今年「道路交通法施行令」と「道路交通法」が改正され、4月1日からは自転車の違反対策が強化、9月1日には生活道路の法定速度が時速60kmから30kmに引き下げられる。
生活道路でのスピード違反の取り締まりに力を発揮する「可搬式オービス」
生活道路とは、住宅街などにある中央線や通行帯がない道路のこと。そこで威力を発揮するのが「可搬式オービス」だ。
オービスは「速度違反自動取締装置」のことで、「固定式」「半固定式」「可搬式」などの種類がある。主に使われてきたのが固定式で、機器が大きく高速道路や幹線道路などで使用される。一方、生活道路でのスピード違反の取り締まりに力を発揮するのが、可搬式だ。
可搬式は名前のように速度測定装置を移動させることができ、利点を茨城県警察本部交通部交通指導課は、「場所や天候を選ばず、少人数で取り締まりが可能です。茨城県では、朝夕の通勤・通学時間帯における通学路、幹線道路の抜け道になるような生活道路などで運用しています」と説明した。
さらに可搬式オービスは、ほかにも利点がある。違反切符をその場で作成するのではなく、後日警察署などに違反者を呼び出して作成し告知するため、測定場所のスペースや人員が少なくて済む。生活道路での取り締まりで、効果を発揮するのは間違いない。
茨城県警察本部によると、すでに効果は上がっているようだ。現在、2機の可搬式オービスを稼働させているが、令和8年度中にはさらに2機増やす予定なのだ。
「可搬式オービスを稼働させた路線では、通過車両の平均速度が低下しています。また可搬式を稼働する機会の多い幅員5.5m未満の道路における交通事故の件数は年々減少しています」
学校関係者や近隣住民からは、「車両が速度を下げて通行している」との報告と感謝の言葉が寄せられている。神出鬼没な可搬式オービスの取り締まりによって生活道路でスピードを出す危険な運転が減れば、地域住民だけでなく、安全運転を心がけている優良ドライバーにとっても朗報だ。
可搬式オービス
軽量&コンパクトだから持ち運びが容易!
速度測定機器が小型軽量なので、歩道がない場所にも設置できる。オービス稼働を示す看板を出す必要もないので、ゲリラ的な取り締まりが可能に。
移動できるから神出鬼没!!


固定式オービス
特定の場所に常時設置され24時間監視
測定装置は大型で、高速道路や一般道路の上に複数が設置され、常時取り締まりを行なう。

半固定式オービス
固定式オービスと比べて設置コスト減!
高速道路上にある設置台に速度測定装置を不定期に設置し、設置中は24時間フル稼働する。

取材・文/金子長武 写真提供/茨城県警察 編集/寺田剛治







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