原作の連載開始から2年後となる1996年より放送をスタートしたTVアニメ『名探偵コナン』。30周年を迎えた2026年までに、1100話以上のエピソードが絶え間なく放送されてきた。なぜこれだけ長く継続し、原作とともに幅広い層に親しまれてきたのだろうか? 主題歌を担当してきたアーティスト、作品愛にあふれるコナンファン、番組制作陣の証言などをもとに〝30〟年支持されてきた〝真実〟を明らかにする!
1クール(3か月)で終わることが多いアニメ業界において、30年続く理由とは? 制作現場と青山先生との信頼関係が作り上げてきた、テレビアニメならではの魅力の秘密を山本監督のインタビューからひもとく。
もはや伝統芸能の域!? TVアニメ30周年〝コナンの型〟を守り続けるプロデューサーの矜持
原作の連載開始から2年後となる1996年より放送をスタートしたTVアニメ『名探偵コナン』。30周年を迎えた2026年までに、1100話以上のエピソードが絶え間な…
質問がある時は、LINEで青山先生と直接やり取りしています

監督 山本泰一郎さん
1961年、神奈川県生まれ。スタジオブーメランに入社しアニメーターとして活躍、その後、2004年フリーに。『名探偵コナン』には1996年の放送開始当初の第34話から参加し、1998年の119話から監督に。2004年『名探偵コナン 銀翼の奇術師』から8作の劇場版監督を務め、2012年667話からTV版の監督に復帰して指揮を執っている。
青山先生との信頼関係が生む原作とはまた違った魅力
アニメ放送開始当時、初代のこだま兼嗣監督の下で演出などを担当していた山本泰一郎監督。現在は鎌仲史陽監督との二人体制だ。人気が続いた理由を監督は、子供だましにせず、大人が見ても楽しめる作品にしたことだと分析する。
「音楽とか脚本を考える時に、当時のプロデューサーが、実写をやってる人を選んだ、みたいなことをちらっと聞いたことがある」
実際、音楽は『太陽にほえろ!』を手がけた大野克夫さん、第1話の脚本は『傷だらけの天使』などの柏原寛司さんが担当している。
「オリジナル脚本でいろんな話をできるというのも大きいかもしれない。事件ごとに犯人や容疑者が違うじゃないですか」
印象的だったのは『紅の修学旅行』での青山先生とのやり取り。
「ラストの部分は、原作とは変わってるんです。蘭と新一のポイントになる話だったこともあり、青山先生のところへ行って打ち合わせしました。コンテを描いて渡して、やりとりして。TVシリーズで青山先生に制作に関わってもらった珍しい話数でしたね」
現在では、オリジナル脚本も青山先生のチェックは受けず、質問がある場合のみ聞いているという。
「最近だと、原作でまだ出ていない昔の話を思い出して表情が変わるシーンがありました。アフレコする際、声優さんにどう演じて欲しいのかを伝えなきゃいけないので、聞きました」
昔は編集部を通してFAXだったが、現在ではLINEで青山先生と直接やり取りしているそうだ。
「原作回で、ちょっと尺が足りなくて追加したエピソードに対して『これはダメ』と連絡を受けたことはありました」
先生の原作回に対する強い思いがうかがえる。信頼しつつも、言うべきことは言う……そんな両者の深い関係性が人気を支えているのだ。
DIME編集部から山本泰一郎監督へ質問!
Q 山本監督が会心の出来!と思っているシーンは?
第118話 浪花の連続殺人事件
2019年1月5日/12日放送

監督を務める直前に演出として担当した、自身の1時間スペシャル。「炎の中で平次と犯人が対峙するシーンがあるのですが、細かくチェックして直した記憶があります」
Q アニオリでも絶対に手を加えないキャラは?
作品の世界観を壊さないために、コナン、蘭、小五郎については原作に準じて描き、キャラクターによっては山本監督の発想でアニオリ特有の表情をつけることもあるという。「最近は演者さんの演技に青山先生も影響を受けていると思うかな」

Q アフレコで起きたユニークなエピソードはある?
アフレコは基本的に全員そろって録音。事件ものなので、法令の扱いなどが難しく、苦労するという。「高山みなみさんが法令に詳しくて、アフレコ中に直されたこともある」

Q 青山先生とのやり取りで思い出深いエピソードは?
第927/928話 紅の修学旅行 鮮紅編/恋紅編
2019年1月5日/12日放送

先生の直筆の原画を使用した唯一のエピソード。「青山先生から『原作の絵通りにしてください』と言われたんで、『じゃあ、描いてください』ってお願いしたんです」
Q デジタルやCGが使えるようになって変わったことは?
撮影台を使っていた時は決まった動きしかできなかったがデジタルになり「カメラワークの自由度が大きくなった。やり過ぎちゃうこともあるけど」

取材・文/内野智子 撮影/タナカヨシトモ 編集/寺田剛治
現在発売中のDIME6月号では今年TVアニメ30周年を迎える「名探偵コナン」を大特集!
アニメ制作の舞台裏から視聴者を惹きつける理由、放送開始から現在まで130曲以上の歴代OP・ED主題歌まで総まとめ! もちろん4月10日に公開となった劇場版『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』の見どころ、監督や主題歌を担当したMISIAさん、荻原千速を演じる声優の沢城みゆきさんなどにもインタビュー。ファン必見の保存版の特集です!
表紙は萩原千速とコナンをあしらった通常版とアニメ30周年を記念したスペシャル版の2種類を用意しました。特別付録の『名探偵コナン』折りたたみモバイルコンテナにも注目!
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