「チェキ」の愛称で親しまれる『富士フイルム』のアナログインスタントカメラ「instax チェキ」をご存知だろうか?チェキが国内で発売されたのは、女子高生がブームを牽引していた1998年(平成10年)。筆者は発売当時をよく知る世代なのだが、フィルムを現像に出さなくてもよい便利さは画期的であった。
『富士フイルム』によると、今日に至るまで51もの関連商品を販売。現在では100以上の国と地域で愛され、累計販売台数は2025年度で1億台を突破した。シェアの約9割は海外で、売上は右肩上がり。売上高は2025年度で2000億円を超え、5期連続で売上がアップするなど好調そのもの。年々ラインナップを拡充しているという。
これを聞いて、ほんとう?と首を傾げるのは筆者だけであろうか?いやもちろん、チェキの魅力は知っている。だがしかし、いまや一人に一台はスマホを持っているといっても過言ではなく、スマホの画質はデジタルカメラを凌ぐ勢いだ。ペーパーレス化やデジタル化もすすんでいる。そんな中、なぜ、あえて今もチェキが選ばれるのか?
そこで2026年4月24日に発売される最新モデル「instax mini 13(インスタックス ミニ サーティン)」の発表会へ。約20年ぶりにチェキに触れて、体験して、ヒットの理由やその魅力をあらためて考えてみた。
撮ったその場で、世界に一枚を分かち合える
会場でわれわれを迎えてくれたのは、現在販売中だという30を超える「instax チェキ」シリーズだ。
かわいらしいパステルカラーに、昭和を感じさせるクラシックなモデル、手のひらサイズのもの、動画を撮れる上位モデル、そしてスマホのデータをチェキフィルムにプリントできるプリンターまで……いやあ、実にバリエーション豊か。ひと口に「チェキ」と言っても、選択肢がこんなにも広いとは!
『富士フイルム』取締役副社長 イメージングソリューション事業部長・山元正人氏によると、チェキの魅力は大きく3つある。カメラそのものの「アナログ感」、プリントした写真をたのしむという「モノ感」、そしてチェキフィルムならではの「独自の質感」。これらがレトロな風合いの写真を撮りたい10~20代の女性を中心に受け、幅広い世代に売れているそうだ。なるほど、もしかしたら近年の「平成レトロブーム」も、チェキのヒットに貢献しているかもしれないな。
会場ではイメージムービーも上映され、そこに「とるだけじゃない あげたいから」というメッセージがあった。そうそう、すっかり忘れていたけれど、チェキ写真は撮ったその場で友人や家族にあげられるのだ。
しかもチェキ写真は、基本的にその一枚しかなく、焼き増しはできない。その上、油性ペンでメッセージを書いたり、シールなどでデコレーションしたりすれば、世界にたった一枚しかないスペシャルになる。あげたりもらったりした人とはより親密になったかのような、甘酸っぱいドキドキ感もあったっけ。
この利点を生かして、アイドルやバンドのライブやファンクラブイベントなどでは、“推し”とチェキで写真が撮れる「チェキ会」なるものも賑わっていると聞く。100円ショップでは、バッグに着けられる専用の保護ケースも人気で、街中を見かけると“推し”の写真を持ち歩いている人もよく見かけるし……。
幸せな思い出を、気軽に撮り、持ち運ぶ。こうした楽しみ方は、デジタル写真では味わえないチェキらしさであろう。
誰でも簡単に撮れるエントリーモデルに新機能「セルフタイマー」を搭載
「instax チェキ」52代目となる最新モデル「instax mini 13(インスタックス ミニ サーティン)」は、チェキのエントリーモデル「instax mini 12(インスタックス ミニ トゥエルブ)」の後継器である。シンプルな操作で、誰でも簡単・キレイに狙い通りの撮影ができる魅力はそのままに、新たに2秒と10秒のセルフタイマーが搭載された。
さっそく操作してみよう。
使い始めは、本体裏から単三電池2本をセット。令和の時代において電池式というところが、かえってエモいではないか。続いてレンズを左にまわして「ON」に合わせると電源が入り、すぐに撮影できる。
さらに「CLOSE-UP」まで回すと、接写や自撮りに最適な「クローズアップモード」に。これでファインダーから見たイメージ通りに、中心をずらさず撮影ができる。
なるほど、これは子どもでも感覚的に操作できそうだ。
「クローズアップモード」の設定方法もわかったことだし、今回新たに追加された機能でセルフィー(自撮り)をやってみよう。それにはセルフタイマーも設定したい。
2秒と10秒のセルフタイマーは、シャッターボタンについているセルフタイマーレバーをまわせば設定できる。2秒なら、レバーをまわすだけ。10秒なら、レバーをまわして2秒保持し、離すと設定できる。2秒は、表情を整えたり、友人や家族と息を合わせたりするのによさそう。10秒は、カメラを置いて引きで撮るのにいいだろう。
さらに「instax mini 13」にはレンズ横に小さな鏡がついており、ここに映ったものが写真にも写る。
これは地味にいい!腕を精一杯伸ばして撮影した挙句、明後日の方向が写って悲しみに暮れたかつての筆者に教えてあげたい。まあ、そんな偶発的な写真も唯一無二の宝物なのだけど。令和の若者は、かわいく盛れた写真が手軽に撮れていいなあ。
実際にセルフィーを撮ってみよう。決め顔をつくるのは、ちょっと照れるな……バシャッ!
シャッター音がすると、ジーッという小さな音とともに、すぐチェキ写真が出てきた。懐かしい、この感じ!
出てきたチェキ写真は、両手でやさしく挟み、温めるとより早く現像できるそうだ。このテクニック、筆者がチェキを撮り始めた頃から変わらない。ただし、ポラロイド写真のようにぶんぶん振るのはNG。きれいにプリントできなくなってしまうという。
余談だが、編集部のアンネンと10秒のセルフィーにトライしようとしたが、土台がふわふわ過ぎてカメラが倒れてしまい、断念。ほんとうならば、付属のストラップがカメラ角度調整アクセサリーとしても使え、三脚がなくともセルフィーができる。カメラを置く土台は安定感のある、硬い素材がよさそうだ。
発売は2026年4月24日
繰り返すが、「instax mini 13」本体とその関連商品の発売は2026年4月24日である。
ちょうどGW間近の行楽シーズン。旅先に持って行き、チェキにしかない味のある写真を残してはいかがだろうか。きっと唯一無二の一枚が、思い出をより濃厚に刻んでくれるにちがいない。
取材・文/ニイミユカ
シル活ブームの次はコレ!話題の「お菓子帳」を100均アイテムで作ってみた
小学生の女児から大人まで夢中になっている「シール活動」(略して「シル活」)。ボンボンドロップなどのぷっくりとしたシールを、シール帳に収集・交換する活動のことだ。…
54万個売れた通勤リュックが〝ランドセル〟に!?親子で使えるエース「ガジェタブルU」が革命的だった
色、素材、かたち……小学校生活に欠かせないランドセルは、年々多様化している。その一つがコロナ禍以降に登場した「セカンドランドセル」だ。 セカンドランドセルとは、…







DIME MAGAZINE





























