
OPPOは2026年4月、日本市場向けとして初となるハイエンドフォルダブルスマートフォン「OPPO Find N6」を発表した。
これまで海外市場では4世代にわたり折りたたみスマートフォンを展開してきたが、品質に対して非常に厳しい日本市場への投入は、納得のいく製品が完成するまで見送られてきたとのこと。本作は、2018年の専用研究施設設立から8年の歳月と約600億円の研究開発費を投じ、3500件以上の特許技術を注ぎ込んだ、まさに集大成ともいえる1台である。
2026年4月15日(水)より販売が開始される本機について、発表会およびグループインタビューで明かされた詳細な全貌をまとめる。
究極のフラットさを実現した「折り目問題」の根本解決
折りたたみスマートフォンの大きな課題である「ディスプレイの折り目」を払拭するため、OPPOはヒンジ構造と画面素材を根本から見直した。
新たに採用された「第2世代チタニウム高精度ヒンジ」は、レーザースキャンと3D液体プリント技術を用いて5ピコリットル単位の微細な樹脂を重ねることで、ヒンジ表面の段差をわずか0.05mmに抑え込んでいる。
さらに、4軸の対称構造によってディスプレイにかかる力を均等に分散し、ウォータードロップ型の折り曲げ構造を従来より11%幅広にすることで、折り目の深さを大幅に低減した。カーボンファイバー製の支持プレートと組み合わせることで、軽量かつ強固な構造を実現している。
メインスクリーンには、自己修復度99.9%を誇る「フレックスガラス」を採用。変形や衝撃への耐久性が向上し、60万回の開閉テストをクリアしている。これにより、ドイツの第三者認証機関TUV Rheinland社から「折り目最小化認証」を取得し、長期間使用しても折り目をほとんど感じさせない「世界一フラットなディスプレイ」を実現した。
■洗練された薄型軽量デザインと最高峰のディスプレイ
本体は折りたたんだ状態で厚さ約8.9mm、開いた状態で約4.2mmという薄さを誇り、重量は約225gに抑えられている。フレームの縁には1mmのラウンドカーブが施され、手に持った際の自然なフィット感と美しいデザインを両立した。本体側面には新たに「Snap Key」を搭載し、AI機能やカメラ、マナーモード切替など、よく使う機能へワンタッチでアクセスできる。
カラーは、ヒンジ装飾に金素材をあしらった「ブロッサムオレンジ」と、メタリックな「ステラーチタニウム」の2色展開。
ディスプレイは約8.1インチのメインスクリーン(QXGA+)と、約6.6インチのカバースクリーン(フルHD+)で、いずれも最大120Hzのリフレッシュレートに対応するAMOLEDディスプレイを採用。カバースクリーンのベゼルは約1.4mmと極細で、深い没入感を提供する。
ピーク輝度はメインが2500nit、カバーが3600nitに達し、強い日差しの下でも鮮明な表示ができる。さらに、寝室などの暗所では1nitの超低輝度まで落とすことができ、高周波PWMアイケア調光により長時間の使用でも目が疲れにくいとされる。
■過酷な環境に耐える強靭な耐久性と大容量バッテリー
薄型ボディの折りたたみモデルでありながら、IP56/58/59という最高水準の防塵・防水性能を備える。真水への水没や高圧洗浄の水圧、さらには80度の熱湯噴射にも耐えうる仕様であり、過酷な環境でも安心して使用できる。フレーム素材には傷や劣化に強い航空宇宙グレードのアルミニウム合金を採用した。
バッテリーには、最先端のOPPOシリコンカーボンアノードテクノロジーを用いた大容量6000mAhバッテリーを搭載し、連続約26時間の動画再生が可能である。最大80WのSUPERVOOCフラッシュチャージ(急速充電器同梱)と、最大50WのAIRVOOCワイヤレス充電に対応する。ソフトウェアの加熱技術により、マイナス20度の極寒環境下でも充電と使用が可能となっている。
■Hasselbladと共同開発した新次元のカメラシステム
背面のカメラユニットには、スウェーデンの名門カメラメーカー「Hasselblad(ハッセルブラッド)」と共同開発したシステムを採用している。広角カメラは約2億画素、1/1.56インチの大型センサーとF1.8、光学式手ぶれ補正(OIS)を搭載。超広角カメラは約5000万画素、ペリスコープ望遠カメラは約5000万画素で極薄ボディにペリスコープ構造を収め、光学3倍、AI補正で最大120倍のデジタルズームに対応。最短10cmのマクロ撮影も可能となる。
加えて、画像を細かく分割して色温度を検知し、OPPO独自のLUMOイメージエンジンで補正を行うことで、複雑な照明下でも人間の目で見たままのリアルな色を再現する約200万画素のマルチスペクトルカメラも備える。
