一過性のトレンドにとどまらず、日本で浸透している「韓国コスメ」。ロフトでは韓国コスメだけをクローズアップしたイベントを3年連続で行っており、その人気の高さが伺える。
2026年は昨年のトレンドを引き継ぎながら、新商品が数多く登場。暑さが厳しくなるこれからの季節に役立つ、酷暑対策メイクも話題だという。ロフトで海外コスメのバイヤーを担当する富岡さんに、今、注目のコスメを伺った。
「チャームコスメ=売れる」。じゃらじゃらコスメは継続人気
2026年4月18日(土)から5月29日(金)の期間中、「ロフト Kコスメフェスティバル 2026SS」を開催しているロフト。人気ブランドの新商品や、満を持して日本に上陸した話題のコスメを集め、全670種類を展開している。そのうちロフト先行販売は415種類。Kコスメフェスティバルは今回含めて5回も実施しており、「人気の韓国コスメは、ロフトで見て、買える」というイメージが消費者には定着してきているようだ。
2025年の印象深かったトレンドといえば「チャームコスメ」。若い世代の女子たちがバッグにキーホルダーやぬいぐるみをじゃらじゃらと付け、その中にコスメを忍ばせている。2026年もそのトレンドは続いており、チャームコスメは韓国コスメが「売れる法則」の一つになっている。
富岡さん「日本ではなかなか見ない、韓国ならではの特徴的な形状をしたコスメが登場していて、お客様の目を惹いている印象です。コスメにチャームが付いているもののほか、付属品として持ち運べるようになるノベルティを購入特典でプレゼントする、というブランドもありますね」
2026年ならではのチャームコスメの進化ポイントは、ただキーチェーンをつけただけではない、デザイン性の高さ。MONCLOS「 PDRN 水分サンクリーム」は、ブラックのパッケージが特徴的な日焼け止めで、チャームが選べる。チャームは「パピー」、「ヘッドホン」、「リボン」の3種類。韓国では「ヘッドホン」が人気だ。シミ・シワ・たるみの原因となる紫外線を防ぐためには塗り直しも大切なので、バッグにつければ、塗り直しも手軽にできるだろう。
チャームコスメは、持ち運びたくなるような見た目のかわいさも重要。ENTROPY「スライドアップ ドウチーク」はスライドするとチークが現れるガジェット感がユニークで、ロフトではデコレーションできるシール付きで数量限定販売している。さらに、ロフトの一部店舗では、チャームとして付けられるようになる付属品も、ノベルティとしてプレゼント(※なくなり次第終了)。まるで平成に流行った音楽プレイヤーのようなチークは、コスメ好きの心を掴んでいるようだ。
酷暑を背景に、男女ともにテカリをおさえるパウダーが人気
日本と同様、記録的な猛暑に見舞われている韓国の夏。汗をかいても崩れにくいメイク、つまり「酷暑対策メイク」の需要に合わせたベースメイクがトレンドとなっている。VIDIVICI「ブラックパーフェクションカバーフィットクッション」は、崩れにくい仕上がりに導くファンデーション。VIDIVICIは韓国の百貨店などでも展開する人気ブランドで、今年日本に上陸した。
富岡さん「酷暑に向けて、崩れにくいメイクの需要は高まっており、ベースメイクカテゴリーの売上伸長率は高水準で推移しています。サラサラ系パウダーはおでこに塗り、テカリや汗をおさえる、という使い方をしている方が多いです」
皮脂が多く出やすい夏は、身だしなみの一つとしてテカリをおさえたいもの。23yearsold「ダーマシンライスパウダー」は超微細なパウダーで余分な皮脂を抑えてサラサラ肌に仕上げ、ドクダミ&お米エキス配合で、健やかな肌を保つアイテムだ。23yearsoldは23歳の健康的な肌を目指すことをコンセプトにしたダーマコスメを展開。ニキビなどを隠すコンシーラーは、」男女ともに人気を集めている。
