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特等席は後席に限る!愛犬を安全、快適に乗せてドライブに出かけるヒント

2026.04.12

車内に愛犬を安全・快適に乗せる4つの方法

では、後席に小型・中型犬を乗せるとして、どんな方法があるのだろうか。ここでは4つの方法を紹介したい。

1.後席に装着するドッグベッド/サークル

後席で愛犬が安心・安全・快適に過ごすことができるのが、箱型のドッグベッド/サークルで、主に前後のヘッドレストにロープなどで固定するタイプだ。

ただし、左右にメッシュ状の窓がないと通気性が損なわれるので、爪でひっかいても破れないメッシュ窓が左右に付いているものがいい。ホンダ純正のドッグアクセサリーのペットシートサークル、ボルボ純正のドッグベッド・ハーフサイズなどがそれに相当する。ホンダのペットシートサークルのように、飛び出し防止リードが付いていればより安心である。装着時の注意点としては、後席シート座面はフラットではなく、後ろ側に角度が付いている(下がっている)のが通例なので、ドッグベッド/サークルがフラットに設置できるようにタオルなどで調整してあげると、愛犬がより快適にドライブを楽しめることになる。

Honda Dogのペットシートサークル
Honda Dogのペットシートサークル
ボルボのドッグベッド ハーフサイズ
ボルボのドッグベッド ハーフサイズ

また、ドッグベッド/サークルはいわば箱形状で、愛犬が囲われ、安心できるものの、飛び出しに対応するわけではない。底部に飛び出し防止リードがない場合は、ソフトハーネスを着用させ、リードで後席のヘッドレストに固定しておくと飛び出し防止、および万一の際により安心である。

DOG DEPTのソフトハーネスとリード

2.ペットカートのキャビン部分を分離させ、後席に設置する

ペットカートの中には、愛犬が乗るキャビンと本体が分離できるタイプがある。そのキャビンをシートベルトやチャイルドシート固定用のISIFIXアンカーに固定すれば、かなりの安全・安心が確保できることになる。合わせてソフトハーネスとリードを併用すれば完璧だろう。

キャビンとソフトハーネス&リードの組み合わせ例

筆者も愛用する、コムペットのFikaGO(フィカゴー)はキャビンを外した状態で、片手のボタン操作だけで車体本体を自動で折り畳める”1秒オートクローズ機能”を持つペットカートで、オプションのカーシートプロテクションを敷くことでキャビン設置時のシートのキズ付を防いてくれる(ここも重要)とともに、カーシートプロテクションとキャビンとの接続によってチャイルドシート固定用のISIFIXアンカーにしっかりと接続できる、車内での使用も可能となるペットカートだ。さらにキャビンには通風孔もあり、暑い時期にエアコンの冷風をキャビン内に取り込むこともできるから万全だ。※通風孔不採用のキャビンもある。

我が家も愛用のFikaGO
FikaGOはキャビンと本体分離型
キャビンの通風孔(実際には逆向きに置きたい)
FikaGO車内の後席装着例
カーシートプロテクション

そんなキャビン、本体分離型のペットカートは、ドライブ中は愛犬用の安全快適なペット専用席として使い、ドライブ先ではラゲッジルームに積んでおいた本体とワンタッチで接続し、ペットカートとして利用できるという便利さがあるのだ。単独のドッグベッド/サークルが不要になるため、荷物が減るメリットかある点も見逃せないポイントだ(ラゲッジルームには畳んだ本体だけ置けばいい。

軽自動車のラゲッジルームでもこの通り。

今年のインターペット東京では、コムペットの新作、カーリングISOFIXとの組み合わせで後席にしっかりと固定できるペットカートMilimili Caryが披露されていた。

小型犬用のMilimili Cary
Milimili Cary用のカーリングISOFIX
Milimili CaryとカーリングISOFIXの組み合わせ

もっとも、我が家のFikaGO(フィカゴーの初期モデル)は主に小型犬用で、中型犬にはやや狭いキャビンになってしまうのだが、今秋には、コムペットから我が家のキャバリアのアーモンドのような中型犬に対応するサイズの新作、TOGGLE(トグル)にもカーリングISOFIX台座が用意される予定というから楽しみである。

