
折りたたみスマホ市場をけん引するサムスンは、2025年にGalaxy Z Fold7/Flip7を発売した。つまり、実に7世代もの折りたたみスマホが登場していることになるが、実際に使用している人はどれだけいるだろうか。
街中では縦に折りたたむタイプのフォルダブルスマホを見かける機会が如実に増えている。Galaxy Z Fold7が圧倒的な薄型軽量ボディへと進化したことで、横折りタイプを手にする人も増えているが、まだまだ一般的とはいえないのも事実だろう。
日本で最もシェアを持つiPhoneシリーズから折りたたみモデルが登場していない、価格がネックなど、折りたたみスマホを手にするハードルはいろいろだろうが、その1つに「使い道がわからない」というものもあるだろう。そんな障壁を取り払えると感じられるのが、今回レビューしていく「OPPO Find N6」だ。
日本ではミドルクラスの端末が広く親しまれているOPPOだが、2026年に入り、上位モデルのOPPO Find X9も発売。この度、満を持して折りたたみスマホを日本に初投入する運びとなっている。
レビュー機をお借りし、1週間ほど試しているが、OPPO Find N6は、ビジネス用途に親和性の高いスマホだと感じる。大画面を活かしたUIとタッチペンの操作性、実用的なAI機能、Macを中心としたPCとの連携など、直感的に便利だと感じるポイントが随所にちりばめられているのが魅力だ。
8.12インチの大画面を隅々まで活用するColorOS 16
OPPO Find N6には、初期搭載OSとしてColorOS 16が搭載されている。大画面向けのUIもしっかりと用意されており、2つのアプリを分割して表示できるだけでなく、複数のアプリをPC風のレイアウトで表示できる。アプリのサイズ変更、切り替えもスムーズに行える。
一般的なAndroidスマホにおいても、2つのアプリを分割して表示する機能は搭載されているが、表示領域に制限があるのに加え、サイズの柔軟性も物足りない。8.12インチとタブレットクラスの大画面を備えるOPPO Find N6だからこそ、複数のアプリを同時に確認する利便性が活きる。
折りたたみスマホにおける懸念点の1つに、折り目のへこみが気になるというものがあるだろうが、OPPO Find N6のそれは非常に見えにくく進化しており、ぱっと見ではわからないほどの仕上がりになっている。実際に触ると、わずかに凹凸を感じるものの、使っていて違和感を覚えるシーンはほぼない。
活用の幅が広い独自AI機能
近年の流行に乗っ取り、OPPO Find N6にもグーグルのGeminiだけでなく、独自のAI機能が多数搭載されている。最も特徴的といえるのが、「AIマインドスペース」だ。本体側面、音量ボタンの上に配置されたSnap Keyをクリックすると、まず画面のスクリーンショットが撮影される。
撮影されたスクリーンショットは、AIマインドスペースアプリに蓄積されていき、画像内の情報を解析して、サマリーを表示してくれる。Snap Keyを長押しすれば、ボイスメモとして音声を残すことも可能だ。
1週間程度の試用では、完全なパーソナライズ化とはいかなかったが、関連するスクリーンショットをまとめ、1つのコレクションとして作成するといった形で、情報を自動的に整理してくれるようになる。つい後回しにしがちな「あとでメールをする」「気になるレストランの予約をする」といったタスクを残しておく際に、とりあえずSnap Keyを押しておけばいいのは便利だ。
AI機能はほかにも多数搭載されている。翻訳機能を利用する際には、大画面を活かし、画面を2分割して対話をしながら翻訳文の確認ができたり、レコーダーアプリでの文字起こし、サマリーの作成といった機能も利用できる。ただし、文字起こしできる時間は100分/月と制限がある点には、注意が必要だ。
専用の「OPPO AI Pen」と掛け合わせた創造性は抜群
OPPO Find N6のAI機能を使いこなすうえで外せないのが、専用タッチペンとなる「OPPO AI Pen」だ。残念ながら別売という扱いだが、Galaxy Z Fold7がSペン非対応となった今、大きなアドバンテージとなる組み合わせといえる。OPPO AI Penは、メインディスプレイ、サブディスプレイの両方で利用できるのも特徴だ。
OPPO AI Penでは、ラフに書いた手書きメモをテキストに変換する機能だけでなく、手書きメモから簡単に表やチャートに変換できる「AIペインター」、イラストを作成する「AIイメージ」といった機能も利用できる。OPPO AI Penのボタンを長押ししながら画面上を囲うことで、手軽にキャプチャを撮影できるのも便利だ。
