ゴルフは技術と同じくらい、マナーやエチケットが重要視されるスポーツだ。
しかし、ゴルフマナーの多くは明文化されていない暗黙のルールとして存在しており、初心者にとっては「何に気をつければいいのか分からない」と感じやすい側面がある。
そこで、セミパーソナルゴルフレッスン「チキンゴルフ」を展開するクリアはこのほど、運営メディア「ゴルフの学び舎」にて、20代以上のゴルファー334名を対象に「初心者ゴルファーが不安に感じるゴルフマナー」に関するアンケート調査を実施し、その結果を発表した。
本調査において回答者の年齢層は30代が37.7%と最も多く、次いで40代が27.2%を占めていた。ゴルフ歴では3年以上の層が38.9%で最多となった一方、1年未満の層も合計36.0%にのぼり、初心者から経験者まで幅広い層からの回答が集まった。
約9割が「ゴルフを始めた当初、マナーに不安を感じていた」と回答
ゴルフを始めた当初のマナーへの不安について、約9割のゴルファーがマナーに対して不安を感じていたことがわかった。
一方で、「全く感じていなかった」と回答したのはわずか3.3%にとどまり、大多数のゴルファーがマナーに対して何らかの不安を抱えながらゴルフを始めていることが推察される。
ゴルフはプレー中の振る舞いや暗黙のルールが多く、技術面だけでなくマナー面でも「間違っていないか」という心理的な負担を感じやすいスポーツであることがうかがえる。
ゴルフ歴が短いほど不安は強い?経験年数別の傾向
ゴルフ歴別にマナーへの不安度をクロス集計したところ、ゴルフ歴が長い層ほど「不安を感じていた」と回答する割合が高い傾向が見られた。
【「非常に感じていた」「多少感じていた」と回答した割合】
・6ヶ月未満:78.7%
・6ヶ月~1年未満:88.1%
・1~3年未満:88.1%
・3年以上:91.5%
ゴルフ歴3年以上の層では91.5%が不安を感じていたと回答しており、すべてのゴルフ歴の中で最も高い割合となった一方、ゴルフ歴6ヶ月未満の層では78.7%と、他の層と比べてやや低い結果となっている。
この傾向には、経験年数による”マナーの認識差”が関係していると考えられる。
ゴルフ歴が長くなるほど、さまざまな場面やシチュエーションを経験する中で「あのとき失礼だったのではないか」「本当はこうすべきだった」と、後から気づくケースが増える傾向にあるだろう。
反対に、ゴルフ歴6ヶ月未満の層は、まだ経験が浅いために「何が分からないか分からない」状態である可能性が高く、不安として自覚しにくい段階にあると推察される。
この結果から、マナーへの不安はゴルフ歴に関係なく多くのゴルファーが感じているものであり、早い段階で正しいマナーを学ぶことが、長期的な不安の軽減につながるといえるだろう。
6割超が実際にマナーの「失敗経験あり」と回答
実際に「これは失敗した」と感じたゴルフマナーの経験について調査したところ、62.9%(210名)が「失敗経験がある」と回答した。
実際にアンケートの自由回答には、以下のような声が寄せられている。
これらの声からも、マナーの失敗は技術的なミスショット以上に「周囲への迷惑」や「人間関係への影響」を意識させるものであることが読み取れる。
特にビジネスゴルフや接待の場面では、マナー違反が相手との関係性に直結しうるため、心理的なダメージがより大きくなる傾向があると考えられる。
失敗後は「申し訳ない気持ち」になる人が多数
マナーの失敗をしたときの気持ちについて調査したところ、「申し訳ない気持ちになった」が61.9%(130名)で最多となった。
次いで「とても恥ずかしかった」が24.8%、「周囲の目が気になった」が11.4%と続いており、多くのゴルファーがマナーの失敗に対して強い心理的な負担を感じていることがうかがえる。
一方で、「特に気にしていなかった」と回答した人はわずか1.9%にとどまり、ほぼすべてのゴルファーが何らかの形でネガティブな感情を抱いていることがわかった。
失敗を指摘するのは「同伴者」が最多、一方で「空気が悪くなった」経験も
マナーの失敗をした際に誰から注意を受けたかを調査したところ、「同伴者に注意された」が53.8%(113名)で最多となった。
半数以上が同伴者からの指摘でマナー違反に気づいている一方、注目すべきは「注意はされなかったが空気が悪くなった」と回答した人が15.2%にのぼっている点だ。
直接指摘される場合は、その場で正しいマナーを学ぶ機会になり得るが、注意されずに空気だけが悪くなるケースでは、何が問題だったのか分からないまま不安だけが残る可能性がある。
このような「気まずさ」の経験が積み重なることで、ゴルフ自体を楽しめなくなったり、ラウンドへの参加をためらうようになったりするリスクも考えられるため、マナーは「失敗してから学ぶ」のではなく、事前に正しく知っておくことが、安心してゴルフを楽しむための近道だといえるだろう。