フェイスパウダーに日焼け止めの機能を持たせた多機能アイテムもトレンド。「ラディアンスUVルースパウダー」はふわっと軽いパウダーで皮脂をおさえつつ、SPF50+・PA++++で紫外線からも守ってくれる。日本でも認知度が高い「hince」がプレストパウダーではなく、ルースパウダーを発売するのは初めて。需要の高まりに合わせて、汗や皮脂をおさえてくれるルースパウダーを開発したという。
崩れにくいメイクの必需品。今年注目の「フィクサー」
崩れにくいメイクのために、韓国のメイク好きたちが使っている定番アイテムが「フィクサー(フィックスミスト)」。フィクサーとは、基本的にメイクの仕上げとして使い、コーティングして密着させるスプレーだ。以前からアイテムとしてはあるものの、近年の暑さの影響で、ニーズが高まっているという。
富岡さん「昨年よりも、商品点数が増えているのがフィクサーです。もともと取り扱っている商品に加えて、店頭でも目立つ場所で訴求しています」
SO.NATURAL「FIXX メイクアップセッティングフィクサー」は韓国でフィクサーといえば、というロングセラー品。ロフトでも購入できるようになり、今、ロフトで爆売れしているという。エアゾール缶のフィクサーは珍しく、細かな粒子でしっかりとメイクをキープ。3種類から仕上がり別で選ぶことができ、マット肌に仕上げる「FIXX リアルマット メイクアップセッティングフィクサー」は男性にも人気だ。
美しいメイクをキープするために、さまざまなテクニックを駆使している韓国メイク。韓国のメイクアップアーティストが手掛ける「JUNGSAEMMOOL(ジョンセンムル)」は、「エッセンシャル ムル マイクロ フィッティング ミスト」と「エッセンシャル ムル ウルトラ セッティング フィクサー」を発売し、化粧ノリを高め、メイクしたての仕上がりをキープする提案をしている。ミスト→ファンデーション→ミスト→パウダー→フィクサーと、WET & DRYを繰り返すことで重ねるほど密着感が高まるという。
1人1本、持ち歩く時代に!? お手軽ミストで時短スキンケア
崩れないメイクに仕上げるためには、メイク時間が長くなりがち。朝は「メイク時間は長く」、「スキンケアは短く」ということで、時短スキンケアの需要が高まっている。GASHから新発売となったジェルミストトナーはジェルがミストに変わる化粧水で、手のひらでなじませる手間なく全顔をケアできる。
ジェル状にすることで成分をしっかり閉じ込め、しっとり保湿感を感じられるのが特徴。3種類あり、韓国では毛穴にアプローチする「ターゲティッドポアトナー」が人気だ。
富岡さん「ミストは手を使わずにスキンケアができる手軽さも支持されています。今年トレンドのジェルタイプのミストは距離を近づけてプッシュすると美容液に、距離を遠くしてプッシュすると霧状になるので、2Wayでも使えます」
ジェルミストトナーは、メイクの上からも吹きかけることができるため、冷房で乾燥しがちなオフィスなどでも重宝する。「R.E.D BLEMISH クールスージングジェリーミスト」は涼しさを感じながら、スキンケアができる夏にぴったりのミストだ。ちなみにメントールではなく、Dr.G独自処方でひんやりする低刺激設計となっている。
富岡さん「紫外線や冷房の影響で夏も乾燥し、日中もケアしたいという方が増えています。ミストは『CAミスト』と呼ばれるd’Albaのホワイトトリュフファーストスプレーセラムが火付け役となり、スキンケアの定番になりつつあると感じています」
美容大国ならではの視点で、メイクもスキンケアもユニークなアイテムがそろう韓国コスメ。近年、日本ブランドも勢いを盛り返しているが、やはり韓国コスメのコストパフォーマンスは高く、今後も若い世代を中心に人気が続くことが予想される。今回紹介したアイテムはすべて3,000円以下で、まだメイクをはじめたばかりの男性も選びやすいだろう。物価高の今、リーズナブルな韓国コスメは、肌やメイクの悩みを気軽に解決してくれそうだ。
・ロフト
HP:https://www.loft.co.jp/
取材・文/小浜みゆ







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