楽しいはずの旅行だが、普段と違う環境で過ごすことから不調をきたすことも珍しくない。特に、GWの行楽シーズンを迎えるこれからの時期は注意が必要だ。
漢方薬を中心とした一般用医薬品と医療用医薬品を販売するクラシエ薬品はこのほど、旅行需要が高まる大型連休を前に、20代~50代の女性400名を対象に「旅行中の不調対策」に関する実態調査を実施し、その結果を発表した。
20代~50代女性の半数が旅行中に不調を感じたことがあると回答/20代が最も不調を感じる結果に
はじめに、旅行中に不調を感じたことがあるか尋ねたところ、全体の約51%が「感じたことがある」と回答し、2人に1人が旅行中に不調を感じたことがあることがわかった。また、年代別に見たところ、不調を感じる割合は20代が最も高く、若年層のほうが不調を感じやすいことがわかった。
最も悩む人が多い不調は「歩きすぎによる足の疲れ・足のつり」/環境の変化による不調も
続いて、旅行中に感じたことのある具体的な不調を尋ねたところ、最も多かったのは「歩きすぎによる足の疲れや足のつり」となった。次いで、「食べすぎによる胃のもたれ」、「環境変化による不眠、睡眠不足」、「食事や生活リズムの変化による便秘」が上位に挙がった。
これらの結果から、旅行時には長時間の歩行といった体力的な負担だけではなく、普段とは異なる食事や行動、環境の変化が、消化器症状や睡眠等の体調にも影響を及ぼしている可能性が示唆される。
その他、「移動中の乗り物酔い」をはじめ、「長時間移動や、観光などによる脚のむくみ」、「重たい荷物の持ち運びなどによる肩こり」、「ホテルや飛行機内の乾燥によるのどの違和感や咳」といった症状も一定数確認され、旅行中の不調は多岐にわたることがわかった。
さらに、上位3つの不調を年代別で比較したところ、「歩きすぎによる足の疲れや足のつり」は30代が最も多く、40.5%を占めている。また、「食べすぎによる胃のもたれ」では40代が最も多く、32.3%が悩んでいることがわかった。
このことから、30代は観光、40代は食といったように、年代によって感じやすい不調が異なる傾向が見られる。一方で、「環境変化による不眠、睡眠不足」では、20~40代で大きな差は見られず、世代の違いに関わらず悩みが発生しやすいことがわかった。
また、漢方薬(市販/医療機関による処方は問わない)を日常的に服用している30~40代の女性に対して定性調査を実施したところ、人によって複数の症状が起きることが明らかになった。
●旅行中の不調に悩む一の声
・私は海外旅行へ行くことが多く、飛行機は問題ないが、現地の変わった乗り物に乗ると、すごく酔ってしまう。また、海外の食が原因で下痢っぽくなることもある。(32歳女性)
・子供の休みに合わせて家族で国内旅行をする。私は旅行中に頭痛や便秘になりやすく、子供はお腹が痛くなりやすいので、それぞれに合った対処が必要になる。(45歳女性)
・旅行中に胃が痛くなったり、乗り物酔いすることもある。ホテルの空気が乾燥しているときは喉が乾燥してしまう。(31歳女性)
旅行中の不調は我慢しがち?/「足の疲れ・足のつり」を経験した人の約60%が対策をしていないことが判明
旅行中に感じたことのある不調に対して行ったことのある対策や対処を尋ねたところ、経験した人が最も多かった不調「歩きすぎによる足の疲れ・足のつり」に対して約60%が対策・対処を行っていないと回答した。対策としては「日用品や雑貨」などで対策すると回答した人が18.9%と最も多く、次いで14.9%が「食品やサプリメントで対策」をしていることがわかった。
また、「食べ過ぎによる胃のもたれ」に対しても、約42%が対策や対処をせず我慢している人がいることがわかった。胃もたれに対しては「西洋薬で対策」をしている人が29.2%と最も多い結果となり、次いで、「食品やサプリメントで対策」をする人が18.5%、「漢方薬で対策」をする人が13.8%となり、「足の疲れ・足のつり」と比較すると対策・対処がなされている。