先に触れたSnap Key長押しでのボイスメモも、手軽にアイデアを残しておける機能として便利だが、屋外では声を発することがためらわれるシーンもある。その場の思いつきも、手書きメモでパッと残しておけば、テキスト、表、イラストとさまざまな形にして活用できるのが面白い。
実はMacシリーズとの連携力が抜群
OPPO Find N6は、Macシリーズとの連携力が高いのも1つのポイント。事前準備として、Macに「O+ Connect」アプリをインストールし、同じアカウントでログインしておけば、さまざまな作業をこなせるようになる。
MacからOPPO Find N6、OPPO Find N6からMacといった形で、相互にファイルのやり取りがシームレスに行えるだけでなく、OPPO Find N6にMacの画面をミラーリングして作業することも可能できる。
通知やクリップボードの同期もできるため、OPPO Find N6で途中まで行っていた作業を、スムーズにMacへと移行できる。MacといえばiPhoneとの連携力が抜群であることが有名だが、OPPO Find N6でも、Macと掛け合わせて面白い使い方ができる。
また、手元のOPPO Find N6ではまだ試せていないが、先に日本で発売されているOPPO Find X9のQuick ShareがiOS/iPadOSのAirDropに対応している。こちらは追加アプリ不要でファイルのやり取りが可能となっており、OPPO Find N6もアップデートにて対応する可能性が高い。
純粋な折りたたみスマホとしての完成度も一級品
ここまでビジネス用途に便利なOPPO Find N6の機能について紹介してきたが、もちろん普段使いにおいても、完成度の高さをひしひしと感じることができる。
本体サイズは、折りたたんだ状態で159.87×74.12×8.93mm、開いた状態で159.87×145.58×4.21mm。かなりの薄型仕様になっており、たたんだ状態では、一般的なスマホと見間違えるレベル。質量も約225gと、サイズを考えれば軽量な仕上がりだ。
メモリは16GB、ストレージは512GBで、チップセットにはSnapdragon 8 Elite Gen 5を採用。現行のフラッグシップチップセットとなっており、処理能力に疑いの余地はない。ゲームアプリもサクサク動くが、長時間でのプレイ時には、本体の発熱がやや気になった。
バッテリーは6000mAhで、折りたたみモデルとしてはかなりの大容量を備える。体感でも、1日の使用で電池切れが心配になることはなく、安心して使っていられる性能といえる。80Wの急速充電、50Wの急速ワイヤレス充電に対応しているのもポイントだ
OPPO Find N6を語るうえで外せないのがカメラ性能。ハッセルブラッドが監修したカメラを搭載しており、200MP広角、50MP超広角、50MP望遠の3眼構成となる。写真の仕上がりは、スマホにありがちな色味を強く補正する方向性とは異なり、目に見えるリアルな色彩を、精細に表現する力に長けている印象。望遠カメラの解像感、ポートレートのボケ感も非常に優秀だ。
生体認証は電源ボタンでの指紋認証と、顔認証の両方に対応。IP56/58/59相当の防水・防塵にも対応する。残念ながら、おサイフケータイ機能には非対応となった。
販売価格は31万8000円。最大のネックといえるのが販売価格の高さだろう。筆者のようなガジェット好きであれば、「スマホとタブレットの両方を買う」と無理やり納得させることができるが、はじめて折りたたみスマホを手に取ろうと考えている人からすると、さすがにしり込みする金額である点は否めない。
また、au +1 collectionでの取り扱いはあるものの、通信キャリアでの正式な取り扱いはなく、販路が限定的なのも気になる。OPPOとしては日本初投入となる折りたたみモデルであるため、致し方のない部分ではあるものの、ユーザーが手に取りやすい環境を広く整えていく必要性はあるだろう。
実は発表前から「OPPO Find N6が日本で出たら絶対買う」と意気込んでいた筆者も、31万円超の価格にはさすがにビビっている。とはいえ、ビジネス用途もよく考えられている折りたたみスマホとして、完成度は一級品であるため、お財布に余裕のある、新しいもの好きの人には、ぜひ試してもらいたい。
取材・文/佐藤文彦
ポートレート撮影が驚くほど綺麗に!ハッセルブラッド監修のハイエンドスマホ「OPPO Find X9」と「iPhone 17 Pro」を撮り比べてみた
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