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BYDのPHEV戦略モデルとして登場した「シーライオン6」の実力をロングドライブで検証

2026.04.12

BYDは、日本市場においては、電気自動車(BEV)のメーカーと認識されている。しかし2024年のグローバル販売台数を見るとPHEV(プラグインハイブリッド)が58.5%とBEVを上回っている。しかも、2026年1月に開催された東京オートサロンのプレスカンファレンスにおいて、2026年は「新エネルギー車元年」と位置づけ、BEVとPHEVをこれまで以上に積極的に投入すると発表した。

PHEV戦略の第1弾「シーライオン6」

今後の事業展開として、2026年上半期に「ドルフィン」「ATTO 3」といったコンパクトSUVをアップデート。そして夏には、軽自動車規格のBEV「ラッコ」を投入する。後半にはPHEVのコンパクトSUVの「ATTO 2」、そしてステーションワゴンの「SEAL 6」を導入予定となっている。BYDのPHEV戦略の第1弾として2025年12月に、日本市場に導入されたのが、スーパーハイブリッドSUVの「シーライオン6」だ。今回はBYDが日本初導入した「シーライオン6」で東京~九州のロングドライブを行い、その実力を検証した。

日本導入モデル第5弾となるBYD「シーライオン6」は、BYD独自のハイブリッドシステムであるスーパーハイブリッド「DM-I」を搭載したPHEVだ。2WDの「シーライオン6」と4WDの「シーライオン6 AWD」の2グレードを設定、車両本体価格は「シーライオン6」が398.2万円、「シーライオン6 AWD」が448.8万円となっている。

「シーライオン6」のボディサイズは、全長4775mm×全幅1890mm×1670mm。国産SUVだとトヨタ「ハリアー」やマツダ「CX-60」がライバルとなる。価格は、「ハリアーPHEV」が547万300円~626万100円。「CX-60 PHEV」は649万5500円と「シーライオン6」の車両本体価格の安さが際立つ。しかしシート表皮は合成皮革を使用しているが、高級オーディオを標準装備するなど快適装備は充実しており、「ハリアー」や「CX-60」にも引けはとらない。

「シーライオン6」が搭載しているPHEVシステムは、BEVで培った技術を活かして、主役はあくまでもモーター(電気)で、エンジンは得意なシーンで賢くサポートするというシステムだ。国産車のPHEVシステムはエンジンが主役でモーターがアシストするというケースが多い。したがってバッテリー容量が減るとエンジンの仕事量が増えてしまう。しかし「シーライオン6」はあくまでもエンジンはサポートなので、加速性能は電動車特有のシームレスさを失うことはない。

「シーライオン6」に搭載されているPHEVシステムは、最高出力98PS、最大トルク122Nmを発生する1.5L直4エンジンと最高出力145kW、最大トルク300Nmを発生するモーターを組み合わせたもの。使用燃料はレギュラーガソリンでタンク容量は60L。また、満充電時の走行可能距離は約100km。ハイブリッド燃費はWLTCモードで22.4km/Lというスペックなので、満タンで約1200km走行可能。そこで東京から九州まで無給油、無充電で行くことができるのかをテストした。

東京を満タン・満充電で出発、燃費を考慮して東名高速~新名神高速~山陽道を走行

出発時バッテリーでの走行可能距離が100km。燃料での走行可能距離は1074kmで合計1174km走行可能と表示された。平日の早朝6時にスタートしたことで、東名高速の大和トンネルの渋滞に捕まることなく、順調に走行。途中しまなみ海道に立ち寄ったものの、宿泊地の広島に到着。残走行距離はバッテリーが11km。燃料が218kmと表示され、九州には到達可能だ。

広島から九州に向けて走行していると、関門橋の手前で燃料の残走行距離が50kmを切ると表示がなくなり、バッテリーの走行距離しか表示しなくなった。ガス欠はできないため、急遽門司で降り、門司港レトロ街をゴールとしてテストを終了した。東京~門司までの走行距離は1030km。給油量は53.55Lだったので、燃費は約19.2km/Lという結果となった。以前、「CX-60」のPHEVで東京~京都のロングドライブをした際の燃費が13.8km/Lだったことを考えると「シーライオン6」の燃費性能は“スーパー”と呼べる実力があると言えます。

ロングドライブを行ったことで「シーライオン6」の魅力として挙げたいのは、やはりモーターをメインとしたパワートレイン。エンジンは1.5Lという小排気量だが、駆動のメインはモーターなので、高速道路での追い越しなどもモーター特有のタイムラグのないシームレスな加速が特徴だ。またワインディングなどでも高いハンドリング性能により思いどおりに走行できる。また乗り心地も非常にフラットなうえ、シートの設計が素晴らしいので、1日700km以上走行しても腰に痛みを感じることもなかった。

ロングドライブをして見えてきた「シーライオン6」の改善点は、まずブレーキのフィーリングがイマイチであること。回生ブレーキの影響もあるが、ペダルのフィーリングはリアリティが薄いため、コントロールしにくかった。そして、もうひとつはアダプティブクルーズコントロールを利用した際のブレーキとハンドルの制御だ。特にカーブに侵入する際のブレーキの掛け方とハンドルの制御は、違和感を強く感じた。個人的にペダルやハンドルの制御はドライバーの感覚にフィットしていることが大切なので、この点は改善してもらいたい。

この2点を除けば、走行安定性やハンドリング性能は高い実力を備えており、大きなボディにも関わらずワインディングを軽やかに駆け抜けていく。この実力で国産SUVのPHEVとの価格差が200万円以上もあることを考えると、PHEVを手軽に楽しみたいという人には選択肢の一つになるだろう。

■関連情報
https://www.byd.com/jp/lineup/sealion6

文/石川真喜照 撮影/萩原文博

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