かつては年齢を重ねた大人が愛飲する渋めのイメージが強かった本格焼酎・泡盛。しかし、近年は若年層の新たなファンを獲得し、多様な飲み方が広がりつつあるようだ。
日本酒造組合中央会はこのほど、全国の20代から60代以上の男女各309名の計3,090名、バーテンダー67名を対象に「単式蒸留焼酎 国内需要動向調査」を実施し、その結果を発表した。
半数以上が本格焼酎・泡盛を日常的に飲用
まずは全国の一般消費者向けに行ったアンケート調査の結果を紹介する。
お酒を飲む機会(回数)のうち、本格焼酎・泡盛を「5割以上」飲むと回答した層は、前回比(2021年の調査)と比較してやや増加傾向で、飲用頻度の高い層が拡大しているといえる。
Q.お酒を飲む機会(回数)のうち、本格焼酎・泡盛を飲む機会(回数)の割合
本格焼酎・泡盛を飲んだことがある人のみ回答(N=2,014)
若年層で拡大する本格焼酎・泡盛の飲用機会
20-30代のお酒を飲む機会に本格焼酎・泡盛を日常的に飲むと回答した層が62.8%となり、全体傾向と比較して高い結果となった。なかでも20代では、「5割以上」飲むと回答した層が24.2%と前回調査から増加しており、若年層における本格焼酎・泡盛の飲用機会の拡大がうかがえる。
Q.お酒を飲む機会(回数)のうち、本格焼酎・泡盛を飲む機会(回数)の割合
本格焼酎・泡盛を飲んだことがある人のみ回答(N=2,014)
炭酸割りが主流、20代では「ストレート」、「カクテル」の支持率が増加
本格焼酎・泡盛の飲み方として最も多かったのは「炭酸水で割る」(38.9%)で、以下「氷を入れる」(38.4%)、「水割り(水と氷で薄めて飲む)」(37.2%)、「お湯で割る」(22.0%)が続いた。
年代別にみると、30代では、「炭酸割り」の割合が全体傾向と比べて高い結果となった。20代では、「ストレート」や「カクテル」で飲む人の割合が、全体と比較して高い結果となった。
Q.本格焼酎・泡盛の飲み方<特に好きな飲み方>
本格焼酎・泡盛をほとんど毎日~月に1日以下の頻度で飲む人のみ(N=958)
「伝統的」が最多、若年層では“高級感・おしゃれ”の評価も顕著に
本格焼酎・泡盛に対するイメージで最も多く挙げられたのは「伝統的である」で、45.1%が回答。次いで「風味がよい・香りがよい」が23.2%となり、味わいや香りといった嗜好性の高さもイメージ想起につながっていることが明らかになった。
年代別に見ると、20-30代においても全体傾向同様、「伝統的である」というイメージが最も多い結果になった。20-30代は「高級感がある」「おしゃれである」「料理に合う」といったイメージが全体平均を上回っている。
Q.本格焼酎・泡盛のイメージ(プラスイメージ)
全員:複数回答 全体(N=3,090),20代(N=618),30代(N=618)
20~30代でも「居酒屋」が最多、20代では「バー」利用も目立つ
20-30代が本格焼酎・泡盛を初めて飲んだ場所は、全体傾向と同様に「居酒屋」が56.1%で最も多い結果となった。20代では、全体傾向と比べて初めて飲んだ場所が「バー」の割合(4.3%)が高くなっている。
Q.本格焼酎・泡盛を初めて飲んだ場面≪場所≫
本格焼酎・泡盛を飲んだことがある人のみ回答(N=2,014)
ここからは、バーテンダーを対象にしたアンケート調査の結果を紹介する。
提供店舗は8割超、カクテル提供も広く浸透
本格焼酎・泡盛を現在提供している店舗は全体の8割を占め、提供経験のある店舗は約9割に上る。また、本格焼酎・泡盛を用いたカクテルを提供した経験がある店舗が81.7%で、そのうち「メニューに載せていない」店舗が45.0%となった。
Q.本格焼酎・泡盛の提供状況(N=67)
Q.本格焼酎・泡盛を用いたカクテルの提供状況(N=60)
提供理由は「インバウンド向け」が最多。カクテル展開や和食との相性も評価
提供する理由は「インバウンド向けに紹介しやすい」(68.2%)が最も多く、「カクテルのバリエーション拡充」(50.0%)や「和の素材・和食との相性」(45.5%)が続いた。
Q.本格焼酎・泡盛を用いたカクテルの提供する/していた理由(N=22)
今回の調査結果から、本格焼酎・泡盛は若年層にとっても“身近で選びやすい酒”へと印象が変化しつつあることがわかった。さらにカクテルやバーシーンを通じて、新たな楽しみ方が広がっていることがうかがえる。
出典元:日本酒造組合中央会
構成/こじへい







DIME MAGAZINE




















