55歳でファーストクラス世界一周という夢を叶えた旅する投資家・ 藤川里絵さんが、投資1年生のギモンをわかりやすく解説!今回は、知ると得する「NISA口座」の選び方をお答えします。藤川さんの最新刊『知識ゼロでも週3000円の投資で100万円が勝手に貯まる本』は好評発売中!
目次
新NISAを始めようと思った時、まず最初の壁は「どこの証券会社で口座を開くか」です。
銀行、対面証券、ネット証券……選択肢はたくさんありますが、結論から言います。
積立NISAを自分でコントロールしながらコツコツ育てていくなら、ネット証券一択!手数料が安く、スマホで完結し、クレジットカードで積み立てしながらポイントまで貯められます。
そしてネット証券の中でも、NISA口座の開設数で国内トップ2を誇るのが「SBI証券」と「楽天証券」です。どちらも優秀で、正直どちらを選んでも大きな失敗はありません。
ただし、NISA口座は全金融機関を通じて1人1口座しか作れません。だからこそ、最初に自分に合った方を選んでおきたい。この記事では2社の特徴と違いを整理します。
まず知っておきたい「NISA口座は1人1口座」のルール

新NISA最大のメリットは、投資で得た利益が非課税になること。ただし、このNISA口座は、すべての金融機関を通じて1人につき1口座しか持てません。
普通の証券口座(特定口座)は複数の証券会社に持てますが、NISA口座だけは別。楽天証券とSBI証券の両方でNISA口座を作ることはできません。そのため、より相性の良いほうを選びたいものです。
ただし、考えすぎて開設が遅くなるのが最ももったいない。2社の違いはそこまで大きくないので、ある程度決めたら動くことが大事です。
SBI証券 vs 楽天証券 主要比較
| SBI証券 | 楽天証券 | |
| NISA口座数 | 約1,500万口座(国内最多) | 約1,300万口座 |
| 連携カード | 三井住友カード | 楽天カード |
| 積立のポイント | Vポイント・PayPayポイント等 | 楽天ポイント |
| クレカ積立のポイント還元率 | 最大4.0%(カードのランクと使用額による) | 最大2.0%(カードのランクによる、通常0.5%) |
| アプリの使いやすさ | ◎ (情報量が豊富) | ◎( シンプルで初心者向け) |
| 連携銀行 | 住信SBIネット銀行SBI新生銀行 | 楽天銀行 |
| こんな人に | ・三井住友カードをよく使う人・ポイント還元率を重視したい人 | ・楽天ユーザー・シンプルさを重視する初心者 |
ポイント還元率重視派は「SBI証券」

SBI証券は、手数料が安い、取り扱う商品数が多い、カードや銀行との連携がよいといった理由で選ぶ人が多く、証券口座開設数は国内トップです。
最大の特徴は、クレジットカード積立のポイント還元率の高さです。三井住友カードのゴールド(NL)以上のカードを使うと、積立額の最大4.0%がポイントバック。毎月10万円積み立てれば、それだけで月4000ポイント貯まる計算です。すでに三井住友カードをメインで使っている人には、ほぼ一択と言える選択肢です。
ただし、ポイント還元率はカードのランクによって大きく変わります。一般カード(NL)は0.5%と標準的な水準なので、カードのランクを確認してから選ぶのがおすすめ。
アプリは情報量が多く、慣れてくると非常に使いやすいですが、最初は少し画面がにぎやかに感じるかもしれません。
楽天ユーザーとシンプル派は「楽天証券」

楽天証券の最大の強みは、楽天経済圏との相性のよさです。楽天カードで積立設定をすると楽天ポイントが貯まり、そのポイントをさらに投資に使うことができます。楽天市場や楽天カードをすでにメインで使っている人は、日常の買い物や積立でポイントがどんどん増えていく「楽天経済圏フル活用」が実現します。
アプリはシンプルで直感的に操作でき、投資初心者にも使いやすいと評判です。「画面を見ても何がなんだかわからない」という状態になりにくいのは、入門期に大きなメリットです。NISA口座開設数は国内トップの実績なので安心感もありますね。
さらに楽天証券の推しポイントとして挙げておきたいのは、単元未満株を指値注文できることです。積立投資オンリーから一歩前進し、個別株投資にチャレンジするとなった場合、最初は一株から始めるという手もあります。この単元未満株投資自体は、ほかの証券会社でもできるのですが、いくらで買うという指値注文は楽天証券しかできません。全銘柄ではないですが、ほとんどの銘柄で指値注文ができますので、少額で個別株投資を考えてる人にとっては、有力な決め手となりそうです。
結局どちらを選べばいい?
シンプルに整理するとこうなります。
・三井住友カード(ゴールド以上)を使っている、またはポイント還元率を最大化したい → SBI証券
・楽天カード・楽天市場をよく使う、またはシンプルなアプリで始めたい → 楽天証券
・どちらにも当てはまらない、迷いたくない → どちらでもOK。楽天証券のほうが初心者には使いやすいかも?
ここまでの展開で疎外感を持ってしまったdポイント派の方には、マネックス証券という選択肢もあります。dカードで積立投資を行えば最大3.1%のdポイント還元があります。ただし、マネックス証券は、手数料の面でほか2社に対して劣勢です。
NISA口座外での売買を頻繁に行う可能性が高い人にはおすすめしません。(NISA口座内であれあば売買手数料はほか2社同様無料)
いずれの証券会社を選ぶにしても大事なのは、早く始めて長く続けることです。どこを選んだとしても致命的な失敗にはなり得ないので、気軽に選んでください。
開設時に必ずやっておく2つの設定
証券会社が決まったら、スマホとマイナンバーカードを用意して口座開設へ。申請自体は最短10分で完了します。途中で2つの設定を聞かれますが、ここだけ覚えておけば大丈夫です。
(1)「特定口座(源泉徴収あり)」を選ぶ
税金の計算・支払いを証券会社が全部やってくれます。確定申告不要で、迷わず「あり」一択です。
(2)「NISA口座を同時に申し込む」にチェック
積立投資はNISA口座を使って始めます。口座開設と同時に申し込んでおくのが正解。後から追加するより手間が省けます。
「やっぱり口座を変えたい」も可能!ただし注意点も
NISA口座は1人1口座ですが、金融機関の変更(引っ越し)は可能です。毎年1月1日以降に手続きをすれば、翌年から別の証券会社にNISA口座を移せます。
ただし注意点があります。現在のNISA口座で保有している商品は、そのまま新しい口座には移せません(特定口座や一般口座へ移管するか、売却することになります)。また手続きには数週間かかるため、その間は積立が止まることも。できるなら引っ越しは避けたいものです。
NISA口座は、あなたの資産を20年、30年かけて育てる「投資の家」です。どこで開設しようが、もっとも大切なのは始めること。ここまで読んで決め手がないようなら、NISA口座開設の多いSBI証券か、楽天証券の二択でよいと思います。
文/藤川里絵
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