Suicaの進化が発表され、今後目が離せない鉄道サービス。現在発売中の雑誌『DIME』5月号では、「シン鉄道ビジネス」を大特集している。
今回、その中から紹介するのは、推し旅。コロナ禍による新幹線の窮地を救うためのキャンペーンが好評につき拡大し、新たな乗客を引き寄せている。地方創生を担う大きなプロジェクトに成長中だ。
推し旅とは
推しコンテンツを東海道新幹線の車内などで体験できるキャンペーン。乗車中にスマホで専用サイトにアクセスすると、ここでしか見られない動画や音声が楽しめる。旅先でも味わうことができる企画も満載。


JR東海 推し旅担当 濵﨑陽平さん
『推し旅』の企画全般の統括を担当。数々のコラボを担当するうちに自身も名古屋や京都の魅力に惹かれ、旅行するようになったそう。
新幹線に乗ることを「手段」から「目的」へ
推し旅が始まったきっかけはコロナ禍。
「東海道新幹線の乗客が9割以上減り、新しいお客様に魅力を知っていただく必要があるとスタートさせました。これまで縁がなかったエンタメ業界とコラボしたのも、新たな需要を喚起するためです」(以下、濵﨑さん)
コラボ先はアニメ、ゲーム、アーティスト、スポーツと多岐にわたる。どのジャンルも好評で、1万回以上、再生される企画も珍しくない。
推し旅の魅力は東海道新幹線、沿線地域、そしてコラボするコンテンツにある。それだけに提携先の選択は重要だ。濵﨑さんも知恵を絞るポイントだという。
「作品の盛り上がりや周年、映画化されるという情報や、物販が好調という話を基に総合的に判断しています。これまでの企画で特に反響が大きかったのは宝塚歌劇。推し活と鉄道の相性はいいと実感しました」
コロナ禍が明けた今は乗客が戻り、当初の役割を果たしたが、新たな目的が生まれた。
「東海道新幹線を移動の手段ではなく、乗ること自体が目的となることを目指しています。東海道新幹線の沿線は様々なストーリーが作れるのが強みです。沿線の各地域と協力しながら、企画を作っていければと思っています」
乗客増から地方創生へ、推し旅の使命は大きくなった。
「駅やホームにもコンテンツを広げて、常に新しいもの、面白いものがあるという状態にしたい。行き先は決まっていないけど、とりあえず推し旅しよう、と思っていただければいいですね」
実施中のものだけで30タイトル以上!
「『推し旅』のファンは意外にも幅広い層に広がっています」(濵﨑さん)。それもそのはず、ただ数が多いだけでなく、アニメからアイドル、特撮やスポーツにいたるまでバリエーションも豊富。老若男女を問わず好きなコンテンツが見つかるだろう。

取材・文/金子長武 撮影/杉原賢紀 編集/轡田緒早
画像提供:JR東海
Suica誕生から25年、キーワードで読み解く鉄道ビジネスの最新事情
25年前にSuicaが誕生してから、各鉄道会社は旅客輸送以外の分野を含め、新たなサービスの提供を進めてきた。ここ最近ではさらに進化し、「貨物新幹線」「無人運転」「推し活」など時代に合わせたサービスや事業を拡大している。中でもJR東日本は「Suica Renaissance」を掲げ、Suicaのアップデートを進めている。今月号のDIMEでもそんな進化する鉄道を大特集、注目のキーワードと共に紹介している。
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