Hasselbladのクラシックカメラ「X2D」の色合いをシミュレートする「マスターモード」や、65:24のシネマティックな比率で撮影できる「XPANモード」を楽しめる。動画性能においても、4K 120fps Dolby Vision撮影に対応し、明暗差の大きいシーンでもプロレベルの滑らかな映像を記録できる。
■圧倒的パフォーマンスと「ColorOS 16」の進化
プロセッサには、Qualcommの最新Oryonアーキテクチャと3nmプロセスを採用した「Snapdragon 8 Elite Gen 5」を搭載。16GBのメモリと512GBのストレージを備え、OPPO独自のトリニティエンジン技術によりチップレベルでの最適化が行われている。
OSにはAndroid 16ベースの「ColorOS 16」を採用。ルミナスレンダリングエンジンの搭載によりアプリのクリック応答速度が40%向上し、アクアダイナミクス機能によってシステム通知を直感的に表示する。
大画面を活かしたマルチタスク機能も飛躍的に進化している。4本指のピンチジェスチャーでウィンドウサイズや配置を自在に調整できる「Free-Flow Window」機能により、最大4つのアプリを同時にストレスなく操作できる。
また、独自機能「O+ Connect」により、iOSデバイスとシームレスにファイルを共有したり、iPhoneへの着信や通知をOPPOデバイスで受け取ることが可能。PCやMacに画面をミラーリングし、キーボードで操作することもできる。残念ながら、現時点ではOPPO Find X9で対応したAirDropとの相互接続に関するアナウンスはない。
■日常と仕事を革新する最先端のAI機能
賢い情報アシスタントとなる「AI Mind Space」を搭載しているのも特徴。3本指でのスワイプや側面のスナップキーを押すだけで、AIが画面内の情報を要約・分類・タグ付けし、日時を検出してカレンダーへの登録を提案する。保存された情報はキーワードで一括検索が可能である。
写真編集機能もAIの力で強化された。薄暗い場所でのポートレートを最適化する「AIポートレートグロー」、不要な被写体を消去する「AI消しゴム」、ピンボケを修正する「AIぼけ除去」、ガラスの反射を取り除く「AI反射除去」のほか、目をつぶってしまった写真を過去のデータから自然に修正する「AIパーフェクトショット」など、実用的なツールが揃っている。
■産性を飛躍させる「OPPO AI Pen Kit」
大画面の魅力をさらに引き出す専用スタイラスペン「OPPO AI Pen Kit」も、別売だが用意された。4096段階の筆圧感知に対応し、メイン画面だけでなくカバースクリーンでも快適に描写できる。専用ケースに収納するだけでペアリングと充電が完了し、わずか3分の充電で約60分使用可能となる。
AIとの連携が本製品の大きな特徴であり、手書きのラフなメモを囲うだけでAIが内容を理解し、マインドマップやチャート図を生成してExcel等に出力できる「AIチャート」機能や、簡単なイラストから精巧なアート画像を生成する「AI イメージ」機能など、アナログとデジタルをシームレスに繋ぐ体験を提供する。
■手厚いサポート体制と価格・販売戦略、そして今後の展開
販売価格は31万8000円。高価格帯ではあるが、世界市場のグローバル版の中では日本が最も安い価格設定となっており、日本市場への意気込みが伺える。2026年4月15日より発売される。
販売チャネルはau +1 collection、MVNO(IIJmio、AEONモバイル)、大手量販店、ECサイト(OPPO公式オンラインショップなど)で幅広く展開される。
OSバージョンアップは5回、セキュリティアップデートは6年間保証される。万が一のための「無償フィルム貼り替えサービス」や「代替機無償貸出」といったプレミアムサービスが標準付帯するほか、自己負担金0円でメーカー公式修理を受けられる「O Care保証サービス(有償)」も用意されている。
また、数量限定特典として、本体購入者に「OPPO AI Pen Kit」と専用ケースのセットが無料でプレゼントされる(ペン単体は1万9800円で公式オンラインショップ限定販売)。
さらに発表会の最後には、カメラ性能を極限まで高めた上位モデル「OPPO Find X9 Ultra」を2026年夏に日本市場へ投入することも予告され、OPPOの日本市場におけるハイエンド戦略の本格化が示された。
取材・文/佐藤文彦
折りたためるだけじゃない!最新スマホ「OPPO Find N6」のビジネスツールとしての完成度
折りたたみスマホ市場をけん引するサムスンは、2025年にGalaxy Z Fold7/Flip7を発売した。つまり、実に7世代もの折りたたみスマホが登場している…







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