小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

話題の「50年ローン」ってどうなの?プロが明かす住宅ローンの本当の損得

2026.05.09

住宅ローンの借入期間は、これまで最長35年が一般的であったが、最近では最長50年まで組める50年ローンが登場した。

映画『正直不動産』と超コラボ!不動産の最新事情を大特集したDIMEの5月発売号、表紙は山下智久さん!

5/15発売のDIME7月号は映画『正直不動産』とコラボした不動産特集!  情報非対称性の象徴とも言える不動産業界。嘘をつけなくなった営業マン・永瀬財地の活躍を…

注目が集まる新たな選択肢「50年ローン」とは?

50年ローンとは、借入期間が35年を超え、最長50年に設定された変動金利型の住宅ローンのことをいう。なお、全期間固定金利型では、住宅金融公庫が長期優良住宅などを対象に「フラット50」を提供している。

50年ローンは、一般的な借入期間よりも長いため、毎月の返済額が少なくなり、給料が低い若いうちからでも、希望の家を購入できることで注目を集めている。

一方で、借入期間が35年を1カ月でも超えると、当初から金利が上乗せとなり、適用金利が高くなる。

また、金融機関は完済時の年齢を規定していることから、50年で借りるためには、完済時の年齢が、規定の完済時の年齢を超えないような年齢で契約しなければならない。例えば、完済時の年齢を80歳未満までとする金融機関であれば、借入期間を50年としたい時、29歳までに契約する必要がある。

2026年5月時点で、50年ローンの取扱いのある主な金融機関は以下の通りだ。

金融機関上乗せ金利(年利)
PayPay銀行+0.1%
住信SBIネット銀行+0.15%
auじぶん銀行+0.1%
SBI新生銀行+0.1%
楽天銀行借入内容や審査による
イオン銀行+0.1%
50年ローンを扱う主な金融機関(2026年5月時点)

ネット銀行で続々と50年ローンが登場し、地銀でも取扱いのある銀行が増えてきている。

50年ローンのメリット・デメリット

50年ローンのメリットとデメリットは以下の通りだ。

■メリット

・毎月の返済額が少ない

・若い世代でも持ち家を持つことができる

・長期の保障を付加できる

■デメリット

・支払利息の負担が重くなる

・定年後に返済が残る

・金利が上乗せされる

50年ローンの最大のメリットは毎月の返済が少なくなることだ。20代でまだ年収が低い時に住宅ローンを借りると、返済負担率が高くなり、審査が通らなかったり、審査に通って借りることができても返済に窮したりする可能性がある。

例えば、借入金額4000万円(年利0.95%)で借入期間が35年の場合は、毎月の返済額が約11万円だが、借入期間が50年なら毎月約8万円の返済で済む。

月収が30万円で毎月の返済が11万円だと、返済負担率は約37%とかなり高くなり、そもそも審査が通らない可能性も。そして、借りられたとしても、手取りが24万円なら残り13万円で生活しなければならなくなり、生活が立ちいかなくなる懸念もあるだろう。

一方、毎月8万円の返済であれば返済負担率は約27%とかなり軽くなり、審査が通る可能性が高くなるだけでなく、同じく手取り24万円でも16万円も残る。

このように、毎月の返済が軽くなることから、20代でも希望の家を購入することが可能となるのが、50年ローンの魅力なのだ。

また、最近では住宅ローンに付加する団信の保障が充実していることから、元気な若いうちから保障を付加できる。上乗せ金利なしでも、がん、3大疾病、全疾病保障が付帯されている団信もあり、万が一病気になった場合、入院期間中に返済が免除されたり、ローンの残債がゼロになったりする保障が受けられる。

他方、デメリットは支払利息の負担が重くなることだ。

支払利息は借入期間中に対してかかるため、借入期間が長ければ長いほど、その分多く発生する。そして、借入期間が50年となると、定年後に返済が続くことになるため、余裕がある時に繰上げ返済をする必要が出てくる。

また、50年では金利が上乗せされ、適用金利も高くなるので注意したいところだ。

※返済負担率=毎月の返済額÷月収×100(%)

50年 VS 35年、住宅ローンの正解はどちらか?

