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1ポンド210円超のスコットランドで格安旅行を楽しむには?

2026.04.16

日本代表が敵地・グラスゴーでスコットランド代表に勝利!

 2026年北中米ワールドカップ(W杯)を目前に控えた日本代表。3月28日(日本時間29日未明)にグラスゴーで行われたスコットランド戦は、ご存じの通り、途中出場の伊東純也(ゲンク)が決勝弾を叩き出し、1-0で勝利した。

 20歳の後藤啓介(シントトロイデン)、22歳の佐野航大(NECナイメンヘン)、24歳の鈴木唯人(フライブルク)ら代表実績の少ないフレッシュな面々が奮闘し、主力組が後半から出てきてギアを上げるという戦い方が奏功。W杯出場国を内容面でも凌駕したことで、日本代表の評価が上がったのは確かだ。

グラスゴー近郊にあるローモンド湖の美しい景観

 この一戦を迎えるにあたり、森保一監督や代表選手たちは23~29日にかけて現地に滞在。事前調整を行った。それに合わせて筆者も3年ぶりにスコットランド入り。練習会場のダンバートン、試合会場のハムデンパークに通うことになった。

3月遠征の際、現地の子供たちと交流した日本代表

英国渡欧に必須のETA取得。写真は規格が厳しい!

 今回、英国行きを計画するうえで、最初にやらなければならなかったのが、ETAの取得だ。2025年1月8日以降に英国に入国する日本人はETA取得が義務付けられていたので、1か月半前に公式サイトから申請を行った。パスポート番号などの個人情報を入れるなど内容的にはそう難しくなく、料金も16ポンド(約3300円)と無難な金額ではあったのだが、筆者はなぜか写真で引っかかってしまった。

 実は1年前にアメリカの報道ビザの取得手続きを進めた時も写真で引っかかり、真っ白の背景の写真をわざわざ撮影。それと同じ写真を使ったのだが、「規格に合いません」と出てくる。仕方がないので写真館へ行って再び撮り直し、その場でアップロードする羽目になったのだが、余計に写真代がかかってしまった。申請後、即座に発行されて事なきを得たが、やはり公式書類は多少の手間がかかっても写真館で規格通りの写真を撮影してもらうのがベターだろう。

 ETA取得によって、グラスゴー空港での入国審査が自動化されたのは大きなメリットだ。フランクフルトからアムステルダム経由でグラスゴー入りした際には「入国審査官にいろいろ聞かれるのではないか」と身構えたが、自動化ゲートにパスポートを読み込ませて、顔認証するだけで終了。拍子抜けするほど簡単だった。EU圏内も2025年10月から電子入国システム「ESS」の段階的導入がスタート。今年秋にはETIASも導入される予定だが、今回のドイツ・フランクフルトではなぜかキオスクでの登録がうまくいかず、長い行列に並ばされたので、時間短縮は有難かった。

グラスゴー市内

数日間滞在するならキッチン付きの宿泊先がベスト。格安スーパーを探せ!

 続いて宿泊先の確保だが、筆者は「試合会場に近いこと」を最優先に、共用キッチンのある安いホテルを選んだ。そうすれば自炊ができ、食費を抑えることができるからだ。

 今回の渡欧に際し、マルチクッカーを導入したことはドイツ編でも触れたが、やはりキッチンがあるかないかは食生活が大きく変わってくる。3年前にグラスゴーに赴いた際はホテル滞在で料理ができず、近くにあったスーパー「TESCO EXPRESS(テスコ・エクスプレス)」が高すぎて、まともな食生活ができなかったので、その反省を生かした形だ。

 ポンドレートが当時の160円弱から50円程度も円安に振れ、210円を超えていたのは、大きなマイナス材料。グラスゴー空港~市街地の高速バス代は片道11ポンドだが、160円なら1760円で収まるが、今は2400円近くかかる。だからこそ、コスト削減は至上命題なのだ。

英国で安めのスーパーとして知られるASDA

 滞在先から徒歩圏のところにあった「ASDA(アスダ)」は比較的リーズナブルなスーパーだった。品揃えが充実していて、野菜は日本と同等かむしろ安かった。肉類や魚は高かったが、飲料はオリジナルブランドがあってお買い得。ビールは高いが、ワインも5ポンド(1050円)程度から売っているので、日本と同じような感覚で買えた。

 もっと安かったのが、欧州全域に展開している「LiDL(リードル)」。ドイツ発祥のディスカウントスーパーで、ドイツではよく利用していたが、英国にも出店が進み、安さで人気を博しているのだ。パンコーナーに行くと、ショコラが69セント(150円)と日本より安い値段で売っていて驚いた。チップスやチョコレートも1ポンドを下回る値段で売られていて助かった。こういった安価なスーパーに通うことで、現地の人々もインフレ時代を乗り切っているのだろう。筆者も賢く買い物をしながら、ご飯を炊き、カレーや味噌汁、野菜炒めなどの食事を作って約1週間を乗り切った。

欧州全域展開のLiDLには本当に助けられた

レンタカーの問題は保険。マルチカバーに入ると3倍の料金を覚悟!

