■連載/阿部純子のトレンド探検隊
ライオンの食器用洗剤「CHARMY Magica」が、ブランド誕生以降初めての大型リニューアルを3製品で実施。除菌と速乾性が特長の「CHARMY Magica 速乾+カラッと除菌」、油分解酵素新配合で油汚れをラクに落とせる「CHARMY Magica 酵素+」、除菌効果や高い洗浄力ながら手肌にやさしい「CHARMY Magica 手肌+除菌」が、全国で改良新発売された。
ライオンでは「CHARMY Magica」を通じて洗浄の視点から、食品メーカーとの協業による技術開発を進めている。
今回は生ビールのグラスとギョーザを焼くフライパンに着目。いずれも「見えにくい汚れ」が、見た目のおいしさを損ねていることがわかり、それらの汚れを落とす新たな食器用洗剤の洗浄効果の検証を、サッポロビール、味の素冷凍食品と共同で行った。
グラスに残る「水あか」汚れが生ビールの泡の品質に影響を与える
協業の過程で、洗浄後でもグラス内面に気泡が発生するといった生ビールの外観品質が改善されないグラスが存在することが判明。目視では認識しづらい「水あか」が原因ではないかとする仮説を立て、2ステップで検証プロセスを行った。
ステップ1では残存汚れの原因を特定するため、サッポロビールから、外観品質が良好なグラスと、課題のあるグラスの提供を受け、残存汚れ(脂質・たんぱく質・水あか)を分析した。
結果、課題のあるグラスは良好なグラスに比べ、約3倍の水あかが付着していることを確認。脂質やタンパク質は、今回は検出されなかった。
さらに、水あかが付着したグラスと水あか無しのグラスにビールを注いで外観品質を比較。水あか無しでは気泡がほとんど上がらず、水あかがあるものでは壁面から発泡が確認された。結論として、水あかが生ビールの外観品質を低下させる主要因であることが判明した。
グラスを、リニューアルされた新「CHARMY Magica速乾+カラッと除菌」で洗浄すると、水切れが速く、従来品に比べて「水あか」が残りにくくなった。さらに、生ビールを注いだ際に生じる内面の気泡が、従来品と比べて大幅に低減する傾向を確認。
新「CHARMY Magica速乾+カラッと除菌」で洗浄したグラスは、「水あか」が少ないので、生ビールの外観品質を良好に保つことがわかった。
「ビールの白い泡は、見た目の美しさだけでなく、黄色の液体を塞ぐことで、液体の酸化を防ぐ役割があります。泡を長持ちさせるためには、きめ細やかな均一な泡であることが重要です。
グラスの内側につく気泡があると、ビールの泡が粗くなってしまいます。粗い泡は消えるのが早く、つまり液体に蓋をする時間が短くなってしまうので、液体の酸化につながってしまうことになります。グラスの内面がきれいに洗浄されていると、蓋の役割をしてくれるきめ細やかな泡ができるので、見えない汚れの原因が分かった今回の検証は非常に有意義なものだと思っています。
洗浄、注ぎ方などのいくつかの要素が組み合わさっておいしい生ビール体験が完成します。今回の検証で、家飲みだけでなく、飲食店のグラス洗浄へのこだわりに目を向けるきっかけにもしたいと考えています」(サッポロビール 黒ラベル ブランドマネージャー 黒柳真莉子氏)
ライオン リビングケアマイスター・杉本美穂氏にグラスの洗い方のコツを教わった。
グラスを洗うスポンジは、油汚れの多い食器や調理用具とは分けて、グラス専用のものを用意する。
使いやすい形は、内底の隅々まで手が届く四角いもの。内側と外側が同時に洗える二股スポンジは、手の入りにくいグラスやストレートなジョッキなどを洗う時に便利。
また、研磨粒子入りの硬いスポンジは、ガラスに傷がついてしまうのでNG。傷がつくと見た目が悪くなるだけではなく、その傷に汚れが引っ掛かりやすくなってしまうので注意。
洗い物にグラス以外の食器や調理器具がある場合は、他のものとは一緒に洗わず、最初にグラスだけを洗うようにする。
食器用洗剤をつけたスポンジで、口をつけるグラスの上部だけではなく、内側、内底、手が触れる側面も丁寧に洗って、油汚れを徹底的に排除する。
