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乗れば峠道を駆け抜けたくなる!「MINI ACEMAN JOHN COOPER WORKS」がもつ唯一無二の爽快感

2026.04.12

 英国のプレミアムブランドであるミニは、2002年よりBMWグループで車種の開発から生産、販売までを行なっている。現行のミニは、2024年に新世代へと進化した。

このときに車名も「MINI」から「MINI COOPER」に変更された。バリエーションは3ドア/5ドア/コンバーチブルと、電気自動車の「MINI ACEMAN」、SUVタイプの「MINI COUNTRYMAN」の3モデルになった。

そして今回、3ドア/コンバーチブルとMINI ACEMANにJCWが加わった。MINI CUNTRYMANにはすでにJCWがラインアップされている。

ミニのチューニングモデル「ジョン・クーパー・ワークス(JCW)」

「JCW」はジョン・クーパー・ワークスの頭文字。ミニのチューニングモデルの名前だ。ジョン・クーパーは、初代のMINIを駆って、モータースポーツに参戦した人物。中でも1960年代に世界ラリー選手権のモンテカルロラリーに、大排気量の強豪ワークスチームを退けて、3度も総合優勝をはたすという偉業を成し遂げた名ドライバーだ。後に彼は、MINIのチューナーとしても名を残すことになる。その功績をリスペクトしたミニが、チューニングカーをジョン・クーパー・ワークス(JCW)と名付けたのだ。

その外観は、新世代「MINI COOPER」のスタイリングを踏襲しつつ、専用のボンネットストライプやルーフ、ミラーキャップは赤色にカラーリングされている。「JOHN COOPER WORKS」のエムブレムや、ロゴ入りのレッドキャリパースポーツブレーキを専用装備し、高性能化にも対応している。

マフラーも大径で、センター1本出しとなっている。パワーユニットは、4気筒2.0Lのガソリンターボエンジンを搭載。最高出力はスポーツモデルの「COOPER S」より27PS、80Nmも強力で、7速のダブルクラッチトランスミッション(DCT)と組み合わせている。

内装やタッチパネルの更新をチェック

今回、MINI COOPERは内装も一新された。もちろん、JCWもそれに習ったインテリアを受け継いでいるが、座席はJCWのスポーツシート、パドルシフト付きスポーツハンドルでアレンジされている。その他のインテリアは、ノーマルのMINI COOPERと同じ。運転席の目の前に、メーター類のパネルはなく、ヘッドアップディスプレイのみ。メーターなどの操作系は、すべてインパネ中央にある大径の円型パネルに収められている。直径240mmの円型パネルには高感度タッチ機能が組みこまれている。各表示や機能は呼び出しやすく使いやすいのだが、タッチパネルを走行中に操作するには、目でその位置を確かめなくてはならない。

クルマの操作としては、ドライバーの視線を前方からパネルに動かしてしまいがちだ。とくに、スポーツモデルのJCWでは一瞬のタイミングでの操作がドライビングミスにつながるので、タッチパネルはあまり感心しない装備だといえる。ここは、ボイスコントロールのほうが使いやすいはずだ。と考えながら、JCWを試乗した。

3ドアのMINIの楽しみ方はモード選択にあり!

走行モードは、ゴーカート/コア/グリーンの3ポジションがメイン。コアモードを選択し、インパネ中央のイグニッションスイッチをひねる。最近のクルマはプッシュ式のスターターが多い中で、ノスタルジックな方式を採用するところがミニらしい。車重1350kgの車体に231PSのパワーと380Nmの性能は十分。7速ATのDレンジで0→100km/hの加速を試みると5秒台をたたき出した。これは速い!

しかも、スタートからの全開加速の際に、トルクステアも体感させてくれた。瞬間にこの動きに対応したが、久々にハイパワーボーイズレーサー特有のクセを体感した。2Lガソリンターボエンジンのエキゾーストノートも勇ましく、レシプロエンジンのスポーツ気分を味わうことができた。「コア」モードから「ゴーカート」モードに切り換えると、JCWのスポーツ度はさらに高まる。エキゾーストノートは一段と高まり、ハンドリングのシャープさと乗り心は、まさにゴーカートフィーリング。ハンドルの少しでの動きでロールもせず、横Gだけでノーズがクッと向きを変える。

直4、2.0Lのガソリンターボ7速ATはスポーツセッティング。各ギアで5000回転まで回すと、1速40、2速65、3速100、4速で140km/hに達する。特徴的なのは、その乗り心地だ。硬い。ソリッドに硬いので常に細かい上下動が伝わってくる。それは、街中でも高速道路でも変わらない。しかも、乗り心地の硬さは、「コア」モードでも残されている。ホイールベースも短めなので、高速走行でのJCWは落ち着かない。おそらく、乗り心地に関しては、ホイールベースの長い5ドアのほうが安定しているのだろうが、ミニはJCWの5ドアはつくらず、MINI ACEMANにそのポジションを与えた。3ドアのみJCWを設定している。

それにしても、Dレンジでスタートして、6000回転まで上昇した2Lのエンジンが、シフトアップして、再び6000回転まで上がっていく小気味よさは、MINI COOPER JCWならではだ。居住空間は、前席はともかく、後席はヘッドスペースは身長170cmでも大丈夫だが、足元は前席座面下にツマ先を押しこんで、ミニマムスペースが得られるレベル。乗車も前席背もたれを倒して、体を折り曲げての乗降なので、快適さの点数は低い。

3ドアのMINIは、後席を荷物置き場と割り切り、前席で楽しむクルマだ。コドライバーを乗せ、ゴーカートモード+マニュアルモードを選択。時折、パドルレバーでブースト機能を駆使しながら、峠道を走れば、気分は1960年代のJOHN COOPER。いつもの峠道はモンテカルロラリーのチュリニ峠だ。

■関連情報
https://www.mini.jp/ja_JP/home/range/john-cooper-works-new.html

文/石川真禧照 撮影/萩原文博

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