 スコットランド国内での移動手段は今回、レンタカーを選択した。というのも、冒頭で触れた通り、日本代表の3日間の練習場がダンバートンというグラスゴー郊外の町になったからだ。グラスゴーからは25キロということで、鉄道でも移動可能ではあったが、ポンド高ということで鉄道料金も日本の2~3倍というイメージになってしまう。そこで仲間と相談し、3日間だけ市内でレンタカーを借りて、ダンバートンを往復し、近くの名所にも立ち寄ることにしたのだ。

 3日間の料金は約1万5000円。最低限の免責保証はついていたので格安のように感じられたが、マルチカバーの保険は含まれていない。それをつけるためには100~150ポンド(2万1000~3万1500円)の別料金がかかると言われ、考えに考えた末、つけないことにした。そこでスタッフに言われたのが、「アクシデントが起きた場合は最大2000ポンド(42万円)を請求します」ということ。駐車場でドアパンチされたりしても対象になってしまうため、細心の注意を払わなければならなくなったのだ。

 追加ドライバー代も1人・1万円近くかかるということで、今回は仲間に運転してもらい、筆者はナビゲーションに集中。42万円のことがつねに頭にあったので、神経を尖らせて移動した。駐車もホテル前の道路に無料で停めていいということで、置いていたのだが、できるだけ他の車が来ない隅の方を選んだ。そういった工夫を凝らして、何とかノートラブルで3日間を乗り切った。

車で足を延ばしたスターリング城

 車があるとグラスゴー市街地やダンバートンの練習場以外のところにも行けるメリットがある。今回はグラスゴー北部にあるスターリング城、ロック・ローモンド&ザ・トロサックス国立公園に立ち寄ることができたが、美しい自然を満喫できて非常に楽しかった。スコットランドを代表する名所と言えばエジンバラだが、筆者は一度赴いたことがあるため、今回は足を延ばさなかった。が、車と時間があれば、そこにも行くことができるだろう。3日間移動して、ガソリン代は9000円程度。中東情勢が不安定でなければ、もう少し安かったかもしれない。

ダンバートンの練習場は隣が城だった

日本が勝利したハムデンパークは24年前のジダンのスーパーボレーが有名

 そして試合前日と当日は車を返却して、徒歩で試合会場のハムデンパークに赴いた。同スタジアムはスコットランドの国立競技場で、収容人員は5万人超。オープンは1903年と古いが、何度か改修を繰り返して123年が過ぎ、現在に至っている。内部の会見場や記者室などもしっかりと整備され、快適だった。

 過去を振り返ると、1960、1976、2002年にUEFAチャンピオンズリーグ決勝が同スタジアムで行われている。実は筆者は2002年5月のファイナルを取材したことがある。そのカードはレアル・マドリード対レバークーゼン戦。ジネディーヌ・ジダンのスーパーボレーが決勝ゴールとなり、レアルが2-1で勝利している。

ハムデンパークの外観

 あれから25年の月日が経過し、ハムデンパークでは2012年ロンドン五輪や2014年コモンウェルスゲームズ(英連邦大会)などが行われ、数々の歴史を積み重ねている。そういう重みのある会場で日本代表がスコットランドに勝ったのは、大きな意味のあること。2000年代後半にセルティックで活躍した中村俊輔(解説者)が現地で見守る中、現在セルティックでプレーする前田大然がキャプテンマークを巻いて奮闘したことも、印象的な出来事と言えるだろう。

 最終日は大雨の中、グラスゴー空港への移動を強いられたが、天気がコロコロ変わる春先にしては、比較的安定した日が多かったのは幸いだった。日本代表にとっても充実した遠征になったのは確かだろう。

日本が勝利したスコットランド戦の国歌斉唱時

取材・文/元川悦子
長野県松本深志高等学校、千葉大学法経学部卒業後、日本海事新聞を経て1994年からフリー・ライターとなる。日本代表に関しては特に精力的な取材を行っており、アウェー戦も全て現地取材している。ワールドカップは1994年アメリカ大会から2014年ブラジル大会まで6大会連続で現地へ赴いている。著作は『U−22フィリップトルシエとプラチナエイジの419日』(小学館)、『蹴音』(主婦の友)『僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」(カンゼン)『勝利の街に響け凱歌 松本山雅という奇跡のクラブ』(汐文社)ほか多数。

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