すすぎの際は、手の感触と目視で汚れ落ちを確認。ぬるぬるした感触があるところは、油汚れが残っているしるしなので、さらに丁寧に洗うようにする。
ふきんの汚れや繊維がつかないように、自然乾燥で乾かす。風通しが良くなるように密閉せずに、水切りカゴや網などにグラスを逆さに置いて水を切るようにする。
ぬれたふきんなどの上に伏せて置くのは、乾きにくいだけでなく、蒸れたニオイも付きやすくなるのでNG。
グラスに水あかを残さないことも重要なので、「CHARMY Magica速乾+カラッと除菌」を使ってすばやく水を切ることがおすすめ。
フライパンに残る食材由来の複合汚れが張りつく要因に
本連載でも紹介した、SNSが発端となった「ギョーザがフライパンに張りつく」課題に対し、失敗なく焼き上がる感動体験の提供を目指す、味の素冷凍食品のプロジェクト「冷凍餃子フライパンチャレンジ」。生活者から3520枚のフライパンが提供され、ライオンはその一部(160枚)を借用し、汚れ・洗浄の視点から張りつき要因を検証した。
劣化したフライパンを使った調理も想定!味の素冷凍食品「ギョーザ」永久改良の軌跡
■連載/阿部純子のトレンド探検隊 Xの投稿から始まった「冷凍餃子フライパンチャレンジ」 「味の素冷凍食品」は、1997年に油なし調理化、2012年には油なし、水…
フライパンに残存する汚れは、食材由来の「でんぷん・脂質・たんぱく質」による複合汚れであると考えられ、今回の検証の結果、張りつきやすいフライパンには、より多くの「脂質」が残存していることが示唆された。この「脂質」はフライパンの繰り返し使用による、傷等にわずかに蓄積する油であって、調理をするときのフレッシュな油とは異なる。
新たに脂質分解酵素を配合した新「CHARMY Magica酵素+」は、脂質分解酵素を含まない従来品と比べて、「脂質」洗浄力が上回ることを確認。
また、新「CHARMY Magica酵素+」で洗ったフライパンでは、ギョーザの張りつき度合いが改善されて、きれいにギョーザが焼きあがった。
「味の素冷凍食品は、『永久改良』を掲げて、常に生活者のライフスタイルに合わせて商品を進化させています。今回の検証は、料理を作って、食べ終わって片付けるまでの一連の行動で、いかに生活者にストレスなく、おいしく楽しい時間を過ごしていただけるかということに目を向ける、一つのきっかけになったのではないかと思っています。
たんぱく質や脂質の汚れというのが焼き加減に影響があることも学ばせていただきました。情報を開発メンバーとも共有していき、生活者への確かな答えとしてお届けしたいと思います」(味の素冷凍食品 戦略コミュニケーション部 PRグループ長 勝村敬太氏)
【AJの読み】食器や調理器具の洗い方が、味や見た目にも影響を及ぼす
食べ終わったあとの後片付けは面倒な作業でもあり、洗い方まで気を配るという人は多くないかもしれない。今回、ライオンとサッポロビール、味の素冷凍食品との異業種の共同検証で、食器や調理器具の洗い方が、味や見た目にも影響を及ぼすことがわかった。
「グラスに注ぎ入れたら、泡がすぐに消えてしまう」「飲むとなぜか生臭いニオイがする」「グラスがくもっている」。これらの状態はグラスの洗い方に問題があるとのこと。おいしくビールを飲むにはグラスは非常に重要。杉本マイスターの洗い方のコツをぜひ参照してもらいたい。
フライパンは、見た目はきれいになっていても、実は細かい傷などに汚れが蓄積されていき、それらが張りつきや焦げの原因にもなる。しかし今回の検証で、張りつきが気になるようになったフライパンでも、きれいに洗ってから再度調理すると、焼きの状態が改善するということもわかった。
フライパン調理の後に、こびりつきや焦げつきをどう落とせばいいのか悩ましいところ。ライオンの生活情報メディア「Lidea」にある、「こびりつき・焦げつきを落とす洗い方」をぜひ参考に。
取材・文/阿部純子
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