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コンパクトカーというより純粋なスポーツモデルとして楽しみたいトヨタ「アクア」の魅力

2026.04.05

 トヨタ車の中では数少なくなってしまった5ナンバーサイズ(全幅1.7m以下)のコンパクトカー。初代のデビューは2011年だが、2021年7月に2代目の現行型になった。初代から北米、アジア、欧州でも販売され、人気車種となっている。

今回、試乗したモデルは2025年9月に一部改良を受けた最新の「アクアZ」でFF車。先代と比べて、フロントデザインが新しくなった。

最新の「アクアZ」でFF車を本音試乗レビュー

最新の「プリウス」と同じハンマーヘッドをモチーフとしたデザインを採用。バイビームLEDヘッドライト+LEDターンランプ+LEDクリアランスランプ(ダイライト機能付)に加え、Zグレードは左右のヘッドライトをつなぐ、センターランプ・LEDアクセサリーランプが装着されている。内装ではインフォメーションディスプレイを7インチで標準装備にし、オーディオは最新のコネクテッドナビ対応のものを搭載した。

性能の向上では特に安全性能が充実している。プリクラッシュセーフティでは対象物にバイクを追加、出会い頭による衝突回避機能も追加している。全車速追従機能付きは、先行車との車間距離設定を4段階設定に変更、ロードサインアシストは、転回禁止と信号機読み取り機能を追加している。プロアクティブドライビングアシスト機能(PDA)は、車線内走行時の常時操舵支援機能やドライバー異常時対応システムも追加されている。

メーカーオプションとして、アドバンストパークに、並列前向き出庫機能をZグレードに追加している。さらに取り回しのしやすさでは車両停止直後の揺れ動きを抑え、乗員の姿勢変化を低減する機能や電動パーキングブレーキのブレーキホールド機能も標準装備になった。スタイリング中心の一部改良と思っていたが、実用面での改良もかなり行われていることが試乗をしてわかった。

パワーユニットは、2代目から採用された直3、1.5L、91PS、120Nmのガソリンエンジンと、80PS、141Nmの交流同期モーターを前輪用に搭載している。試乗車はFFだったが、4WDモデルも用意されており、こちらは6.4PS、52Nmのモーターを後輪用に搭載する。駆動用の電池は初代同様のニッケル水素電池だが、構造をシンプルにしたパイポーラ型を世界で初めて採用している。このユニットは軽くて、コンパクトで高性能。「アクア」の走りの良さの理由のひとつにもなっている。燃費も試乗した「Z」のFF車で33.6km/L(WLTCモード)を達成し、2030年度燃費基準優良車になっている。

試乗のスタートは、ドライブモード「エコ」「ノーマル」「スポーツ」の「ノーマル」から。走り出しでエンジンが始動していると、音がやや気になるが、走り出してしまうと、走行音もあるので、エンジンの音は気にならない。エンジン回転計を見ていると、いつエンジンがかかり、停止しているかがわかる程度。街中では60~70%はモーターのみで走行している感覚だ。エンジンのオン・オフの切り換えはスムーズだ。

今回の試乗で印象的だったのは、ハンドリング性能。改良個所に関する資料を読んでも、足回り関連での変更点は、FF車のみ、16インチアルミホイールがメーカーオプションで設定されているだけなのだが、とくに中速域でのコーナリング性能は、明らかに一部改良前のモデルよりも向上していた。「ノーマル」モードでも中速域から高速域でのコーナリングは、やや重めの操舵力で反力も少なく、ドライバーの思ったラインをトレースしてくれた。ボディのロールも少なく、やや硬めの乗り心地もスポーティな走行に見合っている。中、高速域での安定感が向上している。タイヤはブリヂストン「エコピアEP150」なので、とくにスポーツタイヤではない。

2021年の2代目でプラットフォームを新しくし、その後も毎年のように年次改良を行っているが、確実に中味も成長している。スポーツモデルでもない「アクア」にも、豊田章男会長の「もっといいクルマづくり」の考えが実践されるようになってきたのだろう。そうなると、気になるのが「GR SPORT」だ。2025年9月の一部改良で、Xグレードをベースにアップグレードレディ設計を織り込み、一部のハードウエアの将来的な後付けを実現したKINTO専用グレードの「N」を追加したが、一方で「GR SPORT」を廃止したのだ。多分、これは次モデルの準備の都合だと思うのだが、このアクアをベースにした「GR SPORT」が登場したら「ヤリス」よりも実にポテンシャルは上のような気がする。その時が待ち遠しい。

最後に、試乗車の「Z」FFモデルだが、街乗りが中心だった今回の試乗でも27.0km/Lはクリアしている。とにかくガソリンメーターの針が満タンから動かないのが印象的。高速走行も含めての燃費は30.0km/L近いのではないだろうか。「スポーツ」モードを使って走りを楽しみ、燃費も良い「アクア」は、目立たないけど、実はコンパクトスポーツモデルなのだ。

■関連情報
https://toyota.jp/aqua/

文/石川真禧照 撮影/萩原文博

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