そして、第3位「環境変化による不眠・睡眠不足」に対しても、約56%が対策・対処を行っていないと回答し、睡眠に対しても旅行中は対策や対処をしていない人が過半数にのぼることが明らかになった。
旅行中の不調に向けた対策お悩み相談
定性調査では、症状別に対策を変えたり、旅行へ行く前から不調対策の準備をするなどの対策・対処を行っている一方で、悩みも明らかにった。
・乗り物酔いのために酔い止めを飲もうと思ったが、種類によっては眠気などの副作用が心配である。(31歳女性)
・旅行中の不調に対して漢方薬で対処をしたことがあるが、顆粒の剤形や味が苦手で飲みづらい。ちょっと甘く周りがコーティングされているのがあると、オブラートを使わずに飲めて良いなと思う。(32歳女性)
●漢方ワンポイントアドバイス
乗り物酔いの代表的な症状であるめまいや吐き気などの症状は体内の水分バランスの乱れが背景にある場合があります。余分な水を取り除き、体内の水分バランスを整えることによって、めまいや吐き気がある方の水様性の下痢、頭痛などの症状を改善する「五苓散(ごれいさん)」をはじめ、漢方薬には眠くなる成分が含まれていません。また、「五苓散」を含め一部の処方では、錠剤も販売しています。下記より気になる漢方薬を探してみてはいかがでしょうか。(クラシエ薬品 学術担当)
加えて、旅行中に複数起きる不調に対して、どのような漢方薬を選べばよいかわからないという相談もあった。
・漢方薬は種類がたくさんある。パッケージに症状が書いてあるが、同様の症状が複数あるのでどれが正しいか分からない。(31歳女性)
・漢方薬を買いたいと思うが、身近に相談できるところがなく、自己判断は怖い。(45歳女性)
●漢方ワンポイントアドバイス
漢方では、身体を構成する基本的な要素を「気・血・水」と考え、そのバランスを見ながら、不足しているものや滞っているところに働きかけることで、不調の改善を図るとされています。
そのため、例えば同じ「胃腸炎」という症状であっても、不安や過労などのストレスが原因の場合は「半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)」が、冷たい飲食物のとり過ぎが原因の場合は「胃苓湯(いれいとう)」が用いられるなど、原因や体質によって選択する処方が異なる場合があります。
今、気になる不調に対して、どの漢方薬を選んでよいか分からない際には、漢方セルフチェックサービス「あすみて」をお試しください。ただし、漢方薬を服用してみても不調が改善しない、その他相談したいことがある場合は、医師、薬剤師または登録販売者にご相談ください。(クラシエ薬品 学術担当)
また、旅行中だけでなく旅行前から、日頃感じている症状への対策を行っている様子も見られた。
・旅行のために、体力の下地をつけておきたいので、旅行前の対策を意識している。(31歳女性)
●漢方ワンポイントアドバイス
旅行は、普段の日常生活とは異なる環境で過ごすので、不調が起きやすくなる人もいます。漢方は気・血・水のバランスを整えるので、日頃から疲れや睡眠不足を感じている場合は、旅行前に「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」や「加味帰脾湯(かみきひとう)」などで不調をケアしておくのも良いかもしれません。(クラシエ薬品 学術担当)
<調査概要>
調査対象:全国の20代~50代の女性400名(有効回答数)
調査期間:2026年3月17日
調査方法:インターネットアンケート/クラシエ調べ(クロス・マーケティングQiQUMOを利用した調査)
調査対象:漢方薬(市販/医療機関による処方は問わない)を日常的に服用している30~40代の女性
調査人数:14名
調査方法:グループインタビュー
調査日 :2025年12月2日・6日
出典元:クラシエ薬品株式会社
構成/こじへい







DIME MAGAZINE
