TOGGLEとカーリングISOFIX台座(参考商品)
中型犬のアーモンドはTOGGLEに期待。

3.ソフトハーネスとリードを用いた乗車

そして、もっとも手軽な、ソフトハーネスとリードを使って愛犬を後席に乗せる方法がある。具体的には、愛犬の体の一部分(とくに首)に負担をかけないソフトハーネスを着用させ、リードをヘッドレストに適切な長さで固定すればいい。カラー(首輪)だとテンションがかかったときに首を絞めてしまうが、ソフトハーネスであればその心配がないというわけだ。

ソフトハーネスとリードの一例

お散歩(車外)でソフトハーネスとリードをすでに装着していれば、そのまま後席に乗せ、固定できるという簡単さ、メリットもある。ただ、ドッグベッド/サークルやペットカートのキャビンに乗せるのに対して、車内の抜け毛の飛散、臭いの付着、シート周りの汚れ防止という点では及ばないことになる。※ドッグウエアとの併用が難しいため。

ちなみに我が家では、季節によって愛犬の乗車方法、使うベッドを変えている。春から秋にかけては風通しのいいドッグベッド/サークル、ペットカートが不可欠なドライブ先であればペットカートのキャビンに乗せるのだが、冬はDOG DEPTのフカフカして暖かいドライブベッド(飛び出し防止リード付き)を使うこともある(家の中や旅先のベッドとしても使え、愛犬自身の臭いを付けておくことができ、安心して乗って、寝ていられるメリットあり)。

DOG DEPTのドライブベッドの例
飛び出し防止リード付き
家や旅先でも使えるDOG DEPTのドライブベッド

4.大型犬の後席乗車方法は?

大型犬を後席に乗車させる際は、ボックス型、またはハンモック状のペットシートを装着するといい。ただし、前部にメッシュ窓があることが重要だ。前席の飼い主と愛犬がアイコンタクトでき、愛犬の様子を管理しやすくなると同時に、エアコンの風が届きやすくなるからである。※後席エアコン吹き出し口があるクルマならなおさら。

というわけで、クルマに愛犬を乗せる際は、上記のいずれかの方法で、愛犬の飛び出し、フロアに落ちる事故を防ぎ、通気にも配慮し、安全・安心・快適なドライブを楽しませてあげたい。とくにこれからの暑くなる季節は、エアコンの風がしっかり届く位置への乗車、乗車アイテムが不可欠だ。

合わせて、愛犬が乗車する後席のリヤサイドウインドーに、視界を妨げないメッシュ状の遮光カーテンを用意するのも、直射日光を和らげ、車内温度上昇を抑制する効果がある。ミニバンなどリヤサイドウインドーにロールサンシェードがあるならぜひ活用したい。

セイワの楽らくマグネットカーテンメッシュ
ロールサンシェードの装備車の例

文/青山尚暉 モータージャーナリスト/ドッグライフプロデューサー
写真/雪岡直樹 青山尚暉

プロミュージシャンからいきなり自動車専門誌の編集者を経験した後、モータージャーナリストに。新車試乗記や自動車関連コラム、防災記事などを幅広い媒体で執筆。クルマのパッケージング、洗車”オタク”でもある。また、ドッグライフプロデューサーとしても活動。愛犬とのドライブ術、ペットと泊まれる宿厳選紹介、ドッグフレンドリーカー選びについて多方面で情報発信中。著書に「ぼくたちの外車獲得宣言」(リヨン社刊)、「すごい海外旅行術」(講談社刊)、「愛犬と乗るクルマ」(交通タイムス社刊)など。輸入車の純正ペットアクセサリーの開発にも携わっている。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(1994年~。現在は小学館DIME推薦)。

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