プロトコルであるWorld IDの次世代版を発表した。

Worldとは、OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏らが設立したTools for Humanityが展開する、ネット上で「人間であること」を証明するプライバシー保護型のデジタル認証基盤(World ID)のこと。

AIの進化により、コンテンツや身元確認、さらには人間同士のコミュニケーションまでもが容易に生成・偽装可能となったことで、オンライン上の信頼は低下している。そこで同社では「World IDはこの課題に対して個人情報を開示することなく、『AIではなく一人の人間であること』をアプリやサービスを横断して証明できる仕組みを提供します」と、World IDの意義を強調している。

新しいWorld ID〜フルスタックで進化した人間証明(PoH)

今回の発表の中心となるのは、これまでで最大規模となるWorld IDプロトコルのアップグレードだ。

新しいWorld IDは、アカウントベースのアーキテクチャを採用することで、人間証明をより安全かつポータブルなものへと進化させた。キーローテーション、リカバリー機能、マルチキー対応、セッション管理により、一般ユーザーおよび企業の双方にとって運用可能なレベルへと引き上げられている。

さらに、ワンタイム利用のnullifierによる匿名性が強化され、新たに提供されるオープンソースSDKにより、あらゆるアプリがWorld IDの認証基盤を組み込むことができるようになった。

また、プロトコルのアップグレードとあわせて、インターネット上での人間性証明の管理・利用に特化した専用アプリ「World ID App」も発表され、ベータ版にてリリースされた。

■個人向けWorld ID:Tinderやゲーム、日常プラットフォームへ展開

「人間であることの証明」は、信頼が重要となる消費者向けプラットフォームへと広がっている。

Worldは昨年、Match Groupとともに日本においてTinderでのWorld ID実証実験を開始。プロフィールの背後にAIやボットではなく人間がいることを、プライバシーを守りながら確認できる仕組みを提供した。この取り組みは現在アメリカにも拡大され、Tinder上での本格導入が進んでいる。

さらに、Razerは「World IDによる認証済みのRazer ID」をヒューマンファーストなゲーム体験の新たな標準として導入。Mythical Gamesはプレイヤー主体のゲームエコノミーに人間証明(PoH)を拡張している。

また、Worldが提供する新ツール「Concert Kit」により、アーティストが「認証済みの人間」に対してチケットを優先的に確保することが可能になる。

■ビジネス向けWorld ID:ZoomおよびDocusignとの連携

新しいWorld IDは、企業導入における中核概念として「Human Continuity(人間の一貫性)」を提示していく。同社によれば、これはデバイスや資格情報ではなく、「人間そのもの」を認証する考え方だという。

<Zoom>
Zoomは、Deep Face(ディープフェイス)の連携をWeb会議プロダクトに直接提供する初のコミュニケーションプラットフォームだ。この連携は、ハードウェアに裏付けられた信頼のルートを、3点の照合によって実現する。

参加者がOrb時に取得された暗号署名付き画像、参加者のデバイス上で取得されるリアルタイムのFace Auth(顔認証)ライブネスセルフィー、そして画面上のライブ映像:これら3つが一致した場合、会議中の人物がAIではなく、「認証済みの人間で、想定された本人」であることが高い確度で確認される。なお本連携は音声ではなく、映像のみを解析対象としている。

<Docusign>
DocusignとWorldは、文書署名における信頼モデルに人間証明(PoH)の導入に向けて連携している。World IDを通じて、署名者は自身の属性を証明して、自らがボットではなく一人の人間であることを確認できる。

これにより、契約ワークフローにおける「Human Continuity(人間の一貫性)」が担保され、直接実行された場合でも委任された場合でも、あらゆる行為が認証済みの人間に紐づく基盤が構築できる。

エージェント時代に向けた人間証明(PoH)

AIエージェントが人間の代理として行動する機会が増えるにつれ、各エージェントの背後に人間が存在することを証明するインフラが不可欠になっている。Worldは、AgentKitを活用したエージェントワークフローに人間証明を拡張する新たな機能を発表した。

<Vercel>
Vercelと連携の連携により、開発者はWorkflow SDK上で「Human in the Loop(人間の関与)」を組み込むことが可能になった。開発者は任意のワークフローやエージェントに人間による認証を要求するステップを追加でき、すべての認証は各ワークフローの実行内で確認可能となり、完全な監査性が確保される。

その結果、最も重要な場面において人間が関与していたことを証明可能な記録が生成できる。本機能は現在提供されており、npmからインストール可能だ。

<Okta>
Oktaは新たなプロダクト「Human Principal」の構築を計画している。Human Principalは、API開発者がエージェントおよびそのアクションの背後に人間が存在するかを認証し、それに応じたポリシーを適用できるようにするものだ。

人間は複数の認証手段を用いて自身を証明でき、煩雑な再認証を必要とすることなく、製品間で利用可能なデバイス紐づけの暗号学的証明を取得できる。

World IDは、Human Principalの初期連携パートナーの一つとなる予定であり、プライバシーを保護しつつ、ユーザーフレンドリーで広く利用可能な人間証明の認証手段を提供することが見込まれている。

※本稿に記載されている将来の製品、機能、仕様、または認証に関する言及は、情報提供のみを目的としたものであり、提供を約束するものではありません。これらに基づいて購入判断を行うべきではありません。

実在する人間のネットワークの実用化へ

現在、Worldのネットワークは、160か国以上で約1800万人の認証済みユーザーに拡大している。新しいWorld ID、企業・消費者・エージェント領域にわたるパートナーの拡充により、「人間証明(PoH)」はインターネットの基盤インフラへと進化しつつある。

4月20日の発表はすべて共通の方向性を示している。すなわち、「AIではなく実在する人間の関与が確認できることで、あらゆる体験とシステムはより良くなる」ということ。

同社では「World IDはそれを、プライバシーを守りながら大規模に実現します」と述べている。

関連情報
https://world.org/ja-jp

構成/清水眞希

@DIMEはサイトローンチ時より編集業務に携わる。現在は雑貨や家電、オーディオなどの新製品に加え、各種の社会調査・統計、話題の新スポットからイベント情報などを担当。信条は正確さとわかりやすさ。最近の趣味は日付が変わる時刻のウオーキング。

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