初心者が「最も不安に感じるマナー」TOP3
ゴルフマナーで「特に不安を感じやすい場面」について複数回答で調査したところ、「プレー進行スピード」が58.7%(196名)で最多となり、2位以下に15ポイント以上の差をつける結果となった。
プレー進行スピードへの不安がダントツで高い背景には、「周囲に迷惑をかけたくない」という心理が強く働いていると推察される。
実際に経験した失敗の1位も「プレー進行が遅れてしまい、後ろの組を待たせた(52.9%)」であり、不安に感じている場面と実際の失敗が一致していることがわかる。
2位の「グリーン上での立ち振る舞い(43.4%)」も、4割以上のゴルファーが不安を感じている場面だ。また、3位には「ティーショットの順番・立ち位置」と「服装・身だしなみ」が同率26.0%で並んだ。
これらは一見すると基本的な項目だが、ゴルフ場ごとにドレスコードが異なったり、ティーイングエリアでの立ち位置に明確なルールがあったりと、事前に知っていなければ対応しにくいマナーであることが、不安につながっていると推察される。
そのため、事前に正しいマナーを知る機会を持つだけでも、こうした不安の多くは軽減できる可能性が高いといえるだろう。
8割以上が「事前にもっと知っておけばよかった」と回答
マナーについて「事前にもっと知っておけばよかった」と思うかを調査したところ、「強く思う(26.0%)」「少し思う(59.6%)」を合わせて、85.6%のゴルファーが「事前にもっと知っておけばよかった」と回答した。
一方で、「全く思わない」と回答した人はわずか3.0%にとどまっている。
マナーの学び方は「同伴者から教わった」が7割超
ゴルフマナーをどこで学んだかを複数回答で調査したところ、「同伴者から教わった」が72.5%(242名)で圧倒的に多い結果となった。
2位以下は「YouTube・動画(22.5%)」「インターネット記事(20.7%)」と続いているが、いずれも同伴者からの学びと比べると大きな差がある。
この結果から、多くのゴルファーにとってマナーの学習機会は同伴者に大きく依存していることがわかるが、同伴者から教わるマナーは、その人の経験や知識の範囲に限られてしまうため、体系的に学べるとは限らない。
実際のアンケートでは「事前に知っておきたかったマナー」について、以下のような声が寄せられている。
これらの声に共通しているのは、「コースに出る前に知っておきたかった」という”事前学習”へのニーズだ。
現状では、多くのゴルファーが「ラウンド中に同伴者から指摘されて初めて知る」というかたちでマナーを学んでおり、失敗する前に学べる機会が不足していることがうかがえる。
ゴルフスクールでマナーを学んだ人はわずか1割程度
マナーの学び方として「ゴルフスクール・レッスン」を選択した人はわずか9.0%(30名)にとどまり、スクールを通じて体系的にマナーを学んだ経験のあるゴルファーは限られていることがわかった。
さらに、学び方別にマナーへの不安度を分析したところ、何らかの方法でマナーを学んだ人は軒並み90%以上が「不安を感じていた」と回答していることが明らかになった。
一方で、「特に学んでない」と回答した層では不安を感じていた割合は67.6%にとどまっており、この層は「何が分からないか分からない」状態のままコースに出ている可能性も考えられる。
注目すべきは、不安を感じて学ぶ行動を起こしたゴルファーの大半が、同伴者や動画・記事といった”非体系的な学び”に頼っているという点だ。
ゴルフスクールでマナーを学んだ人がわずか9%にとどまっている現状は、「学びたい気持ちはあるのに、マナーを体系的に学べる場が十分に認知・活用されていない」ことを意味していると推察される。
9割超が「マナーも含めて教えてくれる環境」を求めている
「マナーも含めて教えてくれる環境」があれば、もっと安心してゴルフを楽しめると思うかを調査したところ、「強く思う(32.3%)」「そう思う(58.1%)」を合わせて、90.4%のゴルファーが「マナーも学べる環境」を求めていることがわかった。
一方で、「全く思わない」と回答した人はわずか0.6%にとどまっている。
多くのゴルファーが技術面だけでなくマナー面も含めた総合的な学びの場を求めていることから、マナーも一緒に学べる環境の整備が、ゴルファーの不安解消とゴルフの楽しさの向上に直結すると考えられる。
出典元:ゴルフの学び舎(株式会社クリア)
構成/こじへい







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