2026年3月27日、東京ビッグサイトにて「東京モーターサイクルショー2026」が開幕した。今回のショーの最大のトピックスは、かつてのクラスリーダーたちの「復活」と、自動変速や電子制御サスペンションといった「自動化・高度化」の加速だ。ライダーの負担を減らしつつ走りの楽しさを最大化する技術が、もはやコンセプトではなく市販レベルとして各社から出揃った。会場の熱気と共に、主要メーカーの注目モデルをレポートする。
ホンダ:4気筒400ccの再臨とV3エンジンの衝撃
今回のホンダブースで最も熱い視線を浴びていたのが、新世代の400cc直列4気筒エンジンを搭載した「CB400 SUPER FOUR E-Clutch Concept」だ。教習車としても親しまれ、惜しまれつつ生産終了となった「CB」が、次世代の技術をまとって帰ってきた。
注目は、造形美を追求した4本から1本に集合するエキゾーストパイプだ。さらに、フルカウルを装備し、よりスポーツ走行に特化した「CB400 FOUR E-Clutch Concept」もサプライズ公開された。
これら新型CBに共通して搭載されるのが、クラッチレバー操作なしで発進・変速を可能にする「ホンダ E-Clutch」だ。これにスロットルバイワイヤシステム(TBW)を組み合わせることで、4気筒らしい鋭いレスポンスとイージードライブを両立。価格は140万円~190万円台(予想)と、かつての400ccクラスとしては高価だが、その価値に見合うだけの「ネクストステージ」を提示している。
技術展示では、電子制御スーパーチャージャーを搭載したV型3気筒エンジン「V3R 900 E-Compressor Prototype」が異彩を放っていた。900ccながら1200cc並みのパワーを発揮しつつ、高い燃費性能を実現するという意欲作だ。
また、電動化の流れを象徴するFUN MOTORCYCLEタイプの電動ネイキッド「Honda WF7」も公開された。実は第102回箱根駅伝で先導用の白バイとして投入されており、内燃機関の進化と電動化の両輪で攻めるホンダの姿勢が明確になった。
ヤマハ:創立70周年を祝う伝統の「インターカラー」
ヤマハ発動機創立70周年、そしてXSRシリーズ10周年というダブルアニバーサリーを迎えたヤマハ。その主役は、往年のファンを歓喜させた「XSR900 GP」のUSインターカラーだ。昨年は赤が話題となったが、今年は満を持して「黄色」が登場。アクセサリーセットを組み込めば、80年代を席巻した伝説のファクトリーマシン「YZR500」を彷彿とさせるスタイルが完成する。
スズキ:イタリアンデザインと進化した「GX」の系譜
スズキブースでは、イタリアのスタジオが手掛けたネオレトロモデル「GSX-8T」が注目を集めた。流麗なラインは非常にオシャレ。これに対して日本的なネイキッドがビキニカウル等を装備した「GSX-8TT」である。レトロな外見とは裏腹に、クイックシフター等を含む電子制御システム「S.I.R.S.(スズキインテリジェントライドシステム)」を搭載し、最新のライディングプレジャーを提供する。
カワサキ:伝統の「Z」ワールドプレミアとフラッグシップの威信
BMW:オートマチック・シフト・アシスト(ASA)が変える旅の形
私自身、愛車の「R 1300 GS」でASAを使用しているが、この機能は重量級のアドベンチャーバイクにおいて「立ち転け」のリスクを劇的に減らしてくれる。特にオフロード走行での坂道発進やスタックからの脱出時には、エンストの心配がないため絶大な威力を発揮する。
会場では新型スポーツツアラー「R 1300 RS」にもASAが搭載されており、ヤマハの「Y-AMT」と共に、今後のスポーツバイクにおける「自動変速」の潮流を決定づけるものになるだろう。
ハーレーダビッドソン:150万円を切る戦略的スポーツモデル
ハーレーダビッドソンが放った話題作が、975ccのVツインを搭載したスポーツモデル「ナイトスター(RH975)」だ。特筆すべきはその148万8800円という価格。ブラッドオレンジのタンクとブラックアウトされたエンジンのコントラストが鮮やかで、車両重量220kg、シート高705mmというスペックは、初めての大型ハーレーを検討する層にとって非常に魅力的な一台となっている。
写真・文/ゴン川野
注目は新型「CB400SF」と「カブハウス」、東京モーターサイクルショー・ホンダブースの見どころ
毎年春に開催されるバイクの祭典といえば、モーターサイクルショー。中でも毎年その展示内容が注目を集めるのが、ホンダモーターサイクルジャパンのブースです。 今回の記…







DIME MAGAZINE





