借入期間50年35年50年と35年の差額
毎月返済額83,774111,984-28,210
総返済額50,264,54147,033,3233,231,218
支払利息10,264,5417,033,3233,231,218
借入金額4000万円、年利0.95%で借入時の返済額と支払利息(円)※ボーナス払いなし

4000万円の借入金額、年利0.95%で借りた場合、50年ローンと35年ローンで比較すると、総返済額と支払利息は、50年ローンの方が約320万円も多くなり、支払利息の負担がかなり重くなる。

また変動金利であるため、将来金利が上がればさらに支払利息の負担が重くなる可能性はある。

一方で、50年ローンの方が毎月の返済額を少なくすることができ、毎月約3万円負担が軽くなる。

 50年ローン35年ローン
毎月返済額少ない多い
総返済額多い少ない
支払利息多い少ない
繰上げ返済必須任意
団信保障期間長い短い
金利変動リスクかなり大きい大きい
返済不能リスク小さい大きい

支払利息が重くなる50年ローンは、35年より損をしてしまうように見えるが、変動金利で借入期間が長いローンを借りる場合には、返済不能リスクを低減するというメリットがある。

変動金利(元利均等返済)は、適用金利が6カ月ごとに変動し、5年ごとに返済額の見直しが行われる。ローンにおいての最大のリスクは、見直し後に返済額が増えた時に返済に窮することである。

50年ローンはもともと、35年に比べると毎月の返済額が抑えられているため、返済額増加にも対応しやすい。また、50年ローンは団信の保障を長く受けることができるため、保障の恩恵を受けやすい。

50年ローンを借りる時は、繰り上げ返済の計画を立てておこう

若いうちから家を購入すれば、その分賃貸住宅の家賃の支払いをしなくて済み、団信の保障を長く受けられる。若いうちは、毎月の返済額が大きすぎると返済に窮する可能性があるため、毎月の返済額を抑えられる50年ローンは一つの選択肢となるだろう。

一方で、借入後は、繰上げ返済をいつするのか、ライフプランや収入を鑑みて計画を立てなければならない。このようにそれぞれのメリット・デメリットを理解し、自分に合った住宅ローンを選択してほしい。

文/大堀貴子

映画『正直不動産』と超コラボ!不動産の最新事情を大特集したDIMEの5月発売号、表紙は山下智久さん!

5/15発売のDIME7月号は映画『正直不動産』とコラボした不動産特集! 

情報非対称性の象徴とも言える不動産業界。嘘をつけなくなった営業マン・永瀬財地の活躍を描く『正直不動産』が、ついにスクリーンへ。DIME最新号では、この話題作と総力コラボの特集を展開します!
「今、家は買い時なのか?」「不動産業界にはびこる『不都合な真実』とは?」
激変する2026年の住宅ローン事情から、AI査定の最前線までを徹底解剖。作品のスリリングな展開を楽しみながら、一生モノの「見抜く力」が身につく、ビジネスパーソン必読の決定版特集です。

表紙を飾るのは映画『正直不動産』で主人公の営業マン・永瀬財地を演じる山下智久さん。表紙だけでなく、山下さんの撮り下ろし10Pインタビューが特集の巻頭を飾ります!

さらに第二特集では人気お笑いコンビ・カナメストーンをゲストに迎え、メンズ美容の最新事情を大特集。話題のDIMEイチ押しアイテム、ウーノ『4Dオールインワンシャンプー スマート/ボリューム』の1回分をセットにした特別付録にも注目! 常識を覆すような洗い心地&仕上がりを今すぐ体感してみてください。

Amazonで購入する 楽天ブックスで購入

7netで購入する

■DIME SPECIAL
不動産は今買うべきか? 見送るべきか?
業界のウソを見抜いて理想の物件をつかめ!
知らないと一生損する不動産のウソ、ホント

不動産は今が買い時か、それとも待つべきか。
価格や立地、将来性について当たり前のように語られる業界の常識は、はたして信用していいのか──。
不動産のウソとホントを整理し、一生モノの知識を身につけよう。

1984年生まれ41歳、3児の母です。南山大学法学部卒業後、大手証券会社の営業を経験し、働きながらCFPを取得。その後退職し、夫のタイ駐在へ帯同し、タイ語検定3級を取得。帰国後、証券会社での経験を活かして、金融ライターになりました。そのなかで、さらに税の知識も深めるため、税理士試験を受け、5科目のうち、簿記論、財務諸表論、所得税に合格。その後、再び夫の中国駐在へ帯同することになり、オンラインの会計大学院で税理士資格を取得することを目指し、現在税理士試験2科目免除申請中。中国語のHSK5級を取得し、今はHSK6級の勉強中です。趣味は、旅行と中国時代劇ドラマを見ること。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2026年4月16日(木) 発売

『コナン』はなぜ、ヒットし続けるのか?伝説の第1話から劇場版最新作まで、制作の裏側に迫る!特別付録には劇場版ロゴの折りたたみモバイルコンテナも!さらに第2特集では躍進を続ける『無印良品』の知られざる活用術を大公開!衣食住を網羅する名品の数々を徹底調査!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。